吹奏楽部夏合宿
朝の澄んだ空気の中、福岡高校吹奏楽部の光子と優子、美香先輩は自転車で朝練に向かう。
光子(チューバ担当):「あちぃ〜、朝って清々しいはずなのに、なんでこんな蒸し焼き感やん!」
優子(パーカッション担当):「ほんとに…私、もう汗だくでギターでも叩いたら水鉄砲みたいになりそう。」
美香先輩(先輩として落ち着きつつも、二人のボケには容赦なし):「もー、光子、優子…その口の回し方、朝から腹筋に悪いっちゃけん、落ち着きんしゃい。」
光子:「先輩〜、これも朝のストレッチの一環ですよ!」
優子:「ツッコミ担当の先輩がいるから、安心してボケられるっちゃけん。」
美香先輩は微笑みながらも、二人のギャグを鋭く切り返す。
美香先輩:「ほんなこつ、安心してボケすぎよ。通学路で周りの人に笑いの波を撒き散らすんじゃなかよ。」
光子と優子は顔を見合わせてクスクス笑いながらも、自転車を漕ぐ。
光子(内なる声):「先輩、ほんと包容力あるな…でも鋭いツッコミは忘れん。」
優子(内なる声):「毎日このやり取り、笑いと学びのコンボやん…。」
三人のギャグとツッコミが入り混じる通学路は、まるで小さな舞台。朝から腹筋を使う、笑いと青春のフルコース。
美香先輩の落ち着きと包容力があるからこそ、光子と優子のボケも生き生きして、毎日の朝練までの道のりが、ギャグ満載の小さな冒険になるのであった。
福岡高校吹奏楽部・夏合宿2日目の朝
宿泊棟の前に集合した部員たち。朝6時からの朝練に向けて準備運動中。光子はチューバを背負い、優子はパーカッションの小物を抱える。
そこへ、美香姉さんが車で到着。後輩たちの様子を見に来たのだ。
光子:「姉ちゃん!合宿に来たん?」
優子:「なんで朝から車やねん(笑)」
美香はにこやかに降りて、後輩たちにも声をかける。
美香:「おはよう、みんな。昨日の練習、見とったよ。今日もがんばろうね〜」
男子部員は少し戦々恐々、女子部員は「かわいい〜!」とテンションマックス。
光子(小声で優子に):「姉ちゃんおると、なんかボケやすいな」
優子:「うん、安心してドカンと行けるっちゃ」
美香は後輩たちの練習を見守りながら、光子と優子のギャグに軽くツッコミ。
美香:「光子、優子…朝からそんなボケかまして、後輩の腹筋鍛えよるん?」
光子:「姉ちゃんがいてくれるけん、自由にボケれるっちゃ」
優子:「ツッコミ担当もおるけん安心やけんね!」
そこに、春介と春海も合宿に同行。まだ一歳未満だが、抱っこ紐で登場。男子部員は戦々恐々、女子部員は「かわいすぎる〜!」と大騒ぎ。
春介は内なる声で「朝から女の子いっぱい…ウィンクせねば」と思いながら、まだ言葉を喋れないのに表情でアピール。
春海は内なる声で「うちの兄ちゃん、何やっとん…」とツッコミ心でジト目。
美香は二人を抱えつつ、部員たちに笑顔で声をかける。
美香:「朝早いけど、みんながんばろうね〜。あ、子供たちも見ててね」
こうして、朝練前から笑いと和やかさに包まれた合宿の一日が始まるのであった。
福岡高校吹奏楽部・夏合宿・朝食準備と実技指導
朝の吹奏楽部棟。眠たい目をこすりながら、光子と優子も楽器を構える。まだ1年生で最年少だが、全国大会を目指す気持ちは真剣そのもの。先輩たちが「おはよう」と声をかけながら、準備運動を済ませる。
1時間ほどの朝練が終わり、次は朝食準備。光子と優子は手際の良さで先輩たちを驚かせる。
「じゃあ、卵焼きは私が巻くよ〜!」光子が元気に叫ぶと、優子が「ブロッコリーは茹で時間見てね、男子!」と男子部員たちに指示を飛ばす。
先輩たちは驚きつつも、「おお、頼もしいな」と感心の声。光子と優子の動きに合わせ、味噌汁や卵焼き、茹でブロッコリー、トマトを手際よく盛り付けていく。男子部員も「いやー、効率が違う…!」と声を上げる。
片付けが終わると、美香姉さんが車でやってきた。
「よーし、後輩たちに技を見せてやろうかね」と笑みを浮かべ、光子と優子の隣に立つ。
「まず、手首の使い方を意識して吹くと音が変わるよ」と実技を披露しつつ指導。光子と優子も真剣に聞きながら、時々「え〜、そんな風にするんですか!」と目を輝かせる。
先輩たちは、美香姉さんの指導に感心しつつも、光子と優子のギャグや笑いのセンスに振り回される。「あはは、1年生でもやることが大胆すぎる!」と笑い声が飛び交い、朝の吹奏楽棟は真剣さと笑いの両方で溢れていた。
午前中の練習が終わり、吹奏楽部の部員たちは疲れつつも、気を引き締めて昼食準備に取りかかる。今日のメニューは、なんと関西風お好み焼き! 総勢30人を6つの班に振り分け、各班がそれぞれの役割を担当する。
「男子はキャベツを千切りな!山盛りやぞ!」光子が威勢よく号令をかける。男子部員たちは「ひえ〜、この量か!」と悲鳴を上げつつも、一心不乱にキャベツを切る。小麦粉をかき混ぜる力仕事も男子の担当だ。
その一方で、光子と優子は、他の班員に指示を出しながら大量のもやしや玉ねぎを切り、山芋をすりおろす作業に専念。包丁さばきも手際よく、先輩たちも思わず感心する。
「水はちょっとずつ加えるんやで、混ぜすぎたらべちゃべちゃになる!」優子が声をかけると、班ごとに慎重に調整しながら生地が完成していく。
焼き加減は各班に任せ、光子と優子はそれぞれの班を巡りながらチェック。「お、いい色に焼けとるやん!」光子が笑顔で声をかけると、班員たちも思わず嬉しそうに頷く。
そして、ついに関西風お好み焼きが完成。30人分の大皿には、色とりどりの具材がふんだんに盛り込まれ、香ばしい匂いが合宿棟中に広がる。
「さあ、みんなでいただきます!」光子と優子の掛け声で、笑い声と「うまい!」の声が入り混じり、昼のひとときも爆笑と活気で溢れた。
昼ごはんの関西風お好み焼きも、みんなで片付けをちゃっちゃと済ませる。鍋やフライパン、まな板や包丁も、一気に洗い上げて元の場所に戻す。
「さあ、午後の練習や!」光子が号令をかけると、部員たちは楽器を手に取り、再び練習場所へ。眠気も吹き飛ぶ、真剣な空気が漂う。
そこへ、美香先輩が再び登場。後輩たちの演奏をじっくり聴きながら、細かいテクニックや表現のコツを一人ひとりに惜しみなく指導する。
「ここは息をもっと深く入れて、フレーズを流れるようにしてみて」
「この音色、もっと柔らかくして、曲全体の雰囲気に合わせよう」
顧問の前原先生も、その指導ぶりに舌を巻く。長年の経験と知識を惜しみなく後輩に伝え、しかも一人ひとりの個性を尊重した指導方法に、部員たちは感銘を受ける。
「先輩って、ほんとすごいな……」小春が小声でつぶやくと、朱里や樹里も頷きながら演奏に集中。
光子と優子も、先輩の教えを真剣に聞きながら、自分たちの演奏に活かそうと努力する。合宿は、ただの練習ではなく、後輩たちの技術や心の成長を促す充実した時間となった。
夕暮れの合宿棟。今日の夕食は、白身魚のフライにポテトサラダ、コンソメスープ。材料は30人分、準備だけでも大仕事だ。
光子と優子がキッチンに立つと、後輩たちも自然と手伝いに集まる。男子は大きな鍋やフライパンを抱えて、「ひえぇ〜!重たい〜!」と悲鳴を上げる。女子は野菜を切ったり、ポテトを潰したり、マヨネーズを混ぜたりと大忙し。
「男子!ポテト潰すんやったら、もっとギュッとやらんか〜!」光子が叫ぶと、男子は手が滑ってポテトが空中へ舞い上がる。優子は「ひゃ〜、俺の顔に直撃〜!」と悲鳴を上げる男子を見て、笑いを堪えきれず転げまわる。
フライを揚げる班では、油の音とともに「ジュワッ!」と小さな悲鳴が。樹里がフライをひっくり返そうとした瞬間、軽く飛び跳ねてフライが皿に乗らず床へ。「あ、床フライ完成〜!」と光子がコメント。全員爆笑。
コンソメスープ班では、さおりが塩加減を測ろうとしたら、量を間違えて「うわっ、塩味コンソメスープ爆誕!」。男子たちが恐る恐る味見すると、「…むむ、これは…うまいのか?まずいのか?」と困惑。
優子は「はい、男子は皿運び係、でも走ったらあかんよ、フライ飛ぶけん!」と指示。男子が慎重に運ぶも、途中で足を滑らせ、皿のフライが空中で一回転。全員「キャー!」と大騒ぎ。
それを見ていた光子は、「もう、今日も爆笑合宿やん!」と笑いながらフライを揚げ続ける。部員たちも爆笑しながら作業を続け、結果的に夕食は無事完成。全員でテーブルを囲み、汗と笑いにまみれた夕食タイムを満喫した。
「こんなギャグ満載の合宿、最高やん!」と男子たち。女子も「毎日これくらい笑えたらいいのに〜!」と大喜び。厨房はまさに笑いの嵐で、白身魚フライとポテトサラダは、一生忘れられない味になったのであった。
夕食の片付けも終わり、合宿棟の一角に座ってリラックスタイム。部員たちは持参したトランプを広げたり、スマホゲームに夢中になったり、恋バナに花を咲かせたり。
春介と春海はまだ1歳になったばかりで言葉は喋れないけれど、ニコニコと愛嬌を振りまき、みんなに遊んでもらってご満悦。光子と優子は、ふたりを追いかけつつ、「こらこら、そんなに暴れたらフライ踏むやん!」と笑いながらツッコミ。
光子がそっと美香に話しかける。
「美香お姉ちゃん、今日ほんとにありがとうね。食事の準備とか、後輩の指導とか、助かったっちゃ。」
優子も続けて、
「うんうん、私たちもいっぱい教えてもろて、楽しかった〜。」
美香は微笑んで、ふたりの頭を軽く撫でる。
「いやいや、ふたりともよく頑張ったやん。お姉ちゃんも手伝えて楽しかったし、みんな楽しそうでよかったわ。」
その横で、春介がテーブルに置かれたカードを掴んでぷにぷにと触り、春海は姉たちの隣でキャッキャと笑う。光子と優子はふたりの笑顔を見て、自然と微笑みがこぼれる。
「この合宿、絶対忘れん日になるやろね〜」と光子。
「うん、笑いとギャグもいっぱいで、最高やん!」と優子。
部屋にはトランプのシャッフル音、ゲームの効果音、子どもたちの笑い声、そして光子と優子の楽しそうなツッコミが混ざり合い、合宿の夜はゆったりと、でも笑いの絶えない時間が過ぎていくのだった。
夜、合宿棟の騒がしさを後にして、美香が春介と春海を連れて帰宅する時間。二人はまだ小さくて言葉は話せないけれど、車内ではぐずることもなく、好奇心いっぱいに窓の外を眺める。
美香:「はいはい、もう少しで家に着くけんね。今日はみんなお疲れやったろうし、ゆっくりお風呂入って寝ようね。」
春介と春海は、窓の外を指さしながら「うー…あー…」と可愛らしい声をあげる。美香はその無邪気な声に笑みをこぼしながら、そっと二人の頭をなでる。
家に着くと、安三郎じいちゃんと静子ばあちゃんがすでに準備万端で待っている。美香が感謝の言葉を伝えると、二人はにっこり微笑むだけで、「さぁ、寝かせんね」と子どもたちを抱き上げる。
春介はふと美香の肩に頭をもたれかけ、春海は布団にちょこんと座って手を振る。美香は「今日も一日お疲れさま」と優しく声をかけながら、二人を寝かしつける。
家の中は静かになり、外の夜風が窓からそよぐ。美香はふと窓の外を見て、合宿で頑張った光子と優子たち、そして笑顔の絶えない子どもたちのことを思い浮かべる。
夜も更け、吹奏楽部の男子たちは宿泊棟でぐっすりと眠りにつく。練習と昼夜の調理・片付けで疲れ切った体をベッドに預け、夢の世界へ…。
その夢の中では、まだ一歳にも満たない春介と春海が、目にも止まらぬ速さでツッコミを入れ、男子たちをタジタジにしている。
男子A(夢の中で):「う、うわっ…今のツッコミ、痛ぇ…!」
男子B(夢の中で):「ひぇぇ、ちっちゃいのに何でこんな鋭いんだ!」
現実では布団に倒れこんでいる彼らも、夢の中で春介と春海に翻弄され、思わず小さな悲鳴を上げてしまう。
男子C(寝言で):「うっ…まさか、あの赤ちゃんに…ツッコまれるとは…」
外は静かでも、夢の中では笑いとタジタジの嵐。春介と春海の無邪気ながらも容赦ない“内なるツッコミ”は、男子たちの心に深く刻まれるのだった。
吹奏楽部合宿・夜の余興タイム
美香
「じゃあさ、私が高校時代に演奏した“ルパン三世ジャズバージョン”やってみる? テンポもノリも楽しいし、みんなでセッションできると思うよ。」
部員たちの目が一気に輝く。
さおり(クラリネット)
「え、ルパンっ!? やりたいっ!絶対盛り上がるやつやん!」
朱里
「マジで!? うち、ジャズノリ大好物やけん! アドリブ入れていいんっすか先輩?」
美香
「もちろん!むしろそれがルパンの醍醐味。自由に吹いていいから、思い切って遊んで!」
樹里
「うおーっ、めっちゃ燃える!ルパンのテーマ、カッコよく決めたろ!」
光子
「うちのチューバも、ちょっと低音で“ドゥンドゥン”やってジャズっぽくするけん!」
優子
「任せんしゃい!リズムで遊び倒したるけん、全員の腹筋崩壊覚悟しとき!」
──顧問の前原先生も「ほぉ〜、高校生がルパンをジャズアレンジで挑戦か」と目を丸くする。
そして合宿のホールに、軽快で洒落た「ルパン三世ジャズバージョン」が響き渡る。
サックスが遊び心満点に旋律を奏で、トランペットがシャープに決め、チューバの低音がぐいぐい支える。クラリネットが軽やかに絡み、パーカッションがスイング感を増幅。
観客役の部員たちはノリノリで手拍子!
途中、光子がわざと“ポヨ〜ン”と外した音を鳴らし、優子が即ツッコミのスネアを入れて、場内は爆笑。
美香(演奏しながら笑顔)
「ほら、音楽って真剣さも大事やけど、遊び心も最高でしょ!」
最後は全員で「ルパ〜ン三世〜!」と声を揃え、演奏終了!
ホールに大きな拍手と笑い声が響き渡った。
ルパン三世ジャズバージョン+赤ちゃん乱入
演奏が白熱してきたその時。
美香の膝の上にいた春介と春海が、突然「キャッキャッ」と声をあげながら前にトコトコ。
春介(ミニタンバリン片手にドヤ顔)
「しゃーかしゃーかー!おれ、ジャズマン!」
春海(小さなマラカスを両手に)
「しゃかしゃか!しゃかしゃか!」
──そのタイミングが奇跡的に合って、ルパンのリズムにぴったり。
部員たち、もう腹筋崩壊。
朱里(演奏しながら)
「ちょっ、ヤバっ…赤ちゃんのリズム神すぎっ!」
樹里(トランペットで爆笑しながらも吹く)
「こいつら、完全にセッションメンバーやん!」
さらに春介は、女子部員に向けて例の誘惑ウィンクを炸裂。
女子部員たち
「きゃーーーっ!かわいすぎる!!」
春海はジト目で兄を見つめ、マラカスで「ぺちん」と春介の頭に軽く一撃。
春介(内なる声)
「こ、これは“エロ大魔王4代目”の宿命や……!」
春海(内なるツッコミ)
「いやいや、ただの赤ちゃんが調子のっとるだけやろ!」
最後は全員で大合奏+赤ちゃんのタンバリンとマラカスも加わり、会場は爆笑と拍手で揺れに揺れた。
美香(涙目で笑いながら)
「も〜〜!あんたたち、ほんっとに将来どうなるん!? 光子と優子以上にカオスやん!」
光子
「みんな〜!そろそろ風呂はいって、さっさと寝んと、美容に悪いぜ〜!明日の練習、顔パンパンで吹けんごとなったら困るけんね!」
すかさず優子がツッコミ。
優子
「おまえが一番、夜更かししよるやん!いつもスマホいじって“寝る寝る詐欺”しとるん誰ね!」
さおり(クスクス笑いながら)
「でもほんと、今日の練習も余興も全力やったけん、早よ休んだ方がいいよね〜」
朱里(布団にごろんしながら)
「うん、もう目が半分閉じとる……」
樹里(欠伸しながら)
「でも、光子と優子のギャグのせいで、寝る前にまた腹筋痛なっとるし……」
詩織(タオルで髪を拭きながら)
「笑い疲れて寝落ちできるとか、合宿ならではやね〜」
こうして吹奏楽部合宿の夜は、笑いと汗と少しの疲労感に包まれながら、全員がゆっくりと眠りに落ちていった。




