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塁と環奈の結婚決定

キッズパフォ「ミニたまゴジラ恋ばな大行進!」


商店街の特設ステージ。

司会「つづいては——双春そうはる! ミニたまゴジラと、そのカノジョの登場でーす!」


(**ポン!**の効果音。観客わぁっと拍手)



オープニング


春介(ミニたまゴジラ着ぐるみ・しっぽパタパタ)

「しゅんしゅけ、みにたまごじら〜! がお〜 でもやさしい〜!」


春海(リボン付きミニ着ぐるみ・ハートのうちわ)

「はりゅみ、みにたまごじらの かのじょ〜! がお〜のときも にこにこ〜!」


光子(袖から小声)「はい、行進スタート」

優子(鍋ブタをそっと叩く)「ポン!」


二人、ドタドタと可愛い行進。

段ボールの「ビル」を前に立ち止まる。



ネタ1:やさしいシティウォーク


春介「がお〜…でも、たおさない〜!(そっと横を通る)」

春海「あんぜん いちばん〜。どうろは てをあげて わたりゅの〜!」

(横断歩道マットにちいさな手をあげて渡る)


観客「かわいい〜!」

優子「ポン!」→会場もポン!で追従。

光子「“とまって笑う”の術、成功〜」



ネタ2:彼女のお願い


春海「みにたま〜、おはな くんくん したい〜」

(花のセットへ。春介ががお〜とポーズ→花がびくっ)


春介「あ、びっくりさせた…ごめんね〜(花にぺこり)」

春海「やさしい がお〜 は すてき〜(ほっぺにちゅ)」


客席「きゃーー!」

光子・優子「尊い(小声)」



ネタ3:ちょいヤンチャ車 対策


(台車に段ボールの車。優子が遠隔でブン…と押す)

春介「ぶーん きた〜!」

春海「しんごう みて〜!」

光子「赤!」→二人ピタッ

優子「ポン!」→青に切替

二人「いってらっしゃ〜い(手をふる)」


観客も思わず手をふる。

子ども客「ぽんー!」とまねっこ。



ネタ4:しっぽ事件(安全版)


春介、しっぽが箱にひっかかってくいっ。

春介「あいたた〜 しっぽ つっかかった〜」

春海「だいじょぶ? いたいの いたいの——とんでけ〜!(扇でぱたぱた)」

観客「おお〜〜」

春介「なおった!(ニコッ)」


優子「ポン!」→BGM「PONマーチ」ぽん・ぽぽん・ぽのぽん!



ネタ5:客席まきこみ“合図レッスン”


光子「みんなも一緒に!」

三拍子の手拍子。

春介「うにゃ!」観客「うにゃ!」

春海「だらぱ〜!」観客「だらぱ〜!」

二人「ぽん!」観客「ぽん!」

——劇場がひとつのリズムになる。



フィナーレ:ミニたまパレード


春介「きょうは まち たいせつにできた〜!」

春海「やさしい がお〜で しあわせ〜!」

二人「ありがと〜!」


(シャボン玉マシンがふわり。

光子のベース“ポン”リフ、優子のブラシでさらり。

観客、スタンディングの手ポン)


司会「双春、最高!」

商店街のおじちゃん「特別賞:パン一年ぶん…は無理やけん、今日は三つやる!」

春介「ぱん〜!」

春海「ありがと〜!」


袖でハイタッチ。

光子「完璧!」

優子「客席、完全に“ポン民”になっとったね」

春介・春海「うにゃ——!/だらぱ〜!」


——こうして、ミニたまカップルのドタバタギャグは商店街の伝説になった。次回予告:「ぽんぽこ大行進 in 公園」お楽しみに!




ぽんぽこ大行進 ― カオス増し増し版


1) 開幕5秒で拡張


公園に到着した瞬間、春介が段ボール太鼓をドン!

春海が続けてポン!

光子「ぽんぽこ大行進、はじまるばい!」

優子「列になって〜、リズムは“ドン・ポン・ぽこぽこ”!」


通りすがりのキッズ3人が即参戦。ベビーカーもぽこぽこ車輪で参加、気付けば小隊に。



2) タヌキ腹ドラム、物理で再現


遊具広場のバランスボールを拝借。

春介「たぬき おなか、ぽこぽこ〜!」

春海「ぽこぽこ〜!」

優子はドラムスティック(スポンジ棒)で安全タッチ。

光子はベース代わりにゴミ箱フタで「ボン」。

→ 音、でかい。鳩、遠巻きにポー。



3) タッカマン乱入、隊列に縦ノリ注入


高橋“タッカマン”毅、ジョギング中に遭遇。

タッカマン「腰から! 背筋のび〜! 笛いくよ——ピッ!」

全員「ぽん!」

タッカマン「それや! “ピッ→ぽん”で前進!」

気付けば保護者会まで腰を振りながら合流。カオス温度、+3℃。



4) 風船救出ミッション


青風船が木にひっかかる。

春海「あれ たすける!」

光子が肩車→優子がシャボンで“滑り”を作り→春介が**ぽん!**の合図でジャンプ(安全範囲)。

取れた! 公園じゅう「ぽーーん!」の大歓声。



5) 食べ物屋台も“ぽん”採用


クレープ屋「ぽんクリーム増し」

たこ焼き屋「ぽん焼き(1粒追い焼き)」

かき氷屋「ぽんシロップ一滴サービス」

優子「通貨単位が“ぽん”になっとる」

光子「為替:1ぽん=笑い1回」



6) リモート乱入:3都市同時ぽん


タブレットでウェリントン/バンクーバー/LA接続。

小雪:スマホ片手になまら手拍子。

ソフィーア:ウクライナ語で**“Dykhati razom(一緒に呼吸)”を合いの手。

LAの子どもたち:「PON!」看板を振る。

— スピーカーからの返しが半拍遅れてエコーぽん**、逆に気持ちいい。



7) 鳩、VIP席にふたたび(だが平和)


一羽が優子の肩へそっ…

優子「今日はVIP席オープン日です(震え声)」

鳩、マイうちわを取り出してポー…ポー(拍)

光子「鳩の“ポー”=サブウーファー説、立証」



8) “止まって笑う”が交通整理になる


園路が少し混み始める。

優子「いったん静止〜」

全員、ピタッ→にこっ→**ぽん!**で左右入れ替え。

ベビーカーもシニアもスムーズに流れて、見守り隊から拍手。

タッカマン「公共心、満点!」



9) 即興フェス化:セッション地獄


・ベンチ組:ペットボトルカコン隊

・砂場組:カップコツン隊

・すべり台上:高所ピン隊(指ではじく)

・芝生中央:PONマーチ合奏

春介「しきしゃ はりゅみ〜!」

春海「はーい! いち に ぽん!」

——カオスなのに合う。奇跡。



10) フィナーレ:ぽんぽこパレード with たまゴジ・ミニ


着ぐるみを急遽レンタル(商店街が持ってきた)。

春介=ミニたまゴジラ、春海=ミニ彼女で先頭。

光子・優子が左右で安全ガード、タッカマンは笛。

列が公園を一周すると、みんな勝手にうにゃ/だらぱ〜/ぽん!。

ドローン(商店街SNS班)が上空から撮影、#ぽんぽこ大行進が爆伸び。


司会(どこからか現れた)「本日の優勝は——全員!」

拍手、そしてぽんの雨。



打ち上げ(芝生)


春介「きょう せかい ぽんになった」

春海「たぬきも ぽん」

優子「鳩もね」

光子「鳩サブウーファーやけん」


タッカマン「解散ー! ……いや最後に“ぽん呼吸”10回!」

全員「ぽーん、ぽーん…」

夕焼けが落ちる。笑い疲れて、いい感じの無言。

決め台詞なんていらん。

でもつい、口から出る。


「うにゃ」

「だらぱ〜」

「ぽん」





風の便り、夏の招待


ポストの口から、上質紙の封筒がするりと落ちた。

切手は小花模様、宛名は優しい丸みの手書き。開けると、金箔の縁取りに「ご結婚のご案内」の文字。

—環奈 & 塁、七月挙式。新婚旅行はオーストリア/イタリア/スイス。


光子が小さく息をのむ。「環奈お姉ちゃん、いよいよやねぇ…」

優子が頬をゆるめた。「塁くんもホークスで頑張っとるし、環奈お姉ちゃんは幼児音楽の先生。…うれしかねぇ」


テーブルに案内状を並べて、二人で眺める。

白い紙の上に、ヴァイオリンとカトラリーの小さなイラスト。裏には旅程のメモ——ウィーン→ザルツブルク→ヴェネツィア→フィレンツェ→ローマ→チューリッヒ→ルツェルン。

光子「うちらの“サンライズ旅”に、アルプスがもう一回重なるっちゃん」

優子「ジュネーブの空気、思い出したばい」


まずは電話だ。スピーカーにして、コール。

「もしもし、環奈お姉ちゃん? おめでとー!」

受話口の向こうで弾む声。「ありがと〜! ついに、やね」

塁の落ち着いた笑い声が重なる。「式はこぢんまりやけど、音の祝福はほしいな」

優子「任せんしゃい。うちら“ウィーンちょい足し”の祝砲いれるけん」

光子「“美鈴アナウンス”の英語版もつける?(冗談)」

環奈「それは腹筋が危ないやつ(笑)」


受話器を置くと、二人の目が自然に同じ方向を向いた。

—譜面台。

光子「受付BGMは、“春の声”と“ブルー・ダニューブ”の小編成やね」

優子「ケーキ入刀は“私を泣かせてください”のワンフレに“うにゃ”添えて柔らかに」

光子「退場は“オー・ソレ・ミオ”を笑顔テンポで。手拍子起こす」

優子「スイスは“ラデツキー”に“チン”は……今日は“ポン”で」

二人で笑い合う。


プレゼントも決めた。

—手彫りのオルゴールに、蓋裏へ環奈と塁のイニシャル+小さなト音記号。

三角トライアングルの特注ミニ。柄に刻印:「一打即笑」。

光子「式の最後に“ぽん”で締めてもらお」

優子「子どもたちのクラスでも鳴らせるやろ」


夜、リビングで軽くリハ。

光子のベースが“ウィーン”の風を低く運び、優子のブラシが“ローマ”の石畳をさらさら撫でる。

二人のハミングが合わさると、部屋が一瞬だけ教会になって、拍手の代わりににやりと微笑みが落ちた。


「おねえしゃ〜ん」

布団から、春介と春海が顔を出す。寝起きのふわふわ髪。

春介「けっこん いくの?」

春海「どれす きる?」

優子「環奈お姉ちゃんがね、すっごくきれいなドレス着ると。うちらは演奏隊やけん、かっこよく黒やね」

光子「で、最後に“ぽん”してもらう」

二人「ぽん!」——練習は完璧だ。


窓の外では、梅雨入り前の風。七月の景色が音符みたいに近づいてくる。

光子「誰かの門出に音を添えられるの、しあわせやね」

優子「しかも家族やけん、なおさら」

ソファにもたれて、同時に小さく指を鳴らす。

「うにゃ」

「だらぱ〜」


その二音のあとに、まだ書かれていない祝福の小節が、静かに続いていった。







Forever Loveをサプライズで





プラン一式(3〜4分の挙式/披露宴向けショートver.)


1) 編成(アコースティック寄り)

•Vocal:光子メイン/優子(ハモ&ブリッジ一部リード)

•Piano or E.Piano(サステイン主体、アルペジオ)

•A.Guitar(ストロークは薄く、アルペジオ中心)

•Bass(エレキでもOK。弓チェロ代替ラインを低域で支える)

•Drums(ロッド or ブラシ、キック薄め)

•Strings:最小なら Vn×1 / Vc×1(カルテットがベストだけど人数次第)


雰囲気:ゴージャスより透明感&余白。金物シンバルは控えめ。トライアングル“チン”は今日はお休み、グロッケンで星粒を1〜2発。


2) キー・テンポ

•キー:歌いやすさ優先で当日決定(目安:F〜G系)。

•テンポ:♩=66〜70。式場の残響に合わせて±2。


3) 構成(ショート版)

1.Intro(8小節):Piano+Vn。最後で軽くブレス合図。

2.Aメロ(短縮):光子メイン、優子が低ハモ“うす絵の具”で。

3.B→サビ:ドラムin、ベースは後ろノリで。

4.間奏(8小節):Vn主旋律、Gtはハーモニクス。

5.ブリッジ:優子リード→後半で光子合流(2人ユニゾン→3度ハモ)。

6.ラスサビ:半音上げ(歌いやすければ)。

7.Outro:rit.(ピアノ単音→完全終止)。拍は起こさず静かに。


泣いちゃいそうなときの保険:ブリッジ〜サビは器楽だけでも成立。コーラス“ooh”とストリングスがメロを担保。


4) 演出ポイント

•入場/ケーキ/手紙後など“静→感動”の瞬間に。

•ライトは暖色アンバー、フォグなし。

•スクリーンに二人の幼少期〜現在の写真を白フェードで。

•エンディングの瞬間だけグロッケン1発(星が落ちる合図)。


5) 役割分担(FivePeach★)

•光子:メインVo & MC(30秒)

•優子:ハモ&ブリッジ、全体キュー(左手で2拍子の小さな“合図”)

•リズム隊:**「引く美学」**徹底。キックはサビ表拍のみ。

•ストリングス:スwellと対旋律。ダイナミクス命。


6) 当日MC(30秒・サプライズ)


「本日はご結婚おめでとうございます。

環奈さんと塁さんの“これから”に、音で花びらを一枚。

FivePeach★より心をこめて——“Forever Love”。」


(日本語そのままでOK/英訳が要れば付ける)


7) リハ&テク

•前日1h / 当日サウンドチェック20分

•クリックなし。呼吸合わせでテンポ決定。

•ピアノのサステインペダルの鳴き確認、会場残響を先にチェック。


8) ライツ(超重要)

•カバー演奏は通常、**会場の包括契約(JASRAC等)**でOK。

•念のため会場に演奏曲目を事前共有。録画公開は二次利用に当たる場合があるので、SNSアップは短尺・会場音のみで。


9) 記念ギフト(曲リンク)

•手彫りオルゴール(同曲フレーズ)+蓋裏にK & Rの刻印。

•**ミニ三角(柄に「一打即笑」)**はキッズ教室でも使ってもらお。



直近ToDo(超シンプル)

1.キー試し:F / F# / G をワンコーラスずつ歌って決定

2.ショート版の入り・上げポイントだけ通す(15分)

3.会場へ曲目申請(担当者へメール)


これで行こう。

“うちらの音で、ふたりの誓いにリボンを結ぶ”——そんな一撃、やったろ。

うにゃ/だらぱ〜(今日はささやきで)。




リハーサル開始――「Forever Love」婚礼アレンジ


小倉家の防音ブースに、みんながぞろぞろ集まってくる。

ピアノ前に美香、シンセ群の前に小春、ギターは奏太、ベースはみっちゃん=光子、ドラムスローンに私=優子。

サポートの由美お姉ちゃん(ヴァイオリン&コーラス)、しおりお姉ちゃん(チェロ&コーラス)もケースを抱えておはよう。


「全員OKの返事、ありがと! 今日は**“Forever Love”の婚礼ショートver.**を作り込むけん」



セッティング & 方針(最初の10分)

•キー:試しにF→F#→Gで回して、Gに決定(光子・優子のユニゾンがいちばん伸びる)

•テンポ:♩=68(式場の残響想定)

•構成:Intro→A→B→サビ→間奏(Vn主旋律)→ブリッジ→ラスサビ(半音上げ)→静かなOutro

•質感:金物は極小。ロッドで。グロッケンは星ひと粒だけ(エンディング)


美香「イントロはピアノで余白多めのアルペジオね」

小春「私はストリングスのパッドと、サビでピアノに重ねるE.Piano足す」

奏太「クリーンのアルペジオで、ブリッジだけ薄いストロークにする」

光子「低域はロングトーン→サビ四分。ブリッジで8分裏少し押すね」

優子「Aメロハイハット・フット+スネア面ブラシ、Bでキック薄く、サビロッド」

由美「Vnは間奏メロとラスサビ対旋律引き受ける」

しおり「Vcは土台スウェル&ブリッジで一段持ち上げ」


優子(ドラムスティックを掲げて)「“チン”は封印、今日は星の**“ピン”だけ**やけん!」

一同「はーい(笑)」



1st テイク(通し)


美香のアルペジオが空気を冷やし、由美のVnが一筋。

光子のベースが入るタイミングで、優子(私)がフット+ブラシを薄く入れる。

A→B→サビ、呼吸合う。間奏で由美が泣きすぎない歌い方、しおりのスウェルが下から支える。

ブリッジで優子リード→光子ユニゾン、ラスサビ手前で半音上げ。

エンディング、グロッケン“ピン”——余韻、静寂。


しばし無言。

奏太「……これ、式で泣くやつ」

美香「新郎新婦の写真スライドにぴったりね」



微調整(15分)

•イントロ小節:8→6小節に短縮(入場尺合わせ)

•ブリッジ:優子リード2行→1行、後半はoohコーラスで持ち上げ

•ラスサビ:キック表拍のみ、最後の2小節はキックなしで浮かす

•グロッケン:最後の完全終止の1拍前に「ピン」→空白→終止


小春「鍵盤のパッドは50%まで引く。式場残響があるし」

光子「ベース、ブリッジの裏8分を1小節遅らせて、歌を先に立てる」

優子「OK。歌が吸える余白、もう1mm足す」



2nd テイク(本番想定)


最初の息遣いから輪郭がやわらかい。

ラスサビの入りで、由美のVnが3度上をすべって、会場のドアが見える気がした。

エンディングの「ピン」が落ちて、音が消えた。


しおり「はい、これ録って送ろう」

美香「受付BGM用にインスト版も作っとくね」

奏太「誓いのキスが長くても尺が保つよう、間奏ループ1回分の余地を仕込む」

小春「クリックなしだから、目と呼吸で合図、了解」



追加:サプライズの段取り

•タイミング:両家あいさつ→乾杯→**サプライズMC(20秒)**→演奏

•MC(光子):「家族として、仲間として、心からの祝福を。FivePeach★より一曲、贈ります」

•カメラ:奏太のスマホで定点(SNS公開は短尺・会場音のみ)



リハ終わりの小ネタ


春介・春海がブースのドアから顔を出す。

春介「なみだ でた?」

優子「ちょっとだけね」

春海「じゃあ さいごに ぽん する?」

光子「今日は“ピン”やけん(グロッケンをそっと)……ピン」

二人「えへへ〜」


由美「式当日、“ピン”で星が降りるわね」

しおり「うん。笑いの日常に、静かな祝福をひと粒」


ケースに楽器をしまう音まで、やさしかった。

誰かの門出に、私たちの音がそっと結び目になる。

その確信だけ持って、次は式場でサウンドチェックだ。

——うにゃ/だらぱ〜(今日は心の声で)。



構成と歌割り(ショートver.想定)

1.Intro(6小節)


•美香:Pianoアルペジオ(薄いペダル)

•小春:Pad 20〜30%

•由美Vn:最後の2拍で短い呼吸フレーズ

•合図:優子の軽い息→全員in


2.Aメロ=光子Lead(p→mp)


•光子:息多め、真ん中の音域で“まっすぐ”

•優子:2フレーズ目の語尾だけ下3度ハモ(極薄)

•小春:コーラス入れずPadのみ(歌の芯を目立たせる)

•リズム:優子=フット+ブラシ(キックなし)


3.Bメロ=優子Lead(mp→mf)


•優子:低中域の温かさを前に。語尾を少しだけ上に解放

•光子:上3度 or 6度で“うす絵の具”ハモ(母音重視/子音控えめ)

•小春:**oohコーラス(5度上の持続)**で中空を支える

•リズム:キックを2拍目だけ薄く、ベースはロング→2分


4.サビ1(Lead=光子 / 優子ハモ)


•光子:芯で歌う(ビブラートは最後だけ)

•優子:下3度固定→要所で並行5度に寄せる(厚み)

•由美Vn&しおりVc:対旋律とスウェルで持ち上げ

•Dr:ロッドin(ライドは使わない)/B:四分ゆっくり後ろノリ


5.間奏(8小節)


•主旋律=由美Vn、裏で小春E.Piano

•奏太=クリーン・アルペジオ

•ここで半音上げの準備(ギター&鍵盤はポジション確認)


6.ブリッジ(優子→光子合流)


•前半:優子Leadソロ(語り)

•後半:光子ユニゾン→最後1行だけ3度ハモで“誓い”を束ねる

•B:8分裏を1小節遅らせて歌を先に立てる


7.ラスサビ=小春Lead+光子下/優子上(3声)


•半音上げで入る(美香の上行分散和音→優子小さく頷き合図)

•配置:

•メロ=小春センター

•下ハモ=光子(−3度 or −6度)

•上ハモ=優子(+3度)

•由美&しおり:oohで上物を“天井”に

•Dr:キック表拍のみ→最後2小節はキック抜きで浮かす

•**エンディング1拍前にグロッケン“ピン”**→完全終止



ハモの置き方・即メモ(キーG想定の相対例)

•メロがソのとき:上=シ、下=ミ(基本三和音)

•メロがラ:上=ド、下=ファ#(避け:下が4度で濁る時は6度へ)

•語尾は母音統一(a / i / u を短めに)+子音はLeadだけ強め



役割&音作り

•美香:ピアノ主役。リバーブ1.8〜2.2s、ペダル鳴き要チェック

•小春:Lead時はE.Pianoを和音1拍目だけ(残りPad)。息混じりのヘッドで明るく

•奏太:クリーン、高域抑えめ。間奏だけ軽く広げる

•光子:下ハモ=芯で小さめ/ベースはロング→サビ四分

•優子:上ハモ=エアー多め/合図とダイナミクス管理



サウンドチェック速攻チェックリスト(5分)

1.キーGでAの頭を1フレだけ歌って残響確認

2.ブリッジ→半音上げ→ラスサビの合図流れだけ通す

3.グロッケン**“ピン”の位置**(終止1拍前)を会場で決め直す

4.コーラス用マイクHPF=100Hz、リバーブ1系統に統一



もしもの切替(泣いちゃった時など)

•小春Lead中に感情MAX→由美Vnがメロ代行、小春はoohへ退避

•喉の乾き→ラスサビ前に8小節間奏を2倍に(目配せでOK)



MC(15秒)


「家族として、仲間として、二人の新しい季節に。

サプライズで一曲——Forever Love。」


この割り振り、感情の階段がきれいにかかる。

Aで“純度”、Bで“温度”、ラスサビで“光”——三人の声で花束にしよう。

リハ、いけるときに回そう!




フルバージョン構成(目安タイム)


0:00–0:28|Intro

•Pf(美香)アルペジオ主体、Key(小春)Pad 20–30%

•Vn(由美)2小節だけ吐息みたいな導入フレーズ

•Dr入らず/Ba入らず

•合図は優子の浅い吸気→Aへ


0:28–1:18|A1(光子 Lead)

•光子:胸声寄りでまっすぐ、語尾短め

•優子:語尾だけ下3度“薄ハモ”を2回だけ

•Ba:ロングトーン、Dr:フット+ブラシのみ


1:18–1:48|B1(優子 Lead)

•優子:低中域の温度を前に

•光子:上3度を“母音で添える”感じ(子音控えめ)

•Key:ooh系パッドをうっすら、Gt:ハイポジ・分散

•Dr:キック2拍目だけ薄く、Ba:2分音符へ


1:48–2:28|Chorus1(光子 Lead/優子下3度)

•Strings:対旋律→後半スウェル

•Dr:ロッドin(スネア面は弱め、キック表拍)

•Ba:四分で後ろノリ


2:28–2:48|Link(間呼吸)

•Pf単独→Keyパッド追加、Gtハーモニクス

•ここで半音上げの布石(ピアノの上行分散)


2:48–3:28|A2(光子 Lead 2コーラス目)

•1回目より僅かにダイナミクス上げ

•2フレーズ目だけ下から寄り添うVn(ユニゾン1オクターブ上)

•Dr:フット+ブラシ継続、Ba:ロング


3:28–3:58|B2(優子 Lead)

•1回目より感情広げる(語尾を0.5拍長く)

•光子:上3度→要所で並行5度に寄る(厚み)

•Ba:2分→最後の小節だけ8分裏で“前を押す”

•Dr:キック2拍目+4拍目(極小)


3:58–4:28|Chorus2(光子 Lead/優子ハモ)

•1サビより1段階上げ、Gtクリーン・ストローク薄く追加

•Strings:Vcは“土台スウェル”、Vnは高音のサブメロ

•終わりでリタルダンドかけない(勢いを保つ)


4:28–4:58|Instrumental(Guitar Solo 〜 Strings)

•奏太:泣きすぎない歌うソロ(ビブラート控えめ)

•後半はVnに受け渡し→KeyのE.Pianoで分厚くしすぎない


4:58–5:24|Bridge(優子 Lead → 後半で光子合流)

•前半:優子ソロ(言葉の“誓い”を大きく)

•後半:光子ユニゾン→最後1行だけ3度ハモ

•Ba:ここで裏8分を1小節遅らせ投入(歌を先に立てる)

•ここで半音上げ(Pf上行分散→Gtスライド→Drスプラッシュなしで静かに)


5:24–6:04|Final Chorus(小春 Lead+光子 下+優子 上:3声)

•センター:小春Lead(明るいヘッドで真っ直ぐ)

•下:光子(−3度or−6度、芯で小さめ)

•上:優子(+3度、エアー多め)

•Strings:oohで天井を作る+Vnサブメロ1回だけ

•Dr:キック表拍のみ→ラスト2小節はキック抜きで浮かす

•**終止1拍前にグロッケン“ピン”**→完全終止


6:04–6:25|Coda(余韻)

•Pf単音→和音で静かに閉じる

•会場の残響を“置いて”終了(拍を煽らない)



ハモ配置(キーG想定の相対・実戦メモ)

•メロ=ソ:上=シ/下=ミ

•メロ=ラ:上=ド/下=ファ#(濁るときは下6度=レ)

•語尾は母音合わせ、子音はLeadのみ強め

•3声時:上+下=メロの鏡を作るイメージ(動き過ぎない)



パート別ポイント

•美香(Pf):ペダル鳴き要チェック。リバーブ1.8–2.2s。

•小春(Key/Lead):Lead時はE.Pianoを1拍目短く置くだけ、残りはPadで天井。

•奏太(Gt):クリーン中心。ソロは歌心>速さ。間奏後は弾きすぎ禁止。

•光子(Ba/Vo):歌のときはロング中心で体力温存。ブリッジの裏8分は1小節遅らせ投入。

•優子(Dr/Vo):ロッド&ブラシ。キックは「表拍だけ→最後抜き」。合図(首・目線)で全体を揃える。

•由美(Vn)/しおり(Vc):間奏主旋律&スウェル。ラスサビはoohで“天井”に徹する。



そのまま使える“本番段取り”

•サウンドチェック(20分)

1.A頭→B頭→Ch1冒頭をワンコーラス

2.ブリッジ→半音上げ→ラスサビだけ通す

3.グロッケン“ピン”位置を会場で決定(終止1拍前)

•MC(15–20秒)

「家族として、仲間として、二人の新しい季節に。

FivePeach★より、心から——“Forever Love”。」

•録音/著作権メモ

会場の包括契約(JASRAC等)を必ず確認。SNSは短尺・会場音のみ推奨。



もしもの切り替え(感情MAX/コンディション)

•小春Lead中に感極まった→由美Vnがメロ代行、小春はoohへ退避。

•高残響で歌が埋もれる→KeyのPadを**30%→15%**へ。

•尺が欲しい(新郎新婦の動作が長い)→間奏ソロを8小節延長。

•逆に短縮が必要→A2を半分、Codaを2小節に。




最終確定メモ(Forever Love/フル ver.)


歌割り

•A=光子

•B=優子

•ラスサビ=**小春(Lead)+光子(下)+優子(上)**+コーラス(由美・しおり)


編成

Pf=美香/Key=小春/Gt=奏太/Ba=光子/Dr=優子/Vn=由美/Vc=しおり


キー・テンポ

•Key= G(予備:F#)

•Tempo= ♩=68(クリックなし・呼吸合わせ)


キュー(超重要)

•ブリッジ後に半音上げ(美香の上行分散→優子の頷き合図)

•ラスサビは3声固定(小春Lead、光子下3/6度、優子上3度)

•終止**1拍前にグロッケン「ピン」**→完全終止

•キックは表拍のみ→ラスト2小節抜き

•間奏ソロは±8小節で可変(新郎新婦の動作に合わせる)


サウンドチェック(20分)

1.A頭→B頭→サビ頭(残響確認)

2.ブリッジ→半音上げ→ラスサビだけ通す

3.グロッケン「ピン」の位置確定(会場で1拍前を微調整)

4.コーラスHPF=100Hz、Padは30%→会場で要調整


当日の段取り

•両家挨拶→乾杯→サプライズMC(光子15–20秒)

「家族として、仲間として、二人の新しい季節に。

FivePeach★より、心から——“Forever Love”。」

•本編演奏→Coda残響を置いて終了(拍は煽らない)


各パート一言メモ

•美香:ペダル鳴き要チェック。リバーブ1.8–2.2s。

•小春:Lead時はE.P 1拍目だけ置いて、あとはPadで天井。

•奏太:クリーン中心、ソロは歌心>速さ。

•光子:下ハモは芯小さめ/ベースはロング→サビ四分。

•優子:ロッド&ブラシ。目線キュー係。

•由美&しおり:間奏主旋律&スウェル、ラスサビはoohで天井。


持ち物

譜面(フル/ショート)・譜面クリップ・ロッド/ブラシ・グロッケン/ビーター・予備弦/シールド・譜面灯。






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