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ロサンゼルス公演本番から帰国まで。

ロサンゼルス・特別交流イベント



爆笑コントで笑顔を広げる

ロサンゼルスの施設 「Sunlight Children’s Home(サンライト子どもホーム)」 にて。

最初は硬い表情でこちらを見ていた子供たちも、光子と優子のギャグコント「洗濯機プリン事件」や「股間チーン事件」を披露すると、次第に笑い声があふれていく。

通訳なしで、光子と優子、さおり、樹里たちが英語を交えてやり取りする姿に、子供たちの目が一気に輝いた。

•光子:「笑いはね、人の心に温もりと幸せをもたらすんよ。」

Mitsuko: “Laughter brings warmth and happiness to people’s hearts.”

•優子:「ほら、今こうして、みんなが笑ってくれた。うちらにとって、最高のご褒美たい。」

Yuko: “See, everyone is smiling now. That’s the greatest reward for us.”



寄付の目録を手渡す

施設代表の女性、Ms. Catherine Williamsキャサリン・ウィリアムズ に目録を差し出す光子。

•光子:「これは、うちらの活動からの寄付です。少しでも役立ててもらえたら、嬉しかです。」

Mitsuko: “This is a donation from our activities. We’d be so happy if it could help, even just a little.”


キャサリンは目に涙を浮かべながら、目録を受け取る。

•Catherine: “Thank you… This means so much to our children. You brought not just support, but joy.”

「ありがとうございます……。これは子供たちにとって大きな支えになります。支援だけでなく、笑顔まで届けてくれて。」



メールアドレス交換

寄付の後、キャサリンは携帯を取り出し、光子と優子にメアドを差し出す。

•Catherine: “Please, let’s stay in touch. We’d love to share the children’s smiles with you anytime.”

「ぜひ、これからも繋がっていましょう。子供たちの笑顔を、いつでも共有させてください。」

•優子:「もちろん!日本からも、またいっぱい笑いと音楽を届けるけんね!」

Yuko: “Of course! From Japan, we’ll keep sending laughter and music to you!”


光子も満面の笑みで頷き、両手でハートを作ってみせると、子供たちから「Kawaii!!」の大合唱が起き、会場は再び爆笑と拍手に包まれる。




孤児たちのキャラ設定

1.Emily Hope(エミリー・ホープ/9歳)

 最初に笑顔を見せた女の子。音楽に興味津々で「私もトランペット吹いてみたい」と憧れる。

2.Daniel Bright(ダニエル・ブライト/10歳)

 快活そうでありながら、人前では無口だった少年。光子のチューバを見て「これ、ぼくの声みたいに大きいね」とつぶやく。

3.Sophia Grace(ソフィア・グレース/8歳)

 小柄で臆病な女の子。でも優子のツッコミを見て思わず吹き出す。抱きしめられて涙を流す。

4.Noah Courage(ノア・カレッジ/11歳)

 施設の中では兄貴分。ギャグに最初は無反応だったが、春介と春海の無双ベビーボケに思わず腹を抱える。

5.Lily Faith(リリー・フェイス/7歳)

 まだ字も上手に書けない年頃。ファイブピーチ★が渡したノートに「にこっ」と笑顔の絵を描いて渡す。



シーン概要(小説風+セリフ)

•ファイブピーチ★の爆笑コントと音楽で、子どもたちの心が少しずつほどけていく。

•エミリーが最初に「笑いたい」と声を出す。

•施設の代表、**キャサリン・ウィリアムズ)**が涙ながらに感謝を述べる。

•美香が代表に寄付の目録を手渡し、光子と優子が英語で「笑顔を取り戻して」と語りかける。

•春介と春海が赤ちゃん語+うちなる声でトドメの爆笑をかます。




シーン:ロサンゼルス・「サンシャイン・チルドレン・ホーム」


施設代表:キャサリン・ジョンソン



市内の丘の上に立つレンガ造りの施設。そのプレイルームに、世界から遠路はるばるやってきたファイブピーチ★と小倉家の面々が入ると、子どもたちは最初こそ警戒心を浮かべていた。けれど、光子と優子が例の「洗濯機プリン事件」の再現コントを始めた途端、空気は一変した。



子どもたちの反応


ソフィア(8歳)

臆病で、さっきまで壁の隅に隠れていた小柄な女の子。

優子の全力ツッコミが炸裂した瞬間、思わず口を手で押さえ――「ぷっ」と笑ってしまった。

その後、光子が気づいて大げさに驚く。

「いま笑ったやろ〜!?あんれまんまぁ〜!」

ソフィアは顔を赤らめながらも、初めて大声で笑う。



ダニエル(10歳)

寡黙であまり感情を出さない少年。

だが、光子が彼の目の前でチューバを「ブフォ〜!」と低音で鳴らすと、

「これ…ぼくの声みたいに大きいね」

と初めて言葉を口にする。

美香が優しく膝を折って微笑む。

「音はね、心を映すんだよ。君の声もすごく力強い」

その言葉にダニエルは小さくうなずき、初めて目を合わせた。



エミリー(9歳)

音楽が大好きな女の子。光子のチューバに憧れの眼差しを向けていた。

「I want to try… trumpet, maybe…」

(トランペットを吹いてみたいの…)

アキラがすかさずケースを開けて、持参していたトランペットを差し出す。

「じゃあ、ちょっと息を入れてみようか?」

ファイブピーチ★全員と施設の子どもたちが見守る中、エミリーは小さな息で「ぷぅ」と音を鳴らした。

その瞬間、部屋は割れんばかりの拍手に包まれ、エミリーは涙をこぼしながら笑った。



ノア(11歳)

施設で兄貴分として頑張る少年。いつもは笑わない。

だが、この日は違った。

春介(赤ちゃん)と春海が、ベビーカーの中で「うにゃだらぱ〜!」と赤ちゃん語を発しながら、いつもの“うちなる声”で実況を始めたのだ。

春介(うちなる声):「よし!俺がここで誘惑のウィンク炸裂や!」

春海(うちなる声):「やめんかい!ここは育成施設ぞ!」

この掛け合いに、ノアはとうとう腹を抱えて大爆笑。

「……ずっと笑えなかったんだ。でも、笑うとあったかいな」

そうつぶやく彼の目には、涙がにじんでいた。



リリー(7歳)

まだ字が書けない年頃の女の子。

ファイブピーチ★が配った真っ白なノートに、ニコニコ笑顔の絵を描いて差し出した。

「This is… you!」

(これ、あなたたちだよ!)

その拙い絵に、光子も優子も胸を打たれた。

「ありがと〜!これ、宝物にするけんね!」

リリーは満面の笑みで抱きついてきた。



代表キャサリンの言葉


キャサリン・ウィリアムズは、その光景を見て涙を流していた。

「この子たちは、犯罪や災害で両親を失い、心に深い傷を負っています。笑うことすらできなかった子も多い。けれど…あなたたちが今日ここに来てくれて、こんなに笑顔を取り戻せた」


光子と優子が立ち上がり、声をそろえる。

「笑いは人の心に、温もりと幸せをもたらすんよ。We believe laughter brings warmth and happiness to the heart.」


美香は封筒を差し出す。

「これは、私たちが活動の中で集めた寄付金の目録です。子どもたちに、未来への希望を届けるために使ってください」

キャサリンは深く頭を下げ、震える声で「Thank you… thank you so much」と繰り返した。



締めのシーン


最後に施設全員で記念撮影。

春介と春海は相変わらず赤ちゃん語を叫んでいる。

春介(うちなる声):「ふっ、これで俺のファンクラブもロサンゼルス進出や!」

春海(うちなる声):「アホか!アンタまだ一歳やろ!」


子どもたちの笑い声がプレイルームに響き渡る――。

その夜、施設の子どもたちは「久しぶりに笑って眠れる」と口々に話した。





施設を後にするシーン


夕暮れが差し込み始めたプレイルーム。笑い声と拍手がまだ余韻のように響いていた。光子と優子が立ち上がり、にっこりと子どもたちに向き直る。


光子:「みんな、今日はありがとうね!また来るけんね〜!」

優子:「次はもっとすごいギャグと歌持ってくるけん、覚悟しときんしゃい!」


子どもたちは一斉に「See you again!」「Come back soon!」と声を揃える。小さな手が空に伸びて、名残惜しそうに振られる。



ビデオ通話の約束


美香が柔らかく声を添える。

「これからは時々、ビデオ通話で繋ごうね。日本からでもすぐ会えるから」


アキラも頷きながらスマホを掲げて見せる。

「ほら、ボタン一つで繋がるんやけん。俺たち、すぐ画面の向こうから飛んでくるよ」


エミリーが瞳を輝かせて言う。

「Promise? You promise?(約束してくれる?)」

光子と優子は同時に人差し指を立てて、

「ゆびきりげんまん! We promise!」



別れの瞬間


玄関先で靴を履くファイブピーチ★と小倉家一行。

ノアが駆け寄ってきて、春介と春海のベビーカーを覗き込み、ぎこちなく笑う。

「また、その…ウィンクとツッコミ、見せてよな」


春介(うちなる声):「任せとけ!LAのハリウッドスターもメロメロや!」

春海(うちなる声):「バカ言わんか!次は転んで泣きよらんごとしーよ!」


大笑いするノアを見て、キャサリン・ジョンソン代表も微笑む。

「今日、子どもたちがこんなに笑顔を見せたのは、何年ぶりかしら。本当にありがとう。また会える日を楽しみにしています」



車窓からの約束


車に乗り込み、施設を後にする一行。

窓から子どもたちが手を振る姿が小さくなる。光子と優子も大きく手を振り返し、胸の奥でそっとつぶやいた。


「笑いは国境も、言葉も超えるんやね」

「また必ず戻ってくるばい。次はもっと大きな笑顔持って」


夕暮れの街を走り抜ける車の中、みんなの心には新しい絆と約束が深く刻まれていた。






公演前のお願いの場面


リハーサルが終わり、楽屋に戻ったファイブピーチ★と小倉家一行。光子が少し緊張した顔でYOSHIKIさんに声をかける。


光子:「YOSHIKIさん、ちょっとお願いがあるっちゃんけど…」

YOSHIKI:「ん? どうしたの?」


優子:「明日の公演、昨日行ったロサンゼルスの施設と繋いで、子どもたちにも観てもらえんですか? ライブ配信じゃなくてもいいけん、特別に繋いで、笑顔届けたいんです」



YOSHIKIさんの返答


YOSHIKIさんは少し目を細め、真剣に二人の言葉を受け止める。

「君たちは…本当に音楽と笑いで世界を変えようとしてるんだね。いいよ。ぜひやろう。僕のショーなんだから、僕がOK出せば問題ない。スタッフにも手配させる」


光子と優子は同時に

「ほんと!? ありがとう〜!!」と声を揃え、飛び跳ねて抱き合う。



公演準備の裏側


その場でYOSHIKIさんがマネージャーを呼び、指示を出す。

「会場のスクリーンを一つ、施設との専用回線に回して。彼らの顔が映るようにしてあげて。明日のクライマックスで繋げる」


スタッフが慌ただしく動き始める。美香が感激した様子で、

「YOSHIKIさん、本当にありがとうございます。うちの妹たち…ずっと“笑いは命の灯り”って言ってて。それを一緒に実現してくださるなんて」



子どもたちへの知らせ


その夜、施設の代表キャサリン・ジョンソンへZoomで連絡。

優子:「キャサリンさん、明日の公演、繋ぎますよ! みんなと一緒に楽しめるけん!」

キャサリン:「Oh my… really!? The children will be overjoyed.(本当に?子どもたち大喜びするわ)」


後ろから顔を出したノアやエミリーが歓声を上げる。

「We’ll be watching! Don’t forget us!(見てるからね!忘れないでね!)」



最後のまとめ


こうして、公演前日の準備はドタバタしながらも温かい空気に包まれた。

音楽と笑いを武器に、ただ観客を楽しませるだけでなく、遠く離れた孤児たちに「生きる力」を届けるステージが動き出したのであった。




公演当日 ― ロサンゼルス公演と施設の中継


会場は満席、熱気に包まれたロサンゼルスのホール。

YOSHIKIさんのディナーショー特別公演に、ファイブピーチ★がゲスト出演する瞬間。


スクリーンが点灯し、昨日訪れた「Hope Lights Homeホープ・ライツ・ホーム」の子どもたちと代表のキャサリン・ジョンソンの姿が大きく映し出された。

観客の視線が一斉にスクリーンへ注がれる。



爆笑の渦


光子がステージ中央に出て、いきなりギャグコントを披露。

光子:「Hey everyone! 今日は洗濯機プリン事件スペシャルばい!」

(観客:ドッ!と爆笑)


優子がすかさずツッコミ。

優子:「世界初やろ!プリン回しながら回転させるなって!」


施設の子どもたちが腹を抱えて笑い出す。

スクリーン越しにノアが手を振りながら

ノア:「That’s soooo funny!!(めっちゃおもろい!)」

隣のエミリーも「More! More!(もっと!もっと!)」と叫ぶ。



感動の歌


続いて、オリジナルソング「雪の約束」を披露。

ステージの照明が青と白に染まり、歌声がホールを満たす。


画面の向こうで涙を流す子どもたち。

キャサリンがハンカチで目頭を押さえながら、

キャサリン:「You brought back their smiles… I can’t thank you enough.(子どもたちに笑顔を取り戻してくれて…ありがとう)」



子どもたちの言葉


歌い終えた後、スクリーンの前に小さな男の子が歩み出る。

名前は「ジェイデン」。両親を事故で失い、心を閉ざしていた子。


ジェイデン:「Thank you… I laughed for the first time… after a long time.(ありがとう。こんなに笑ったの、ほんとに久しぶりだ)」


その言葉に会場全体が静まり、次の瞬間、割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こる。



クライマックス ― 笑顔の連鎖


最後に全員で「うにゃだらぱ〜ソング」を大合唱。

観客も施設の子どもたちも、スクリーン越しに手を振りながら歌い笑う。


光子と優子は涙を浮かべながら叫ぶ。

光子:「笑いは命の灯りやけん!」

優子:「どんなに暗か夜も、みんなで笑ったら朝が来るけん!」



まとめ


公演は大成功。

スクリーンの向こうで「ありがとう」を叫ぶ子どもたち、会場で涙と笑いに包まれる観客、そしてYOSHIKIさんが優しく微笑む姿――。


この日、ファイブピーチ★の「音楽と笑いで世界を照らす」という思いは、確かにロサンゼルスの夜空に刻まれたのだった。




現地メディアとSNSの反響


ロサンゼルス現地メディア


公演翌日、地元紙「Los Angeles Times」の文化欄に大きな記事が掲載された。

見出しは――

「Music, Laughter, and Healing: Japanese Group Brings Smiles to LA and Beyond」


記事には、ファイブピーチ★が施設「Hope Lights Home」との中継を通じて子どもたちを笑顔にした瞬間の写真が大きく取り上げられた。

記者はこう書いている。


「彼女たちのステージは単なるエンターテイメントではなかった。笑いと音楽が持つ“治癒の力”を証明した奇跡の夜だった。」



SNSでの爆発的拡散


X(旧Twitter)、Instagram、TikTokでは、

ハッシュタグ #爆笑ジェラシー #洗濯機プリン #ファイブピーチLA公演 が一気にトレンド入り。

•アメリカのファン投稿

「I laughed so hard I cried… and then I cried because it was so beautiful. 」

(爆笑して泣いて、その後は感動で泣いた…最高だった)

•日本のファン投稿

「LAでも“あんれまんまぁ”が浸透してる!これはもう世界共通語になるぞ」

•施設関係者の投稿

「昨夜の子どもたちの笑顔を忘れることはないでしょう。ありがとう、ファイブピーチ★。You changed lives.」



日本のニュース番組でも報道


翌朝、日本のテレビ各局でもこのニュースを大きく報道。

「異例!ロサンゼルスで行われたYOSHIKIさんプロデュースのディナーショーに、女子高生お笑い音楽ユニット“ファイブピーチ★”が出演」

というテロップが流れ、スタジオのコメンテーターが口々に

「すごい快挙ですね」

「笑いと音楽で国境を超えた」

とコメント。



ファイブピーチ★の感想(対談風)


光子:「なんか夢みたいやね。まさかLAで“あんれまんまぁ”が叫ばれるなんて!」

優子:「しかも観客みんな腹抱えて笑っとったし。通訳なしで通じるのが笑いの力やね」

さおり:「音楽って国境を超えるって言うけど、笑いも同じなんやって感じた」

朱里:「SNS見たら、海外の人が“爆笑ジェラシー”ってタグつけてるのがもうヤバイ!」

樹里:「でも本当に子どもたちの笑顔が見れたのが一番の宝物やと思う」





帰国の朝


ロサンゼルス空港の出発ロビー。

ファイブピーチ★と仲間たちが搭乗ゲートへ向かうと、すでにYOSHIKIさん、スタッフ、そして「Hope Lights Home」の子どもたちとキャサリン代表が待っていた。


YOSHIKI:「本当にありがとう。君たちが残した笑顔と音楽は、ここにずっと残るよ」

彼は一人ひとりとしっかり抱擁し、涙ぐみながらも微笑んだ。


キャサリン代表:「Please come back at Christmas. The children are already counting the days.」

(クリスマスにまた来てください。子どもたちはもうその日を指折り数えています)



子どもたちからの贈り物


小さな子どもたちが折り紙で作った「笑顔の星」を差し出す。

それぞれに「Thank you」「笑ってくれてありがとう」と手書きで書かれていた。


光子:「うちらもまた戻ってくるけん。次はもっと爆笑と音楽ば持ってきてやるけんね!」

優子:「そうそう、腹筋崩壊覚悟して待っとって!」


子どもたちはケラケラと笑い、空港ロビーは一瞬で温かい雰囲気に包まれた。



見送りの瞬間


搭乗アナウンスが流れる。

みんな振り返り、両手を大きく振る。


ファイブピーチ★全員:「またクリスマスに会おうねー!!」

子どもたち:「We love you!! Come back soon!!」


涙と笑顔が交じり合うなか、飛行機へと続くゲートに姿を消していった。



機内にて


座席に着いた光子が窓の外を見ながら小さくつぶやく。

光子:「なんか、まだ夢ん中みたいやね…」

優子:「でも現実やん。うちらが笑顔を届けたんやけん」


その言葉に全員が静かに頷く。

笑いと音楽を背負って、再び日本へ――。





帰国の朝


ロサンゼルス空港の出発ロビー。

ファイブピーチ★と仲間たちが搭乗ゲートへ向かうと、すでにYOSHIKIさん、スタッフ、そして「Hope Lights Home」の子どもたちとキャサリン代表が待っていた。


YOSHIKI:「本当にありがとう。君たちが残した笑顔と音楽は、ここにずっと残るよ」

彼は一人ひとりとしっかり抱擁し、涙ぐみながらも微笑んだ。


キャサリン代表:「Please come back at Christmas. The children are already counting the days.」

(クリスマスにまた来てください。子どもたちはもうその日を指折り数えています)



子どもたちからの贈り物


小さな子どもたちが折り紙で作った「笑顔の星」を差し出す。

それぞれに「Thank you」「笑ってくれてありがとう」と手書きで書かれていた。


光子:「うちらもまた戻ってくるけん。次はもっと爆笑と音楽ば持ってきてやるけんね!」

優子:「そうそう、腹筋崩壊覚悟して待っとって!」


子どもたちはケラケラと笑い、空港ロビーは一瞬で温かい雰囲気に包まれた。



見送りの瞬間


搭乗アナウンスが流れる。

みんな振り返り、両手を大きく振る。


ファイブピーチ★全員:「またクリスマスに会おうねー!!」

子どもたち:「We love you!! Come back soon!!」


涙と笑顔が交じり合うなか、飛行機へと続くゲートに姿を消していった。



機内にて


座席に着いた光子が窓の外を見ながら小さくつぶやく。

光子:「なんか、まだ夢ん中みたいやね…」

優子:「でも現実やん。うちらが笑顔を届けたんやけん」


その言葉に全員が静かに頷く。

笑いと音楽を背負って、再び日本へ――。



福岡空港ロビー


さおり(クラリネット):「ロサンゼルス公演、お疲れ様でしたー!!」

樹里トランペット:「ニュースで見たけど、あれマジですごかったばい!」

朱里サックス:「YOSHIKIさんとの共演なんて、夢みたいやった!」



学校関係者


前原先生(顧問)

「お前たち、よう頑張った!ロスでの成功は日本だけやなく、世界中に響いたぞ。ロサンゼルス公演お疲れ様!」


校長先生

「世界を舞台に、福岡高校の名を輝かせてくれてありがとう。誇りや!」



双子ちゃんの返し


光子:「ただいま〜!ロサンゼルスって、街も人もスケールでかすぎて、うちらのギャグも大声で言わな通じんばい!」

優子:「そげん声張り上げすぎて、帰りの飛行機で機内アナウンスに混じって『あじゃたらぱ〜!』って流れてしもうたと!」




福岡高校・報告会シーン


ロサンゼルス帰りの翌週、福岡高校の講堂は満席。生徒、先生、父兄、地域の方々まで詰めかけ、盛大な「世界公演報告会」が開かれました。



開会の挨拶

校長先生

「皆さん、本日は集まっていただきありがとうございます。先日、ロサンゼルスで行われたYOSHIKI氏のディナーショーにて、我が校の吹奏楽部、そして“ファイブピーチ★”の皆さんが見事な演奏とパフォーマンスを披露しました。国際舞台での成功、本当におめでとう!」


拍手が鳴り止まず、講堂はすでにお祭りムード。



活動報告

前原先生(顧問)

「世界公演は決して楽なものではありませんでしたが、彼女たちはどんな舞台でも、自分たちらしく“音楽と笑い”を届けました。アメリカの子供たちに寄付活動も行い、音楽の力を証明してくれました。」



部員代表スピーチ

光子

「ただいま〜!えっと、ロサンゼルスでも“腹筋崩壊注意”言われたけん、もしかしたら国際的に笑いを広めとるかもしれんです!」


優子

「でも、真剣な演奏もしっかりやり遂げたけん、音楽でもギャグでも、両方で勝負できるんやなって自信つきました!」


(観客:ドッと爆笑+大拍手)



感謝の言葉

さおり

「支えてくれた先生方、家族、そして一緒に頑張った仲間に心から感謝します!」

朱里

「世界で演奏することの重みを実感しました。次は九州大会、全国大会に全力を尽くします!」

樹里

「…あと、恋バナも少し進展がありました(小声)」

(場内:爆笑)



学校関係者&父兄代表

美鈴(母)

「世界の舞台で、堂々と笑いまでかましてきたって…あんたたち、いったい何者なん!」

優馬(父)

「まぁ、オヤジとしては“美の焼酎”ラッピングも世界進出したかなって思ってます!」

(生徒一同:総ツッコミ「関係なかろーもん!」)





ロサンゼルスの施設に中継をつなぐシーン



接続の瞬間

福岡高校の講堂から、スクリーンいっぱいにロサンゼルスの「Sunlight Children’s Home(代表:キャサリン・ウォーカー)」の子どもたちの姿が映し出された。

「わぁ!みんなー、ちゃんと帰ってきたよー!」と光子が手を振ると、画面の向こうの子どもたちも大喜びで両手を振り返す。



メッセージと笑い

優子

「無事に帰ってこれました!飛行機の中でも爆笑トーク繰り広げて、客室乗務員さんから“腹筋崩壊するけん静かにして〜”って言われたばい!」


(施設の子どもたち:爆笑)


さおり

「でもほんと、無事に帰れたのはみんなが祈ってくれたおかげやけん。ありがとう!」



施設からの返答

キャサリン・ウォーカー(代表)

「Welcome back to Japan!(日本に無事戻ってきてくれて嬉しいわ!) 子どもたちも“また会いたい!”って毎日言ってるの。」


施設の子ども アレックス(12歳) がカメラに近づいて、

「When will you come again?(またいつ来るの?)」と聞く。


光子

「次はクリスマスやけん、約束ばい!」

優子

「うちらがまた歌とギャグ持って行くけん、楽しみに待っとって!」



サプライズソング

最後に「恋は秋色」をアカペラで少し歌い、スクリーン越しに子どもたちから大きな拍手が起こる。



締め

キャサリン

「Thank you… you really bring hope and laughter.(ありがとう。あなたたちは本当に希望と笑いを運んでくれるわ)」

涙ぐみながら手を振る子どもたちに、全員で手を振り返し、通話を切った。

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