ニューアルバム発表。学校の先生腹筋大丈夫?
【ニューアルバム】
双子ちゃんの落語寄席も大盛況のうちに終了。拍手と笑いの余韻がまだ残る中、ファイブピーチ★の次のプロジェクトに取り掛かる。
今回のアルバムでは、80年代・90年代のヒット曲をカバーすることが決定。選ばれたのは、C-C-Bの「ロマンティックが止まらない」と、中村あゆみさんの「翼の折れたエンジェル」。
リハーサル室にはメンバー全員が集まり、アレンジの打ち合わせが始まる。
「ロマンティックが止まらないは、元の曲がハイトーンだから、小春ちゃんAパートね。光子はBパートをお願いね。」
美香がアレンジ譜を広げつつ指示。
小春は軽やかにマイクを握り、伸びやかな高音でAパートを歌い始める。
光子もBパートに入ると、二人の声が溶け合い、曲全体に明るく華やかな雰囲気が広がった。最後は二人のハーモニーで締めくくり、リハ室に自然な拍手が起こる。
次に「翼の折れたエンジェル」のリハーサル。
「Aパートは奏太、Bパートは優子。最後は二人で力強く歌い上げるイメージでね。」
奏太が落ち着いた低音でAパートを歌い上げ、優子はしなやかにBパートを重ねる。最後のサビでは二人の声が絡み合い、曲に切なさと希望を同時に表現。
美香は指揮を取りつつ、曲のテンポやコーラス、アレンジの細部を調整。「ここは少しギターを強めて、サビで盛り上げよう」と、アルバム全体の完成形をイメージしながら指示を出す。
こうして、ファイブピーチ★の次のアルバム制作が本格的にスタートし、落語で鍛えた声量や表現力を活かしたカバー曲制作の準備が整ったのであった。
ファイブピーチ★の次のアルバムは、カバー2曲(「ロマンティックが止まらない」「翼の折れたエンジェル」)に加え、オリジナルソング8曲も収録。美香もボーカルに参加し、5人全員が歌声を披露する。ジャンルも多彩で、夏を思わせる曲、甘く切ないラブバラード、激しいロックチューン、明るく軽快なポップス、ストリングスとボーカルのみの静かな曲まで、アルバム全体で幅広い表現力を魅せる。
オリジナル8曲のタイトルは以下の通り。
1.「サマー・ブリーズ」 – 青空と海を思わせる、爽やかで軽快な夏曲。
2.「夕焼けメモリー」 – 切なくも甘い青春ラブバラード。
3.「ハートビート・エクスプロージョン」 – 激しいロックチューンでパワフルに攻める。
4.「キラキラ・スマイル」 – 明るくポップなナンバーで聴く人の気分も上がる。
5.「月夜のシンフォニー」 – ストリングスとボーカルのみで幻想的に響かせる静かな曲。
6.「ラスト・メッセージ」 – 切ないラブソングで、聴く者の胸に残る旋律。
7.「ファイヤー・ダンス」 – ダンスビートが効いた、熱い夏のパーティーソング。
8.「輝く明日へ」 – 希望に満ちた応援ソングで、アルバムを明るく締める。
こうして、10曲(カバー2曲+オリジナル8曲)で構成されたアルバムは、CDと配信で同時リリース。
メンバー全員の個性が光り、声質や表現力をフルに活かした一枚となった。
ファイブピーチ★、ニューアルバム発表記者会見。
舞台には揃いの衣装をまとった 光子・優子・奏太・小春・美香 の5人が並び、背後にはアルバムジャケットの巨大パネル。報道陣が詰めかけ、フラッシュが一斉に光る。
司会者がマイクを取り――
司会者「それでは、ファイブピーチ★の皆さんにニューアルバムについて伺いたいと思います。まずはリーダーの光子さんから一言お願いします」
光子「はいっ! 今回のアルバムは、これまで以上に私たちの色が出てます。カバーも2曲入ってるんですけど、全員が全力で挑戦しました!」
記者「カバー曲『ロマンティックが止まらない』は、小春さんと光子さんのツインボーカルとのことですが、収録時の感想は?」
小春「最初はプレッシャーもあったんですけど、光子と一緒に声を重ねたら自然に楽しくなってきて。ハイトーンの限界に挑んだ感じですね!」
光子「もうね、のど飴が何袋あっても足りんくらい(笑)」
(会場に笑い)
記者「『翼の折れたエンジェル』は奏太さんと優子さんが歌うと聞きました」
奏太「僕にとっては初めての本格的なバラードで……歌いながら気持ちが入りすぎて、ちょっと泣きそうになりました」
優子「私もです! 奏太の声が隣で響くと、なんかドキッとして……。もう一度聴き直すと、顔が赤くなりますね(笑)」
(会場ざわつき。記者が一斉にペンを走らせる)
記者「オリジナル曲も8曲入っているそうですが、特に思い入れのある曲は?」
美香「私は『月夜のシンフォニー』です。ストリングスと歌だけの静かな曲で、録音中はスタジオ全体が本当に無音になって、呼吸するのも忘れるくらい緊張しました」
光子「あれ、完成版聴いたら鳥肌立ったよね!」
小春「美香が指揮者みたいに全体をリードしてくれて、私たちも安心して歌えたんです」
記者「最後にファンの皆さんにメッセージを」
優子「このアルバムは、今の私たち5人の全力が詰まってます! 夏を一緒に楽しんでほしいです!」
全員「ぜひ聴いてください!!」
フラッシュが一斉に焚かれ、会場は拍手に包まれる。
記者「今回のアルバム、アレンジは美香さんが中心になって担当されたそうですが、メンバーの皆さんはどう感じましたか?」
光子「もうね、美香お姉ちゃんが全部まとめてくれたけん、私たちすっごく歌いやすかったとよ!」
優子「うんうん! 美香お姉ちゃんがいると安心感ハンパない!」
(会場が“お姉ちゃん呼び”にクスッと笑う)
奏太「俺も同じ気持ちです。美香お姉ちゃんがいなかったら、この曲たち、完成してないかも」
小春「そうそう! 美香お姉ちゃんが指揮者みたいに支えてくれるから、のびのび歌えました!」
美香(照れ笑いしながら)「ちょ、ちょっとみんな、記者会見で“お姉ちゃん”呼びは恥ずかしいから!(笑)」
光子「いやいや、うちらにとってはやっぱりお姉ちゃんやけん!」
優子「ねー!」
奏太&小春「ねー!」
(報道陣、会場ごと爆笑&ほっこりムードに)
記者「ちなみに皆さん、“美香お姉ちゃん”って普段から呼んでるんですか?」
優子「もちろんですたい! 学校のこととか恋バナとか、ぜーんぶ美香お姉ちゃんに相談しよるとです!」
光子「この前なんか“数学の証明わからん~”って泣きついたら、美香お姉ちゃんが、わざわざ図を書いて説明してくれて(笑)」
(会場笑い)
奏太「俺も、“高音の出し方わからん”って言ったら、美香お姉ちゃんが“力まずにお腹から!”って指導してくれた。…でも横で優子が“腹から!腹から!”ってモノマネするけん、爆笑して歌にならんかった(笑)」
(記者も吹き出す)
小春「レコーディング中なんか、光子がマイクに向かって“ラーメン替え玉ひとつ!”って急に叫んでさ」
光子「あれは声出しの練習やん!(笑)」
優子「いやいや、完全にネタやったやろ!」
(会場大爆笑)
美香(苦笑しながら)「もうほんとにレコーディングなのか漫才なのか分からん瞬間だらけで…。でもその分、笑顔で歌えたのはファイブピーチ★らしいと思います」
記者「では最後に、ニューアルバムの中で、それぞれ一番お気に入りの曲を教えてください」
美香「私は《真夏のステージライト》。ブラスのアレンジを自分で担当したんですけど、弦と金管の掛け合いがすごく気に入ってます」
光子「あたしは《恋は突然に》。テンポ速くてノリが良くて、歌ってるとつい踊り出したくなるんです!」
優子「うちは《波間に揺れて》。切ないバラードで、歌ってると気持ちがスーッと入ってくるんですよね。拓実のこと思い出してしまったりして…」
(会場クスクス)
光子「出た!暴露!」
(爆笑)
奏太「俺は《君の声が聞こえる》。サビのハイトーンがめっちゃ気持ちよくて、自分でも歌いながら“あ、これいい!”って思った曲です」
小春「私は《虹色キャンディ》。かわいらしいポップスなんですけど、レコーディングのときに美香お姉ちゃんが『もっとキラキラした感じで!』ってアドバイスくれて、それで自分も弾けられました」
―――
記者「なるほど、全員の個性が出てますね。最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします」
記者「では最後に、ファンの皆さんへ一言お願いします!」
美香「今回のアルバムのタイトルにもなっている《真夏のステージライト》は、私たちの今の気持ちそのものを表した曲です」
光子「うんうん!舞台のライトを浴びながら、全力で楽しんでる私たちの姿を想像して聴いてほしいです」
優子「暑さに負けず、恋にも負けず(笑)、みんなでキラキラした夏を過ごそうって気持ちを込めました」
奏太「歌も演奏もパワー全開で、レコーディング中は本当に汗だくでした!」
小春「この曲を聴いたら、きっと夏のステージに一緒に立ってる気分になれると思います!」
(全員顔を見合わせてニッコリ)
全員「真夏のステージライトで、あなたの夏を一緒に照らします!ファイブピーチ★でした!」
(会場拍手とフラッシュの嵐)
【九州縦断ツアー】
2035年のゴールデンウィーク。
ファイブピーチ★は 「真夏のステージライト」リリース記念 九州ツアー を開催。
北九州ソレイユホール、大分iichikoグランシアタ、長崎ブリックホール、熊本城ホール、宮崎市民文化ホール、そして最終日の 福岡サンパレス はどこも大入満員。立ち見が出るほどの大盛況。
美香が福岡に帰ってきたことで、メンバーはリハーサルも地元スタジオで余裕を持って行え、以前のように東京と福岡を往復する忙しさもなくなった。おかげで演奏の完成度はもちろん、トークコーナーも余裕たっぷりで、各地で爆笑の渦が巻き起こる。
一方で――
光子と優子は「テスト勉強もしよかけん!」と、移動の新幹線やバスの中で参考書を開き、ファンからは「アイドルなのに受験生っぽい!」と微笑ましく見守られる。奏太も「俺も小春に教えてもらってる」とぼやきながら、宿題を片手に。
最終日、福岡サンパレスのアンコールで《真夏のステージライト》を歌い切った後、会場は総立ちでペンライトが揺れ、メンバーは涙を浮かべてステージを見渡す。
美香「やっぱり、地元・九州で歌えるのは最高です!」
光子「福岡サンパレス、夢やったけん!」
優子「またここに戻ってこれるように、もっと頑張ります!」
奏太「みんな最高ー!」
小春「ありがとう!九州ー!」
こうしてファイブピーチ★の九州ツアーは、大成功のうちに幕を閉じた。
【初めての中間テスト】
ゴールデンウィークの九州ツアーを大成功で終えたファイブピーチ★。
歓声の余韻も冷めやらぬまま、日常は戻ってくる。
光子と優子にとっては、 中学生になって初めての中間テスト。
ツアーの合間や移動中に、ずっと参考書を開いていた努力が実を結び――
光子「わぁー!数学、学年トップやったー!」
優子「英語も社会も高得点!やったね光子!」
双子そろって、見事に上位ランクイン。
先生からも「部活や芸能活動で忙しいのに、本当にすごいね」と褒められる。
一方の 小春 も着実に結果を出し、主要教科で安定した好成績。
奏太 はというと――
奏太「あー、目標よりちょっと足りんかったー!もうちょい頑張らんと!」
小春「でもね、国語はクラスで一番やったやん。次は総合点で勝負やね!」
奏太「よーし、次の期末は絶対リベンジや!」
それぞれの手応えを胸に、勉強と音楽活動を両立させながら成長していくファイブピーチ★。
クラス担任たちのキャラクター
•光子の担任・高橋隆一先生
理科担当。熱血でちょっとおっちょこちょい。
「光子!この点数は見事!だが、理科はもっと取れるはずだぞ!」と褒めながら檄を飛ばす。
•優子の担任・有田孝允先生
社会担当。クールで知的なタイプ。
優子のユーモアを「お前の答え方、なかなか落語的でいいな」と評価している。
•小春の担任・久保田有江先生
国語担当。面倒見がよく、生徒を温かく見守る。
「小春さん、あなたはもっと表現力を生かして作文にも挑戦してみたら?」とアドバイス。
•奏太の担任・伊万里翔子先生
英語担当。若くて元気いっぱいの女性教師。
「奏太くん、今回惜しかったね。でも君なら次は絶対いける!Don’t give up!」と励ましてくれる。
―――
先生たちも、それぞれの生徒が「ファイブピーチ★」の一員だと知っていて、誇らしくもあり、でも日常の勉強や学校生活も大事にしてほしいと願っている。
毎日の学校風景
•高橋隆一先生(光子担任)
授業中に光子がさりげなくギャグを挟んでくるたびに、
「お、お前なぁ……腹筋が……授業にならん!」と黒板にチョークを突き刺す。
•有田孝允先生(優子担任)
冷静キャラのはずが、優子の落語調の返しに思わず吹き出し、
「こ、これは社会科の教科書より勉強になるかもしれん……」と机に突っ伏す。
•久保田有江先生(小春担任)
小春の天然ギャグに「もう…(笑)作文より笑いの才能が立派すぎる!」と笑い泣き。
職員室で「今日も小春ちゃんに一本取られました〜」と同僚に報告。
•伊万里翔子先生(奏太担任)
英語の授業中、奏太がノリで「Yes, my lord!」と答えてクラス中大爆笑。
翔子先生も「Wait, wait, stop!! My腹筋!!」と英語で崩れ落ちる。
―――
そして先生たちは毎日心の中でこうつぶやく。
「俺/私の腹筋……今日持つやろか?」
生徒を指導する立場なのに、逆に笑いで鍛えられている先生陣。
学校全体がエンタメ空間みたいになっている?
職員室の風景
•宇佐愛子先生(ひなた担任)
授業でひなたが真顔で「先生、九九って食べられるんですか?」とボケた瞬間、腹筋崩壊。
職員室では「毎日が大喜利大会やけん、こっちが鍛えられるわ…」と苦笑。
•立石律子先生(みずほ担任)
みずほの一発ギャグに「こら〜!…あ、でも面白い!」と笑いをこらえきれずに板書がグチャグチャに。
「私、国語の授業で“笑い泣き”の実演することになるとは思わんかった…」と同僚にぼやく。
―――
職員室での先生たちの会話
•高橋先生「光子もすごかけど、ひなたも負けとらんよ」
•有田先生「優子に鍛えられた腹筋が、今日みずほで完全崩壊したわ…」
•久保田先生「小春の天然と、はなまるツインズの畳みかけ…もう無理!」
•伊万里先生「英語で言わせてもらうけど… No more!! My abs can’t survive!!」
•宇佐先生&立石先生「わかるわかる〜〜!!」
―――
もう 博多南小・中・高の先生方全員で「腹筋サポーター必須」 みたいな状態ですね
保護者会じゃなくて「腹筋耐久会」でも開かれそう(笑)