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その瞳は幻想を映して

幻想の行方

作者: ホサメアキ

始まりって、たぶん、祈りだったんだ

誰かのためって、言いながら

誰の声も、ほんとは届いてなかった


青い星は、ずっと眠ってて

そこにしがみつく人と

離れようとする人がいて


正しさなんて

どこかで作った幻みたいで

それでも、それぞれの未来を

信じて、手放せなかったんだ


空の上

遠くで、火花が咲いて

やさしさも、憎しみも、いっしょに燃えてった


その人はね

ただ、静かに怒ってたんだと思う

世界が、変わらないことに

誰も、本当には、気づかないことに


たくさんの光が、散った

それなのに、何も変わらなかった


だからきっと

壊すことでしか

未来を開けないと思ったんだよ


抗い続ける人がいた

同じ思いで、それでも

人を信じていたあの人


ふたりは、空の上で

言葉と力をぶつけ合ったんだ

通じ合えたのに

わかりあえなかった


ぶつかるたびに、心の奥から

こぼれていった

怒りも、悲しみも

きっと、祈りさえも


最後まで

どっちが間違ってるかなんて

誰にも、わからなかったと思う


戦いのあとに残ったものは

傷痕と、可能性の光


静かな光のなかで

最後に見えた背中は

寂しそうで、やさしかった


そして、世界は

また、回りはじめた

まるで、何もなかったみたいに


でもね

きっとみんなの瞳に

その光は、残ってる


ねぇ

わたしたちは

変われるのかな?

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