春介と春海の襲来?
春休みの朝。カーテンのすき間から、のんびりした光がさしている。
布団の中で伸びをして——その瞬間。
どすんっ。
どすんっ。
光子の腹に春介、優子の腹に春海がダブルどーん。
光子「ぐぇ〜〜〜! カ、カエルの鳴き声出たやん!」
優子「ぐぇぇ〜! ちょ、肺から空気ぜんぶ出た〜!」
春介「きゃはは〜! おねえしゃん、かえりゅしゃんみちゃい!」
春海「かえるしゃーん! ぐぇ〜! もういっかい〜!」
光子「やめんかい、二回戦禁止! 心臓に悪か!」
優子「ちょい待ち、まず起こしてって言う文化どこ行った!」
それでも容赦ない再ドーンの構え。
光子はすばやく布団で捕獲網を作り、春介をくるりと包む。
光子「確保〜! “カエルさん”は湿地帯に帰りまーす」
春介「むぎゅ〜! しゅんしゅけ、かえる じゃなーい!」
優子は春海のわき腹をこちょこちょ。
優子「こりゃ悪い“ジャンプ妖精”やね〜、退治しよ〜」
春海「きゃ〜! こちょこちょ だめ〜! はりゅみ こうさん〜!」
笑いすぎて転がる二人を、最後はむぎゅーで挟みこむ。
光子「びっくりするじゃん。朝から心拍数MAXやったばい」
優子「罰として“おはようチュー”の徴収やね。はい、ちゅ(ほっぺ)」
春介・春海「えへへ〜」
廊下から美鈴の声。
「あんたたち、起きたなら顔洗い〜。牛乳、冷えとーよ」
優馬「朝から賑やかでよかなぁ!」
光子「はいはい、まずはお顔ゴシゴシやね」
優子「“ぐぇ〜”の喉、牛乳で回復しよ」
手をつないで洗面所へ。
春介「おねえしゃん、きょうも いっしょ?」
光子「いっしょいっしょ。朝ごはん食べたら、曲のつづきもしよ」
春海「はりゅみ、“ちん” する〜」
優子「今日は静かな“ちん”で頼むばい」
鏡の前で、四人で変顔チェック。
また笑いがはじけて、のんびりの朝がようやくスタートした。
玄関からひょこっと美香とアキラ。
美香「も〜。あんたたち何やってんの。お姉ちゃんたち、びっくりしたやろ?」
春介「おねえしゃんと あそびたかったんだもーん!」
春海「どーん たのちかった〜!」
優子「おかげで今日の第一声は“カエル”になりましたー」
アキラ「ぐぇ〜(実演)」
美香「声似すぎて反則やろ」——爆笑
軽く朝食を終えるやいなや、ちび二人が手を引っ張る。
春介「はやく おそと いくよー!」
春海「いくよー! いま!」
光子「おいおい、まだ洗顔しとらんがな」
優子「歯磨きもしとらんがな。だいいち、まだパジャマやがな」
春介・春海「え〜〜」
美香「じゃあ“おそとチェックリスト”発動!」
アキラ「完了ごとに“チン”鳴らすけん」
——準備コント開始——
① 洗顔
春海「しゃぶしゃぶ みず〜」
春介「おめめ ぱち!」
優子「チン!」
② 歯磨き
光子「上ゴシゴシ、下ゴシゴシ、奥“あーん”」
春介「あ〜〜〜」春海「い〜〜〜」
優子「チン!」
③ お着替え
美香「Tシャツは頭から、パンツは片足ずつ。はい、手伝う」
春海「あんよ まよった〜」
アキラ「右や右!」
優子「チン!」
④ 日焼け止め&帽子&水筒
光子「ほっぺにぬりぬり」
春介「つめたい〜(くすぐったい笑い)」
美香「帽子よし、水筒よし」
優子「チン!」
⑤ おトイレ確認
春海「だいじょぶ!」
春介「ちょっと いっとく!」
——数分後、
優子「ファイナル・チン!」
光子「よし、出発。今日は近所の公園やね」
美香「シャボン玉持っていき」
アキラ「鳩さんに“ぽー”はほどほどにね」
玄関で円陣。
全員「安全第一、楽しくいくばい! うにゃ——/だらぱ〜!」
ドアが開くと、春の風。
春介「しゅっぱつ〜ぶーん!」
春海「しゃぼん ぷく〜!」
光子「今日は“顔面ドーン”なしで頼むよ」
優子「もし来たら“カエル声”で対抗やね」
美香・アキラ「ぐぇ〜〜!(笑)」
賑やかな行進で、四人は陽だまりへ歩き出した。
春の公園をひとしきり走り回って、砂だらけの靴。
春介「おひる〜!」
春海「おねむ〜! おねえしゃん、だっこ〜」
光子「えぇ…歩いて帰ろうや?」
春介「だめ〜! だっこ〜!」
優子「交渉決裂やね…しゃあなか。ほら、背中のって」
光子が春介、優子が春海をおんぶ。
光子「ぐぇ…2歳児ってこんな重たいと? 家までが東京くらいに感じる…」
優子「これ、タッカマン(博多南中の体育先生)に外注できん?」
光子「賛成。次は“タッカマン配送”やね」
汗だくで坂をのぼり、ようやく玄関。
光子「ただいま…酸素…」
優子「し、心拍数…鳩“チン”3回分…」
背中から降ろしたら、二人はそのままコテン。
春介「すぴー」
春海「すやぁ…」
毛布をかけて、ハイタッチ。
光子「ミッション完了」
優子「うちらは補給。水、氷、そして湿布」
光子「明日、ふともも筋肉痛確定やね…」
優子「でも可愛さで帳消し。—うにゃ」
光子「—だらぱ〜」
静かな昼下がり。家の中に、ちび達の寝息だけが気持ちよく響いた。
春の公園をひとしきり走り回って、砂だらけの靴。
春介「おひる〜!」
春海「おねむ〜! おねえしゃん、だっこ〜」
光子「えぇ…歩いて帰ろうや?」
春介「だめ〜! だっこ〜!」
優子「交渉決裂やね…しゃあなか。ほら、背中のって」
光子が春介、優子が春海をおんぶ。
光子「ぐぇ…2歳児ってこんな重たいと? 家までが東京くらいに感じる…」
優子「これ、タッカマン(拓実)に外注できん?」
光子「賛成。次は“タッカマン配送”やね」
汗だくで坂をのぼり、ようやく玄関。
光子「ただいま…酸素…」
優子「し、心拍数…鳩“チン”3回分…」
背中から降ろしたら、二人はそのままコテン。
春介「すぴー」
春海「すやぁ…」
毛布をかけて、ハイタッチ。
光子「ミッション完了」
優子「うちらは補給。水、氷、そして湿布」
光子「明日、ふともも筋肉痛確定やね…」
優子「でも可愛さで帳消し。—うにゃ」
光子「—だらぱ〜」
静かな昼下がり。家の中に、ちび達の寝息だけが気持ちよく響いた。
Global Video Call — Wellington × Vancouver × Los Angeles
Mitsuko (光子):
“Hi everyone! Thanks for hopping on from Wellington, Vancouver, and L.A. We’ve got updates!”
(みなさん、ウェリントン・バンクーバー・ロサンゼルスから参加ありがとう! 近況を報告するね!)
Yuko (優子):
“First: our two-day music college open campus was awesome—great voice work, ensemble labs, and new friends.”
(まず、音大のオープンキャンパスが最高やった! 発声、アンサンブル実習、それから新しい友だちもできたよ。)
Mitsuko:
“And the big news: our travel piece, Sunrise Linked Suite, is finished. Master, stems, and lyric sheets are ready.”
(大ニュース。旅の曲『サンライズ連結組曲』が完成! マスター、ステム、歌詞カードまで準備OK。)
Yuko:
“We captured everything in order—Dazaifu’s hush, Izumo’s breath, both night trains, Tokyo Tower at night, Ritsurin’s 5/4 walk, the ‘pigeon Chin’ cue, Dogo’s calm, and the Seto ferry.”
(時系列で全部詰め込んだよ――太宰府の静けさ、出雲の深呼吸、往復の夜行、夜の東京タワー、栗林公園の5/4散歩、鳩の“チン”合図、道後のまどろみ、瀬戸内のフェリーまで。)
Emma — Wellington:
“Congrats! Can you share the master after the call?”
(おめでとう! 通話のあとでマスター、共有してくれる?)
Mitsuko:
“Absolutely. We’ll drop a drive link right after.”
(もちろん。すぐ共有リンク送るね。)
Ryan — Vancouver:
“Tell us about today—you said you were with your little partners-in-crime?”
(今日はどうしてた? ちびっ子相棒たちと一緒って言ってたよね?)
Yuko (笑):
“Yep. We took Shunsuke and Harumi to the park. On the way back they demanded piggyback rides… both of them.”
(そう。春介と春海を公園に連れてって、帰りにおんぶ要求がダブルで来まして……。)
Mitsuko:
“So now our legs are noodles. Tomorrow will be pure muscle-soreness.”
(結果、足はうどん。明日は確実に筋肉痛やね……。)
Ana — Los Angeles:
“You still pulled off a session after that?”
(それでセッションまでやったの?)
Yuko:
“We did a light check—mainly the interlude with the triangle Chin. One strike, instant key-change laughter.”
(軽く確認したよ。トライアングルの“チン”で転調するインタールード中心。一打で笑いに切り替わるやつ。)
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New Friends from Open Campus
Mitsuko:
“Also, meet the friends we told you about—Sofiia and Koyuki.”
(それから、オープンキャンパスで出会った友だちを紹介――ソフィーアと小雪だよ。)
Sofiia (ソフィーア):
“Hello! I added a short Ukrainian line—Dykhati razom (‘breathe together’)—to ‘Friend’s Name.’ Thanks for weaving it in.”
(こんにちは! 「友の名前」にウクライナ語の短い一行――Dykhati razom(一緒に呼吸する)を入れました。採用してくれてありがとう。)
Koyuki (小雪):
“And I tracked triangle takes for the Chin cue. We picked the 45° hit with a quick 0.2-sec mute—clean and poppy.”
(私は“チン”用の三角のテイクを録ったよ。45度ヒット+0.2秒ミュート版で決定。抜けが良いのさ。)
Emma — Wellington:
“Lovely to meet you both. Your touches make the suite feel global.”
(はじめまして。二人の要素が入って、組曲がぐっとグローバルになったよ。)
Ryan — Vancouver:
“When you tour, Vancouver wants first dibs.”
(ツアーするなら、まずバンクーバーに来てね。)
Ana — Los Angeles:
“And L.A. will host the ‘pigeon Chin’ world premiere.”
(ロサンゼルスは“鳩チン”世界初演を預かるよ。)
Yuko:
“Deal. We’ll bring extra triangles and fresh strings.”
(決まり。トライアングルと新品の弦、たっぷり持ってくね。)
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Closing
Mitsuko:
“We’ll send: master (WAV/MP3), stems, tempo map, JP/EN/UKR lyric cards, and the mini-MC script.”
(このあと送るのは、マスター(WAV/MP3)、ステム、テンポマップ、日英+ウクライナ語の歌詞カード、MC台本の短版ね。)
Yuko:
“Thanks for staying up/being up early across time zones. Next call, we demo the live transitions.”
(時差の中で参加ありがとう。次の通話では、ライブのつなぎを通しでやってみよう。)
All:
“See you soon!”
(またすぐに!)
Mitsuko & Yuko(小声):
“—Unya / Darapa〜.”
(—うにゃ/だらぱ〜)
件名と添付を整え、三通のメールを書き分けた。
•件名:[FivePeach★] Sunrise Linked Suite v1.0 — Performance Package
•宛先:ウェリントン/バンクーバー/ロサンゼルス各施設の公式アドレス
•本文:あいさつ+作品概要+上演希望の旨
•添付:Master(WAV/MP3)/Stems/TempoMap.mid/Lyrics(JP-EN-UKR).pdf/MC_15s.txt/Perc_Specs.pdf
送信—ポン。
ほどなく各地から返信が弾む。
Wellington Arts Centre
Kia ora! 作品をプログラムに組み込みます。初演枠を確保しました。テクニカル表、受領。
Vancouver Performing Arts Hub
Welcome aboard. Pacificシリーズでの上演OK。ハミングの多言語パート、美しいです。
Los Angeles Downtown Music Hall
We’d love to host your “pigeon Chin” interlude world premiere. 日程調整を始めます。
光子「…決まったね」
優子「博多発→世界行き、本線に乗ったばい」
そのとき、寝室のふとんがむくり。
春介と春海が半分ねぼけ顔で飛び出してくる。
春介「おねえしゃん…おはようの、ちゅ!」
春海「むぎゅーして〜!」
光子「はいはい、むぎゅーー」
優子「ちゅもどうぞ〜」
春介「きょーは、なに つくると?」
優子「世界に行く準備の“チン”やね」
春海「ちん!(小さく指で空鳴らし)」
光子「合図よか〜。まずはごはん食べて、みんなで公園第二ラウンドやね」
通知音がまた一つ。
ロサンゼルスからの追伸——「子どもコーラスのささやきも、そのまま使ってOK。」
光子と優子は顔を見合わせ、ちび二人のほっぺにもう一度ちゅ。
「うにゃ——/だらぱ〜」
博多のリビングから伸びる音の線が、ゆっくりと世界に結ばれていった。
ギャグモード突入:連結オムニバス(うにゃ版)
1) 世界同時“チン”リハ
LAスタッフ「Ready…3,2,1…」
優子「チン!」
ウェリントン「チーン?ティーン?」
バンクーバー「チン…チーン…チョーン…(尺八化)」
光子「音階増やさんでよか! 一打でよか!」
⸻
2) “Pigeon Chin”誤訳事件
案内板:“World Premiere: Pigeon Chin”
観客「鳩のアゴを見るライブ?」
優子「アゴやない! トライアングルたい!」
鳩(実物)「ポー(アゴつき)」
⸻
3) タッカマン参戦・おんぶ特訓
高橋毅「おんぶは腰から! 背筋のび〜!」
春介「タッカマンのぼーる!(腕立て)」
春海「たっかい たっかい もっかい!」
光子「先生、二歳×2は競技やん」
タッカマン「笑顔は最強の酸素ばい!」
全員「ぐぇ〜(酸欠)」
⸻
4) 税関で“だらぱ〜”
入国審査官「Purpose of visit?」
優子「Music &… だらぱ〜」
官「Darapa… religious?」
光子「No no, It’s…笑顔の呪文。」
官「Approved. I need that spell」
⸻
5) ハカタ弁AI同時通訳バグ
光子「よかね?」→字幕:You’re Yokan?(羊羹?)
優子「いっちゃん」→字幕:Ichiran(ラーメン?)
観客「腹減った」
二人「通訳、腹鳴らすな!」
⸻
6) 鳩の“止まり木”再来
栗林公園以来の鳩が、楽屋に乱入。
鳩「指定席 あいとー?」
優子「やめんね! 頭はVIP席やなか!」
光子「チンで退場お願いしまーす」
(チン! →鳩、会釈して退場)
鳩「ポー(礼儀正しい)」
⸻
7) LA版ギャグアナウンス
美鈴(英語風)「Next stop, Hakata—Capital of Gags. Prepare your… “Shippu”.」
客「Ship? 船?」
優子「湿布や!(サンプル配る)」
⸻
8) ちびっ子MC、世界デビュー
春介「しんごう みて、ちん きいて、にこにこ〜」
春海「おしはらいは“ちゅー いっかい”でしゅ」
観客「きゃーー!」
光子「世界基準の“賄賂”やめんしゃい!」
⸻
9) バンド会議:曲名が迷子
優子「“赤い塔、青い海”」
LA「Red Tower, Azure… what’s “Azule”」
光子「AzulでもAzuleでもなく“Blue”たい!」
ソフィーア「Then add ‘breathe’ anywhere: solved.」
全員「息で解決すなっ」
⸻
10) エンディング“連結ラップ”
光子「Dazaifu hush に Izumo breath」
優子「Sunrise ダダン、Tokyo light bless」
小雪「5/4 walk, Ritsurin step」
ソフィーア「Dykhati razom—hearts connect」
春介・春海「うにゃ!」観客「だらぱ〜!」
(チーーーーン! 一打で大団円)
⸻
おあとがよろしいようで! 次のネタ候補:
•「世界の“ぐぇ〜”選手権」(最もカエル声が似てるの誰?)
•「おんぶマラソン in バンクーバー」(タッカマン審判)
•「Pigeon Chin Remix」(鳩コーラス“ポー”入り)
本日の合言葉:一打即笑、一笑即友。—うにゃ/だらぱ〜
即興コント「ブロック in スローモーション(チーン厳禁回)」
(リビング。低いテーブル。ブロックの塔。春介、つま先プルプルで背伸び中)
春介「よいちょ…あと いっこ…(ぷるぷるぷる)」
光子「おお、がんばれー。つま先、がんばれー」
優子「いけるいける、ギリいける!」
——カシャン(置けた)。
春介「のったー!」の瞬間、バランスぐにゃっ。
(ここからスローモーション)
光子「ま…って…(低音)」
優子「タワー…が…かたむい…」
ブロック「(くるっ…)」
SE:チーーーーン(ブロックが跳ねて“だいじなとこ”直撃)
春介「みーちゅ おねえしゃん、いちゃーい……!(半泣き)」
光子「ど、どげんしたと!?」
春介「これ…だいじなとこ…あたった〜!」
光子「おぉ、そうかそうか……春介も“男の痛み”を味わったか(※爆笑しそうになる)」
春介「もう! わらっちゃダメ〜!(むすっ)」
(廊下から春海が登場)
春海「どうしちゃと?」
優子(事情を聞いて耐えきれず)「ぷっ……チン直後の“チーン”て…(大爆笑)」
春介「もー! さらに すねる〜!(ぷい)」
光子「ごめんごめん! よし、“痛いの痛いのとんでけ”儀式いくよ」
優子「本格版やけんね——**扇子**オープン!」
二人「いーたーいの いーたーいの、とんでけ〜〜〜!(扇でぱたぱた)」
春海「おてつだい! とんでけ〜!」
春介(様子見して)「……ちょっと とんだ」
優子「仕上げに“ギャグ湿布”(※冷え冷えパック)をぺたり」
光子「そして**“よしよしむぎゅー”**(抱きしめ)」
春介「……えへへ(復活)」
——ここから安全対策会議
優子「本日付で**“チーン禁止令”を発令します」
光子「トライアングルは心で鳴らすこと。物理はダメ」
春海「クッションばりあ〜!(ぬいぐるみ山を運んでくる)」
光子「完璧。クッション前線が春介をプロテクト!」
優子「テーブルの上は『手伝って!』ステッカー貼り。“ギリ作業”は申請制**」
春介「はーい。つぎは だっこで のせてね」
(リプレイ対策つき再挑戦)
春介「みーちゅ クレーンしゃん、はんもって」
光子「了解、クレーン出動——はい、ソフト着地」
SE:ポン(やわらか音)
優子「成功〜! 本日の効果音は“チーン”じゃなくて“ポン”でお届けしました」
春海「かっこい〜!」
春介「もう なかない!(胸はる)」
光子「よし、勇者認定」
優子「記念に——うにゃ」
全員「だらぱ〜!」
(オチ)
美香「誰かさっき“チーン”って鳴らした?」
優子「心の中だけです!(たぶん)」
一同「あはははは!」
昼寝から起きた春介と春海、いきなりクッション山にダイブ。
「おねえしゃん、みてみて〜! ぽんぽんやま〜!」
「よーし、今日は“なんでもアリ”デーやけん、ぽんぽん列車発車〜」
光子が先頭車、優子が最後尾。ちび二人は連結器みたいに腰にぎゅっとしがみつく。
「でっぱつ〜!」
廊下を曲がるたびに「うにゃ」「だらぱ〜」「ぽん!」が勝手に流れるBGM。
外の空気が呼んでる。「パン買いにいこっか」
「いくいくー!」
サンダルつっかけて、近所のベーカリーへ。自動ドアが「ピンポーン」。
「ぽん!」って全員で被せたら、店員さんがツボって肩震わせる。
優子がつい口ずさむ。「♪こんがり ふくらむ ころころパン、かみしめたら しあわせ ぽん」
春海が合いの手。「ぽん!」
店内、拍手。お礼にミニクロワッサンひと袋おまけ。
「ありがと〜! 明日も歌いに来ようね〜」
「ギャラがパンって最&高やね」と光子。
帰りは寄り道モード。シャボン玉をふいたら、夕日に透けて虹。
春介が追いかける。「まてぇ〜! しゃぼーん!」
優子がわざと足をもつれさせて大げさに転ぶフリ。「ぐぇ〜、しゃぼんスライディング〜」
春海、爆笑して転がる。そこへ近所のネコがすっと横切って、真顔で「にゃ」。
全員「にゃ?」
一拍おいて「うにゃ——!」って揃って叫んで、また笑う。
夕焼けの色が濃くなって、家に着いたら即・鍋ブタとお玉でセッション開始。
「せーのっ」「ぽん・ぽぽん・ぽのぽん!」
タイミングがハマった瞬間、ウェリントンからビデオ通話のベル。
「いま、パン屋でゲリラライブしてきたと」
「なまら音が香ばしい!」って小雪。
ソフィーアが微笑んで、ウクライナ風の手拍子を重ねてくれる。
画面の向こうとこっちでビートが混ざって、誰からともなく「だらぱ〜」。
国境がいきなり薄くなる。こんな調子が、いちばん性に合う。
夜はお風呂で“泡オーケストラ”。
光子が湯面を指揮、優子がアヒル笛。
春介「ぶくぶく〜」
春海「しゃぼん ぴよ〜」
「はいソロ!」って振ると、ちび二人が即興でメロディになる声を出す。
拍がずれたら笑えばよか。誰も怒らん。今日はそういう日。
布団に入る前、もう一曲だけ。
「サンライズ列車、夢の中ルート」って光子がささやく。
「東京タワーで“ぽん”」「瀬戸の海で“うにゃ”」「徳島の鳩は…今日はおやすみ」
「よかった。頭のVIP席問題は解決やね」と優子。
春介があくびしながら指を上げる。「ちん…じゃなくて、きょうは……ぽん……」
春海も小声で「だらぱ〜……」。
灯りを落として、静けさ。
決めポーズとか合図とか、全部いらん。
笑いたいときに笑って、鳴らしたいときに鳴らす。
それで十分、ちゃんと音楽になっとる。
最後にちいさく、四人で。
「うにゃ」
「だらぱ〜」
「……ぽん」




