将来の進学先
夕食の時間。光子と優子は、母・美鈴の手伝いで野菜を切ったり、お味噌汁を混ぜたりと、ちょっとした料理の助手役。光子は「お父さん、今日の味噌汁、僕らのギャグで味付けしといたばい!」と冗談を飛ばす。優子も「お母さん、ネギも笑いながら切らんとね!笑い入れると美味しさ倍増ばい!」と追い打ち。
家族全員が笑いながら食卓に着き、料理とギャグの相乗効果で夕食は大盛り上がり。翼と拓実もスマホ越しに参加し、「ギャグ味噌汁、こっちにも届けて〜!」と楽しそうにツッコミを入れる。
食後はお風呂タイム。二人はお風呂の準備をしながら、「今日は停電ホラーお風呂コント、完全版やるばい!」と宣言。光子が「懐中電灯はここに置いて…って、リアルホラーやん!」と笑いながらアクションをつけ、優子も「拓実も翼も参加できたら、もっと怖くなるっちゃけどね〜!」と冗談を飛ばす。
お風呂の中でも、泡やシャワーを使った即興ギャグタイムが続く。体を洗いながら「鼻からシャンプー噴射コント」とか、「石鹸滑り落ち危機一髪ギャグ」など、次々とボケとツッコミを展開。二人の笑い声に、家族全員も思わず吹き出す。
お風呂から上がると、タオルで体を拭きながら「今日も家族全員、腹筋崩壊したばい!」と光子。優子も「夜までギャグ満載、明日も頑張ろうや!」と笑顔。こうして、笑いに包まれた夜は過ぎていく。
その夜。布団に入った光子は、ぐっすり眠りに落ちて――夢の中で、気づけば純白のドレス姿。隣にはタキシードを着た翼。
「えっ、ちょっと待って!これ、結婚式やん!?」
光子が驚いていると、周囲から「おめでと〜!」の声。優子が花束を持って「妹として泣きそう…いや、ツッコミとして忙しか〜!」と号泣&ツッコミ。
場面は一気に飛んで、新婚生活。光子と翼には、元気いっぱいの子どもが二人。男の子と女の子で、どっちもお笑いセンス抜群。
リビングでは大騒ぎ。
子どもA「ママ〜!石けん踏んでツルツル〜!」
子どもB「パパ〜!鼻から牛乳出して〜!」
翼「おいおい、そんな芸は簡単には出せんぞ!」
光子「いやいや、あんた、昨日ほんとにやってたやん!?」
4人で家具の周りをぐるぐる回りながら「家族ギャグ大運動会」が開催される。ソファが実況席、テーブルが障害物競走のハードル、冷蔵庫が「ゴールイン」の鐘代わり。
光子「我が家のギャグは24時間営業ばい!」
翼「ただし笑いすぎて腹筋崩壊の保証はできません!」
子どもたち「イエーイ!」
最後には全員でソファにどさっと倒れ込み、笑い声が天井まで響く――。
そこで夢はふっと途切れ、朝の光が差し込む。目を開けた光子は布団の中でにやけながら、
「……なんや、この幸せすぎるギャグファミリー。夢で終わらせたくないばい」
と小さくつぶやいた。
朝。光子がまだ布団の中でにやにやしていると、横で寝ていた優子がむくっと起きる。
優子「……ねぇ、姉ちゃん、なんで朝から一人でニヤけとーと?」
光子「ふふふ、聞いて驚け。わたし、夢の中で翼と結婚して、子ども二人もおったと!」
優子「は!? いきなり二児の母スタート!? なんでプロポーズとか新婚生活すっ飛ばして、もうママなん!?」
光子「だって夢やけん、展開が早かとよ〜」
優子「いや、展開早すぎやろ!少女マンガなら5巻分飛ばしとるやん!」
光子は夢の内容を熱弁。
「リビングで子どもらとギャグ大運動会して、翼と一緒に鼻から牛乳やって、最後はソファで大笑いして――」
優子、布団の上でバンバン叩いて爆笑。
優子「何その幸せギャグ家族!てか、子どもにギャグ英才教育しとるやん!」
光子「そりゃあ将来は“ファイブピーチ★ジュニア”ば作らなね」
優子「勝手に派生ユニット作らんでよ!」
しばらく爆笑したあと、優子は布団に転がりながらニヤニヤ。
優子「でも……姉ちゃんが幸せそうやったけん、ちょっと安心したわ」
光子「……ふふ。ありがとう、妹よ」
優子「いや急に時代劇みたいな口調やめい!」
二人は朝から大笑いしながら、ギャグ満載の一日をスタートさせるのであった。
翌朝。
光子がまだ眠そうに伸びをしていると、優子がニヤニヤしながら布団から飛び起きる。
優子「姉ちゃ〜ん!きいたかぁ?わたしも夢で結婚したっちゃ!」
光子「ほぉ?まさか……相手は拓実やろ?」
優子「ビンゴ!」
光子「やっぱりな〜。で?どんな夢やったと?」
優子「わたしも子ども二人おってさ。朝からみんなで大運動会!拓実パパは障害物競走でコケて、鼻からご飯粒噴き出しよった!」
光子「出た!鼻からシリーズ!」
優子「しかも、子どもらが『パパずる〜い!』って、ご飯粒集めて投げつけよったと!」
光子「ご飯粒キャッチボールかい!」
優子「それでな、最後は家族みんなで“もつ鍋ギャグパーティー”。拓実が味見したら辛すぎて『ひゃ〜!』って叫んで、お風呂直行!」
光子「お風呂でギャグリレーするパターンやね」
優子「そうそう!子どもらがシャンプー帽かぶって、“もつ鍋戦隊シャンプーレンジャー!”って参戦するし!」
光子「ギャグ家族の未来は安泰やな!」
二人で布団を叩きながら爆笑。
光子「うちら、夢の中で勝手にママになって、勝手にギャグユニット作って、勝手に子ども育てて……」
優子「完全に未来のファイブピーチ★ジュニアやん!」
光子「いや、ファイブやなくて“セブン”やろ!子どもも入れて!」
優子「そのうち“四十ピーチ★”とかになるかもしれんで!」
光子「どんだけ産む気や!」
爆笑の渦に包まれた朝。
二人の「夢のギャグ未来家族」は、またしても次のコントネタに仕込まれるのであった――。
翌日の夜。
宿題も済ませて、二人でお菓子を食べながら布団の上でゴロゴロ。
光子「なぁ、優子……。もしホントにあたしたちが結婚して、それぞれ家庭持ったら……」
優子「ん?」
光子「もう一緒にお風呂入ったり、夜な夜なギャグ考えたりせんくなるんかなぁって……ちょっと寂しくならん?」
優子、一瞬黙る。
でもすぐにクッションを抱えてニヤッとする。
優子「……寂しいけどな。けど考えてみ?結婚してもギャグ魂は消えんのやん!」
光子「うん」
優子「だからさ、お風呂は別々でも、“オンライン風呂ギャグ会議”とか開けばいいっちゃ!」
光子「えぇぇ!? 湯気の向こうでズームギャグ!?」
優子「せやん!“画面の向こうからシャンプーハット投げ合戦”とか!」
光子「アホやなぁ〜!でも……そうやね。結婚しても、ギャグは永遠に続けられるか」
優子「双子やけん、心の中のギャグ風呂は一緒やん!」
光子「名言出たな。ギャグ風呂、永遠やね!」
二人、声をそろえて笑い転げる。
でもその笑いの奥には「一緒に過ごせる時間がずっと続けばいいな」という、ちょっぴり切ない願いがあった。
光子「なぁ優子、もし結婚しても……」
優子「うん」
光子「風呂場からまずは四人でギャグ考えたりしてな!」
優子「おお、それ最高やん!」
光子「パパとママ役も一緒になってギャグ会議やで?」
優子「そんで子どもらが“えー?またお風呂でギャグタイム〜?もうのぼせるー!”とかツッコミ入れるん!」
二人で大爆笑。
光子「ほら、翼と拓実も巻き込んで、家族全員でネタ合わせ!」
優子「“風呂桶リレー”とか、“シャンプーで漫才”とか、伝説のギャグが生まれるっちゃろうね!」
光子「はははは! でも本気でやったら、子どもらに呆れられるやろなぁ〜」
優子「よし、それも含めてギャグにする!」
二人は布団の上でゴロゴロ転がりながら、お腹を抱えて笑う。
その笑いの中には、未来に対する不安よりも「一緒にいればどんな未来も楽しくできる」という確信があった。
光子「でもさぁ、うちらが結婚したら、お父さんとお母さんはどげんするっちゃろ?」
優子「ほんとよねぇ…お母さんはまだしも…」
光子「お父さんの“特等席”が永遠に続くっちゃなかと?!」
(ここで二人で顔見合わせて爆笑)
優子「テレビん前のリクライニングチェアにずーっと鎮座しとるっちゃろ?」
光子「しかも、リモコン片手に“ここはワシの特等席たい!”って言いよるばい!」
優子「お母さんが“はいはい、特等席ね”って呆れ顔する姿までセットで続くとよね〜!」
(ごろごろ転がって大笑い)
光子「結婚して家出てもさ、お父さんの“特等席伝説”は一生続くんやろうなぁ…」
優子「もはや“家宝級の座椅子”やん!」
二人「ぎゃははははーーっ!」
光子「でもさぁ…高校卒業したら、うちら大学進学とかで家出とるかもしれんよね?」
優子「そうそう。博多ば離れて東京とか大阪とか行ったら、もう毎日一緒にお風呂も入れんっちゃろ?」
光子「ギャグ考える夜の“脳内大喜利大会”もなくなるやん!」
(ちょっとしんみり)
優子「……なんか寂しーねぇ。」
光子「でもさ、絶対LINEとか電話でギャグ送り合いよると思うばい!」
優子「大学の課題ほったらかして、“今日の一発ギャグ”送り合っとる未来が見えるもんね!」
(再び爆笑モード)
光子「で、仕送りしてくれたお母さんに“お笑い養成所代も振り込んどいて〜”って言うたりして!」
優子「お父さんは“学費は払うけど、そげんアホなことは知らん!”って怒鳴るっちゃろ?」
光子「ほら出た、お父さんの特等席説教〜!」
二人「ぎゃはははははーー!」
光子「はぁ〜、なんか寂しかと思いよったけど……あ!そげん悩む必要なかやん!」
優子「どげんしたと?」
光子「うちら、一緒の大学に行けばよかやん!」
優子「おぉ〜!ナイス発想!さすがお姉ちゃん!…で、大学はどこに行きたいとかあると?」
光子「ん〜、やっぱ芸術系もええし、音楽もやりたいし…でもお笑い研究会とかある大学も捨てがたかねぇ。」
優子「お笑い研究会!うちら入った瞬間、部室が毎日“爆笑警報発令”やん!」
光子「先生から“あなたたち、芸術学部やろ?なんで落研と漫研の掛け持ちしとるん?”って聞かれるね(笑)」
優子「しかも授業中に教授が真面目に板書しよる横で、“この数式、ボケとツッコミの構造やん!”ってノートに落書きしよる未来が見えるっちゃけど!」
光子「それ絶対単位落とすやつやん!」
二人「ぎゃははははは!」
光子「けどさ、ほんとに大学進学のことも考えとかなやろ?」
優子「そうやね。うちらも来年は進路希望とか書かないかんし。」
光子「私ね、美香お姉ちゃんみたいに、音大で作曲の勉強とかするのもいいかな〜って思うっちゃん。」
優子「ほぉ〜!音大か!なんかカッコよかやん!」
光子「だってさ、音大って何回か行ったことあるやん?ほら、美香お姉ちゃんの演奏会で。」
優子「あ〜、あのクラシックのホール!拍手の音まで“プロ仕様”みたいに響くとこやろ?」
光子「そうそう!しかもさ、音大にファイブピーチ★のファンクラブの事務所もあるやん?なんか、行きやすい雰囲気あるっちゃね。」
優子「ほんとやね!学校行きよったら、授業の合間に事務所寄って“今日の新ネタどうです?”ってチェック入りそうやけん(笑)」
光子「それも面白そうやけど…ちゃんと音楽も学びたい気持ちもあるとよ。曲作りとか、本気でやってみたいし。」
優子「お姉ちゃんが作曲して、私が歌詞書いたら、最強コンビやん!“作詞作曲:博多ツインズ”ってクレジットされとったら胸熱やね!」
光子「ぎゃはは!名前だけでインパクトすごいやん!」
光子「でもさ、進学のお金ってどげんなるんやろ?」
優子「うちら、これまでテレビ出演料とか、物販の売り上げもお父さんとお母さんがちゃんと管理してくれとるけん、心配せんでよかと?」
光子「なるほどね〜。そしたら、大学行く時にそのお金を使えるってことやね。」
優子「そうそう。それに、美香お姉ちゃんみたいに特待生枠使ったら学費も安くなるけん、それを頑張って狙えたらよかんじゃね?」
光子「うん!せっかくチャンスあるなら、ちゃんと狙いたいね。勉強もギャグも両立させつつやけど(笑)」
優子「ぎゃはは!両立って、うちらの場合“腹筋崩壊勉強法”になりそうやけどな〜」
光子「そ、それもまた面白かかもね…いや、勉強は真面目にやらんと(笑)」
優子「でもさ、お姉ちゃんと一緒の道歩けるって思うと、なんか心強かね〜」
光子「うん。未来は私たち次第やけん、まずは目の前の授業とギャグ、どっちも頑張ろう!」
夕食の片付けを終え、光子と優子は少し緊張しながらも、両親の前に座った。
光子「ねえ、お父さん、お母さん…ちょっと話があるっちゃけど」
優子「うん、うちら、中学1年生やけど、将来のことを真剣に考えよるとよ」
父「ほう?なにか、学校のことか?」
光子「そうやけど、ちょっとそれだけやなかと。大学とか、進学のことも考えよる」
優子「まだはっきり決まっとらんけど、うちら、将来どういう道に進むか、今から考えてみたかと」
母「ふむ…二人とも、もうそんなこと考える年になったんやね」
光子「うん。美香お姉ちゃんみたいに、音大で作曲の勉強もええかなって思うし、他にもいろいろ考えよる」
優子「うちはギャグも好きやけど、将来やりたいこととちゃんと両立できるように、今から準備したかと」
父「なるほど…そりゃ真剣な話やな」
母「うん。二人が考えてること、応援したいよ」
光子「ありがとう!まだ中1やけん、焦らず考えるけど、今から方向性を少しずつ決めたいと」
優子「うん。学校もギャグも、もちろん両立させつつね(笑)」
父「ふっふっふ…うちらの腹筋、今日も崩壊するかもな〜」
母「うちらもギャグで鍛えられるわね(笑)」
双子ちゃんは安心した笑顔でうなずき、これからの進学や将来に向けて、少しずつ歩みを始める決意を固めた。
光子「美香お姉ちゃんと同じように、うちらも音楽の勉強したかと。けど、そのためにはお金もいると思うとよね…」
優子「うん、学費とか、いろいろやろ?」
美鈴母さん「うちが言うけど、光子、優子。お金の心配はせんでよかよ。もう二人とも、ずいぶん稼いできよるやろ」
光子「え、ほんと?」
優子「そうなん?嬉しか〜」
美鈴母さん「二人がこれまでにもらったお金は、必要な時に使いなさい。学費でも道具でも、うちがきちんと出してあげるけん」
光子「ありがとう、お母さん!」
優子「うん、ほんとにありがとう!」
光子と優子は、ほっと安心した表情でうなずき、音楽の勉強に向けて、少しずつ未来の計画を思い描き始めた。
光子「美香お姉ちゃんと同じように、うちらも音楽の勉強したかと。けど、そのためにはお金もいると思うとよね…」
優子「うん、学費とか、楽器とか、いろいろやろ?」
美鈴母さん「光子、優子。お金の心配はせんでよか。まだ二人には教えんといけんことばあるけど、これからもらうお金の使い方、ちゃんと覚えとかんといかんけんね」
光子「そっか…なるほどね」
優子「うん、うちらもちゃんと考えんとね」
(この時点では二人は、もう自分たちの口座に一億円近くの預金があることはまったく知らない。優馬も美鈴も、娘たちにはまず普通の金銭感覚を身につけさせたいと思っていたのであった。)
光子「ねえ、優子。ちょっと真剣に話さんね。うちら、将来のこと、考えとかんといかんやろ」
優子「うん、そうね。何がしたいとか、どの大学行きたいとか、ちゃんと考えとかんとね」
光子「そやけど、一人で考えよっても、よく分からんこともあるけん、みんなにも相談してみよかと思うと」
優子「そうね、みんなの意見も聞きたいし、アドバイスももらいたいし」
(光子と優子は、夕食の後やお風呂上がりに、家族や美香お姉ちゃんに、自分たちの考えを順に話し始める。)
光子「美香お姉ちゃん、うちらもお姉ちゃんみたいに音大行って作曲の勉強とかしたいけど、どう思う?」
美香「そりゃ、いいんじゃない? 夢は大きく持たんと。うちらも応援するけん」
優子「お父さん、お母さん、うちらの将来のために、お金とかどう考えたらよか?」
美鈴母さん「心配せんでよかよ。必要な時はちゃんと出すけん、まずは自分たちの夢と向き合いなさい」
優馬「うん、将来のことは自分たちで考えるとよか。親はそっと見守るだけや」
光子「そうやね。じゃあ、これからも、みんなの意見聞きながら、うちらの将来について考えていこか」
優子「うん、頼りにしとるけん、みんなもよろしくね!」
光子「そやけど、まずは高校進学が先やろ? 特待生枠、うちら取れるようにならんとねぇ」
優子「うん、それに狙うなら、勉強だけやのうて、ニュースとかもちゃんとチェックせんといかんばい」
光子「夕方のニュース、今日から毎日チェックするばい。社会のことも知らんと、テストや面接にも困るやろ」
優子「よし、じゃあお互いにニュースで気になったことを、学校で話すとか、まとめるとかして、特待生枠狙いでがんばろうや」
光子「うん、将来のためばい。まずは高校、そいで音大とか考えるけん」
優子「ええね、計画的に進めるばい!」