表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

創作詩10: 鉄格子の窓から見た光景

作者: 香月融

本投稿では、創作詩 ”鉄格子の窓から見た光景” を発表します。

病室から中庭を見下ろすと、

小柄な女の子がベンチに腰掛けていた。


見た目は中学生くらいだろうか? 

真夏だというのに、

その子は厚めの長袖シャツを着て、

首にはチェック模様のマフラーを巻いていた。


私の視線の先に気づいた妻は、こう言った。

「あの子、かわいそうなの」

「いじめを苦にして、自殺未遂したらしいのよ」

「毎日、だれとも喋らないで、あそこに座ってるわ」


女の子のそばには、

妙に傾いたオリーブの木が立っていた。


おわり


【編集後記】


 2023年12月6日に投稿した掌編小説 長い坂の先に立つ病院の一場面を抽出して、詩に紡ぎました。


「隔離病棟に入院している妻を見舞った男のモチーフ」はそのまま活かして、風景描写のみを少し改変しています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ