冒険者登録
(おっあそこかな)
速人はカウンターと思われる場所の前に立った。
「冒険者登録をしたいんだが」
カウンターにはガタイのいい男が座っていた。
「おっ新人さんか分かった冒険者登録だな」
そう笑顔で答えると奥の棚から書類や道具を取り出した。
「えーとマズ登録スル名前ト年齢ヲオシエテクダサイ」
(言わされてる感がすごいな)
「名前は速人で、年は15だ」
「確認シマシタ、えーと次二」
男は何やら大きな球を取り出した。
(なんかでかいビー玉みたいだな)
「コノ魔水晶玉二フレテクダサイ」
(これ魔水晶玉って言うの?言いずらいからでかいビー玉、略してでかビーでいいや)
速人がでかビーに触れるとでかビーは光を放った。
(おーきれい)
男はでかビーの上に紙を置いた。すると、紙に文字が浮かび上がった。
「どれどれ」
男は紙を見ると笑いながら言った。
「こりゃすごい、適性職が多いしユニークスキルまで持ってやがる」
(おぉ!ユニークスキル!なんか良いな!)
「どんなすきるなんだ?」
「えーと、《加速》だとよ」
(《加速》???)
「効果は、《一時的に素早さが上がる》」
「だけ?」
「だけ、らしいな」
速人はとてつもなくガッカリしたが、もう一つ気になることを思い出した。
「そうだ、適性職ってなんだ?」
男も思い出したように言った。
「あぁそうだったな、適性職ってのは簡単に言うとつける職って事だな。お前は、剣士、戦士、魔法使い、勇者の適性があるみたいだな」
(うーん、剣士はカッコいいな、戦士はなんか大変そうだな、魔法使いかぁやっぱ魔法は使ってみたいよな、それに勇者…)
「…勇者?」
速人は違和感に気付いた。
「えっ勇者ってなれるの?」
「あぁ勇者は最近できた職で適性を得る方法はまだ分かってないが、なれるやつはいるな」
「じゃあ勇者で」
「デハ、勇者デ登録シマス」
ハヤト 15歳
勇者 Lv1
こうして速人は冒険者になった。




