インタビュー:FivePeach★に聞く、環奈さん&塁くんご結婚について
インタビュー:FivePeach★に聞く、環奈さん&塁くんご結婚について
聞き手:お疲れさまです。今日はFivePeach★のみなさんに伺います。
環奈さんと塁さんのご結婚が決まったそうですが、まず今のお気持ちは?
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光子(Ba/Vo)
——うれしい、の一言です。身近な人の門出に“音”で寄り添えるって、演奏家冥利につきます。ふたりの空気はあったかいから、私たちも自然とやわらかい音になれるんです。
優子(Dr/Vo)
——めちゃくちゃめでたい! 式場の残響まで含めて“優しいリズム”にしたい。今日はスティックじゃなくてロッドで行くつもり。心拍と歩幅に寄り添うドラム、やります。
美香(Pf)
——妹たちと並んで祝えるのがうれしい。ピアノは“余白担当”。言葉にならない部分を、そっと受け止める和音を弾きたいです。
小春(Key/Vo)
——幸せが伝染して、リハなのに何回か泣きそうでした(笑)。ラスサビで歌わせてもらえるので、まっすぐ届く声を用意していきます。
奏太(Gt)
——ギターは鳴らし過ぎ厳禁。クリーンで“光の縁取り”だけ。間奏は速さより歌心でいきます。
由美(Vn/Cho)
——ヴァイオリンは“写真の余白”みたいな役。主張しすぎず、でも記憶に残る一本線を引きたい。
しおり(Vc/Cho)
——チェロは床板の震えと一体化するのが目標。ふたりの足元を温かく支えます。
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Q:当日の音作りは? どんな構成を考えていますか。
光子
——“純度→温度→解放”の三段階です。Aメロは私、Bメロは優子、最後は小春+私+優子の3声。コーラスとストリングスで天井の“光”を作ります。
優子
——キックは表拍だけ、最後は抜いて浮かせる。会場の呼吸に合わせてテンポはクリックなし。目と息で合わせます。
美香
——ペダルの鳴きと残響を本番前にチェック。終わりは“星ひと粒”だけ落として静かに閉じます。
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Q:リハの手応えは?
小春
——ラスサビで三声がハマった瞬間に、部屋が“教会の音”になりました。あれを当日、そのまま届けたい。
奏太
——間奏は8小節延ばせる可変仕様。新郎新婦の動作に合わせて、自然に呼吸できます。
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Q:お二人へ、メッセージを。
由美
——「変わらない日常に、変わらない音を」。そんな毎日を。
しおり
——どんな時も下から支え合える二人で。低音チームより、愛を込めて。
優子
——笑いと音楽があれば、だいたい乗り越えられるけん。うちらもいつでも“合図”出しに行くよ。
光子
——おめでとう。二人の“これから”に、私たちの音で小さなリボンを結びます。
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Q:最後に、サプライズはありますか?
美香(微笑)
——“音の花束”をご用意しています。曲名は当日のお楽しみ、ということで。
(メンバー一同、うなずく)
——ありがとうございました。お二人の門出、最高の音で彩ってください。
聞き手:続いて、どうしてこの曲を選ばれたんでしょうか?
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光子(Ba/Vo)
——“誓いの言葉”が音になっている曲だからです。メロディのまっすぐさ、サビで視界が開ける感じが、結婚式の空気にいちばん合うと思いました。私たちが大切にしている「純度→温度→解放」の流れも、この曲なら自然に描けます。
優子(Dr/Vo)
——X JAPANのバラードって、静けさで泣かせる設計ができてる。ロッドとブラシで心拍に寄り添うリズムにすれば、歩幅も呼吸も無理なく揃う。式場の残響を“楽器”にできるのが決め手でした。
美香(Pf)
——和音が余白を活かせる進行で、ピアノの“間”が生きる。終わりにグロッケンの星ひと粒を落とすだけで、祈りの温度になる。新郎新婦の表情が想像できたのも、この曲でした。
小春(Key/Vo)
——ラスサビを三声で“光”にできる曲だから。高音を張るだけじゃなく、まっすぐ届くヘッドボイスが映える。キーボードはPadで天井をつくって、声を中央に置けます。
奏太(Gt)
——原曲のスケール感をクリーンの“縁取り”で再配置できる。速弾きじゃなく歌うソロが似合うし、間奏の長短を可変にできるのも披露宴向き。エレキを“喋らせられる”名曲です。
由美(Vn/Cho)
——弦の一本線で記憶を刻める。主旋律を奪わず、写真の余白みたいにそっと伸ばせるバラードは意外と少ないんです。この曲は弓を置く場所が見える。
しおり(Vc/Cho)
——低音が床板と共鳴する。チェロのスウェルで“支え合う”というメタファーを表現できるのが好き。温かい土台を作れる曲です。
(全員の総意)
——ロックの名曲だけど、クラシカルにも、アコースティックにも翻訳できる。私たちがジュネーブやウィーンで触れた響きにもつながるし、ファイブピーチ★の「ジャンルを橋渡しする」という在り方とも重なる。だから、この一曲を**“音の花束”**として贈ります。
聞き手:皆さんにとって、環奈さんと塁さんはどのような存在ですか?
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光子(Ba/Vo)
——家族そのものです。迷った時に「大丈夫、やってごらん」と背中を押してくれる“追い風”。音でも日常でも、私たちの基準をやさしく整えてくれる人たち。
優子(Dr/Vo)
——ロールモデル。環奈お姉ちゃんは“教える”のプロとして、音の伝え方を体で見せてくれる。塁くんは段取りと誠実さの塊。現場の影のキャプテンです。
美香(Pf)
——橋。家族と仕事、音楽と生活を無理なくつないでくれる存在。相談すると、いつも視界がひらけます。
小春(Key/Vo)
——先に大人になって待っていてくれた先輩。笑い方も叱り方もあったかい、“心拍が落ち着く”二人。
奏太(Gt)
——信頼の受け皿。無茶ぶりMCも含めて(笑)、ちゃんと拾ってくれる兄貴分&姉貴分。現場で一番頼れる人たち。
由美(Vn/Cho)
——視線の先生。誰にどんな風に目を配るか、弦の居場所まで気づかせてくれる。私の“寄り添い方”は二人から学びました。
しおり(Vc/Cho)
——重心。低音みたいに場を安定させる二人。そばにいるだけで“支え合う”ってこういうことだ、と腑に落ちます。
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全員
——まとめると、灯台とメトロノーム。行き先を照らして、歩幅を整えてくれる大切な存在です。
聞き手:ではインタビューの続きです。
美香さんは高校の頃からのお付き合いで、福岡高校の野球部が甲子園に出た時、ブラスバンドで一緒に応援もされたとか。あの時のこと、覚えていらっしゃいますか?
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美香(Pf)
——もちろん、はっきり覚えてます。アルプススタンドの風、汗で手がすべっても止まらない手拍子、みんなで声を合わせて校歌を歌った瞬間。あの“ひとつの音”になれた感じは、いま思い出しても胸が熱くなります。
あの時、アキラは隣でずっと笑ってて、拍を刻みながら「いける、いける!」って。試合の流れに合わせて、音をふくらませたり、あえて抑えたり——あれが“空気を読む”ってことなんだと、グラウンドじゃなくスタンドで学びました。
聞き手:アキラさんは当時の美香さん、どう見ていましたか?
アキラ
——真っ赤な顔で、でも拍は絶対に崩さない。汗で前髪がくっついても、目はずっと前を見てた。…正直、惚れ直しましたね(笑)。点が入った時のあの笑顔、忘れられません。
聞き手:その経験は、いまの音づくりにもつながっていますか?
美香
——つながってます。一発勝負の集中力、チームで支える感覚、それから**“間”の大事さ**。どれも甲子園で体に入ったもの。今回、環奈と塁の門出に音を添えられるのは、あの夏の延長線にある気がします。
スタンドで肩を組んだあの感じを、式場でやわらかく再現したい。みんなで同じ方向を向いて、同じ呼吸で祝う——それがいちばんの贈り物かなって。
聞き手:素敵なお話、ありがとうございます。最後に、当日へのひと言を。
美香
——二人の歩幅に、そっと合います。大声じゃなくて、やわらかい合図と音で。泣いても笑っても、全部、祝福に変えて演奏します。
聞き手:では他のみなさんにも伺います。
大人になったら、どんな人と結婚したいと思いますか?
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光子(Ba/Vo)
——翼くん……かな。(照れ笑い)でも急がんよ。音と笑いを一緒に育てて、“同じ方向を見て歩ける人”。プロポーズはテニスコートのベンチで、夕焼けバックとか良くない?(言ってから赤面)
優子(Dr/Vo)
——拓実くんです。静かに支えてくれるとこが好き。結婚式では、春介と春海にリングをぽんの合図で運んでもらうの、ずっと夢。
美香(Pf)
——私はアキラと結婚して、いま“更新契約中”(笑)。家は静かに見えて、実は毎日フルバンド。結婚って、同じごはんが美味しいのがいちばん。
小春(Key/Vo)
——今はまだ“音の旅”の途中。理想は、鼻歌が同じタイミングで始まる人。買い物中にハモっても引かない人だと嬉しいな。
奏太(Gt)
——ライブで弦が切れても笑って待っててくれる人。音にまじめ、笑いにやさしい。それが最強。
由美(Vn/Cho)
——目線があったかい人。弓の毛が切れたら、黙って拾ってくれて「続けな」って目で言える人。沈黙が心地いい相手がいいです。
しおり(Vc/Cho)
——雨の日に本屋さんで過ごせる人。低音が好きで、ゆっくり話す人。帰り道、相合傘で“うにゃ”って笑えるなら、もう十分。
聞き手:皆さんの“結婚観”、お聞きしてもいいですか?
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光子(Ba/Vo)
——同じ方向を見て歩けること。 速くてもゆっくりでも、手だけは離さん。あと、毎日ちょっとだけ笑う。これがあれば十分です。
優子(Dr/Vo)
——チーム。 凸な日と凹な日を交代で埋め合う感じ。ケンカしても、最後は「お茶飲む?」って言える関係がいい。
美香(Pf)
——“ありがとう・ごめんね・おやすみ”を欠かさない。 派手じゃなくていい。静かな台所と、同じごはんが美味しいこと、それが私の理想です。
小春(Key/Vo)
——自由と帰る場所の両立。 日中は好きに旅して、夜はただ隣でアイス半分こ。沈黙も会話になる人がいいな。
奏太(Gt)
——拍子がズレても笑える。 機材トラブル級の人生の波が来ても、「じゃ、散歩する?」って言える二人で。
由美(Vn/Cho)
——目線で通じる。 たくさん話せる日も、何も話せない日も、同じ布団の温度でわかり合える関係。
しおり(Vc/Cho)
——低音みたいな安心。 無理に歩幅を合わせず、並走する。雨の日の本屋と、湯気の立つ朝ごはんが似合う二人。
聞き手:ズバリお聞きします。好きな人、いますか?
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光子(Ba/Vo)
——います。翼くんです。(…言っちゃった。はい、顔が赤いです)
優子(Dr/Vo)
——拓実くん。静かに支えてくれるとこ、ずるいくらい好き。
美香(Pf)
——もちろん、アキラ。いまも毎日“更新中”のだいすき。
小春(Key/Vo)
——いまは音楽が本命。でも、心が動く瞬間はちゃんと待ってます。
奏太(Gt)
——います。(小声)…本人には、まだ言ってません。言えるように練習中。
由美(Vn/Cho)
——“好き”に育っている最中、かもしれません。静かに、じわっと。
しおり(Vc/Cho)
——雨の日に本屋さんで並べる人。そんな人を、好きになりかけてます。




