2.強欲
「げっ」
「やぁジェーン。随分とご挨拶だな」
ドアを開けたら家の前に血まみれの男がいたら誰だってこんな反応になると思う。しかもそいつがどんな裏技か隷属魔法を破り、過去に類を見ないほどの残虐さで主人を殺しその座を奪った元奴隷で、犯罪組織のトップならなおさら。
そんな事言えるはずもないのでしかめた顔をなんとか戻し、「今度こそ治癒の依頼に来たの?」と聞いてみる。よくよくみれば返り血のようだが、どこか刺されでもしたのか、足元には滴った血が小さく溜まっていた。
けれど予想した返答に反して数日前に家の前で死にかけていて、今もどこかに大怪我を負っているはずの男が上着の内ポケットから小さな袋を取り出した。
「前回の支払いに来た」
大きな手が小さな袋を揺らせば、ちゃりちゃりと金属音――硬貨が擦れ合う音が聞こえた。
「へぇ、本当に律儀ね。ちなみに今回の怪我はどうするつもりなのかしら?」
言いながらもしっかりと硬貨の詰まった袋を握る。気が変わったとか言われちゃたまらない、こっちは先日のタダ働きのせいでかつかつしているのだ。
そんな私の思惑も見透かし、取るに足らないもののようにあっさりと袋を手放したイーラの腹立たしい笑みから顔を逸らした。どんなに整った顔であろうと、猛禽類か肉食獣か、とにかく本能的な恐怖を煽るような言い知れない不気味さが彼にはある。
覗き込んだ袋には前回の治療費として請求した大怪我、時間外、範囲外で三割増しの料金がきっちりと入っていた。
「こっちはぴったりね。手持ちがあるなら治してあげてもいいけど?」
「ないな。ツケにしてはくれないのか?」
いそいそと常に身につけているポーチに報酬の詰まった袋をしまい込みながら重ねて問えば、イーラはそのたくましい肩を竦めてから首を傾げた。
「言ったでしょ、ツケは信用しないの」
「支払い実績なら今できたじゃないか」
そういわれてしまうとすでにしまい込んでしっかり自分の物にしてしまった手前、反論のしようもない。
あまり踏み込みたくはないが、治療所から怪我したまま帰ったなんて噂になるのも今後の仕事に差し障ることは確かである。
「……いいわ、一回払いに来たから、一回だけツケにしといてあげる」
ため息交じりに了承するしかなかった。
玄関の鍵を開けた私はそのまま前回同様に待合用のソファへイーラを座らせ、足早に治療に必要なものをかき集めた。
今日は自ら服を脱いだイーラに、そういえば前回は半裸で帰したことを思い出す。世間体の悪さに眩暈がしそうだが、本人は特に気にした様子もなくソファに深く腰掛けてすっかりくつろいだ様子だ。痛みがないわけじゃないだろうに。
綺麗に割れた腹筋の脇、細身のナイフで刺されたらしい縦に細長い穴から鮮血が垂れ流しになっていた。内臓は無事のようだが、なぜ止血すらせずにいたのかこの男は。
「止血くらいしたら? うちが汚れるじゃない」
「なるほど、次からはそうしよう」
次があることが確定している口ぶりに眉をひそめた。
「怪我をするのが趣味なの?」
「まさか。誰も俺を殺してくれないから死ぬまで暴れてるだけさ」
刺し傷を治癒魔法で塞ぎながら、なるほど、と思う。さっぱりわからなかった。
そも、死にたくなくて忌まわしい力でも何でも使って生きようとしている私に、死にたい人の気持ちなどわかるはずもないのだ。在り方が違うということだけはわかったので、それでよしとする。踏み込みたくないし。
「ふーん」
「君の趣味は?」
「人助け」
踏み込まれたくもない。
支払いに来たイーラの治療をしてから数日間、私の治療所は大盛況だった。
どうやら最近王都の裏社会から流れてきた犯罪組織が、この街の住人と諍いを起こしているらしい。この数日間に来た顔見知りの患者たちからの情報なので真偽のほどはわからないが、新参者が増えれば比例して諍いも増えるこの街だ。おかげで私の懐は潤うので文句はない。
「お前にとっても悪い話じゃない。オレ達は王都でも名の知れた組織で、これからこの街でも一番でけェ組織になる。うち専属の治癒師になりゃあ今よりも稼げるぞ」
諍いが増えること自体に文句はないのだが、どうしてこう、諍いが起こるたびに面倒な手合いが湧くのか。
見知らぬ患者――恐らく私という違法治癒師の存在を知った新参者――が治療に来ることが増えて、今回の稼ぎ時もそろそろ終わるかと思っていたのにこれである。
仕事の疲れとは別の疲労感に、零れるため息を止める気すらなくした。
「さっきから言ってるでしょ。私はどこの組織にも入る気はないし、金を払ってくれるならどこの誰でも治すわ」
治療を終えてからもう何度断ったか。今までにも勧誘されることは多々あったが、ここまでしつこいのは久しぶりだ。
この男――確かロッシとか名乗っていた気がするが、いい加減帰ってもらいたいのに、なかなか納得してくれない。
王都では有名な組織だったとして、この街じゃ無名の新参者でしかないということをまだわかっていないらしく、先ほどから聞いた事もない組織の自慢話なんだか勧誘なんだかわからなくなってきた。
帰る気配のないロッシの話を聞き流しながら治療道具を片付けていると、玄関が開く音がした。
営業終了のつもりが、追い出す前に新しい患者が来てしまったらしい。最近忙しかったから今夜は早めに切り上げてゆっくりワインでも楽しもうと思っていたというのに。
「ねぇ、いい加減帰ってくれるかしら。うるさいし仕事の邪魔よ」
「な、なんだと?! このオレが……っ、チハータの幹部であるオレが誘ってやってるんだぞ!?」
診察用の簡素な椅子が倒れるほど勢いよく立ち上がったロッシが、興奮のあまり赤くなった顔を歪めて怒鳴り散らすが、その程度で怯えるようなか弱い女だとでも思っているのだろうか。
治癒魔法ほどではないが、一応攻撃用の魔法も使えるということを身をもって知ってもらうべく、魔力を練り上げた。
「だから、そんな組織聞いたこともないし、あんたの与太話に付き合ってるほど暇じゃないって言ってるのよ」
練り上げた魔力を治癒以外で放つのは久しぶりだったが特に問題なくロッシの髪を焼き頬を掠めて背後の壁に焦げ跡を作ることができた。
王都では魔力は貴族のみが持つものとされている。そんな世界から来たばかりのロッシは初めて自身に向けられた超常の現象に無様にも尻もちを着いて後ずさった。
「次は、ちゃんと当てるわよ」
顔の前に魔力も込めてない手のひらを翳せば、ロッシは面白いくらい青ざめてわたわたと手足を動かし、尻もちを着いた時の姿勢のまま治療室から出ていった。
「あ、わ、わわ……っ、キッ、きょうっは、このくらいにしといてやる……ッ!!」
ひっくり返った声で強がりながら必死に手足をばたつかせ、立ち上がることも出来ないまま出ていったロッシ。そのあまりにも無様な姿を、入ってきたばかりの常連客と共に無言で見送った。
あまりの無様さに、一拍遅れて笑いが込み上げる。
「なんだァ、今の?」
「来たばかりのピエロよ」
「へぇ、アレがねェ……」
不思議そうな顔をしていた常連客は、ロッシが逃げて行った誰もいない玄関を見やって顎の無精髭を撫でた。
「あいつのせいで閉店出来なかったの。時間外割り増しだけど治してく?」
「そりゃあお疲れのとこ悪ィが、明日は大仕事なんで頼むわ」
「まいどあり」
面倒な客に絡まれるのも、それを追い払うのも慣れたものではあるけれど、面倒なことに変わりはない。
絡まれた翌日、家の前で苛々と煙草をふかす見覚えのある男にため息をついた。ロッシの足元にはいったいどれほど前からいたのか、たくさんの吸い殻が落ちている。片付けて帰るわけでもないのに、人の家の前を喫煙所にしないでもらいたい。往診帰りで疲れた身体に、いらない苦労が上乗せされた気分で気が滅入る。
このまま来た道を戻ってしまいたいけれど、かといってこれから行く当てがある訳でもない。何よりもなぜ自宅へ帰るのを邪魔されなければならないのかという僅かな怒りが沸いた。
げんなりとしている間にロッシがこちらに気付いてしまい、肩を怒らせながら近付いてきた。ああ、面倒くさい。
「てめぇどこ行ってやがった! 散々待たせやがって!」
「別にあなたと約束していたわけでもなし、勝手に家の前を喫煙所にした挙句、文句を言われても困るのだけど?」
私がいつどこへ行こうと私の勝手だと改めて言わなければいけないのだろうか。この待ち伏せもどうせ昨日の話の続きだろう。何度来られも何も言われても答えは変わらないのにご苦労なことだ。
相手をするのも面倒で肩を竦めてため息交じりに至極迷惑と言外に伝えれば、ロッシは顔を顰めて「うるせぇ!」と声を張り上げた。うるさいのはどっちだ。
「いいからさっさと中に入れろ」
「? そんなに騒げるほど元気なら治療は必要なさそうだけど、どこか怪我でも?」
なんで見ず知らず――では一応ないけれど、昨日初めて会った相手を仕事以外の理由で家にあげなければならないのか。そんな不用心な真似、王都の住人でもしないんじゃないだろうか。
「昨日の話の続きだ!」
「あれ以上話すことなんてないわ。それとも今度こそ当ててほしいってことかしら?」
意味が分からないと首を傾げながら上げた右手に魔力を集め、火を生み出す。ごうごうと音を立てて回転した炎が火の粉を散らしながら球体を作った。
「ヒッ……! く、くそが、女だからって優しくしてりゃあ調子に乗りやがって!
チハータに逆らうとどうなるか、教えてやる……!」
引きつった声を上げつつ、ロッシはナイフを取り出してこちらへ刃先を向けた。なるほど、見慣れない魔法には怯むけれど、躊躇いなく人に刃物を向けられる程度には暴力には慣れているらしい。
しかし優しくされた覚えもなければ、優しくされたいとも思わないので、私が調子に乗っているとしたら別の理由である。もっと言うなら教えてもらいたいとも思っていない。
昨日治療してやったばかりの相手にまた怪我をさせることに何の感慨もない。むしろ治療費をまた請求できるチャンスだ。殺さない程度に重傷にして、迷惑料も上乗せしてふんだくってやろうと生み出した火球をロッシに向かって放――
「――ふむ、聞いたことのない名だ」
唐突に、対峙した私とロッシの間にふと静かな声が響いた。
「だ、誰だ!?」
慌てて周囲を見渡すロッシの背後、暗闇からコツリコツリと硬質な靴音を響かせ、ぼんやりとした明かりを灯す街灯の下で立ち止まった長身の男――イーラは美しい顔に残忍な笑みを浮かべてこちらを睥睨していた。
「ぜひとも教えてほしいな、逆らうとどうなるのか――……」
「ぁ……、」
なぁ、と低い声が不穏に響いた。まるでナイフの先で背筋をなぞられているような、そんな不安を煽る気配。間違いようもない殺気だ。
私に直接向けられているわけではないのに、指一つ動かせないような緊張感に息が苦しくなる。
イーラが一瞬こちらを見たと思った次の瞬間、ふっと伸し掛かるような圧力が消えた。気付けば生み出したはずの火球も消えていた。
意識して静かに深く息を吸い込み、倍の時間をかけて吐きだす頃にはその場にはイーラと私しか残っていなかった。昨日も思ったが、逃げ足の速い男だ。
「……前回の支払いに来たの?」
「ああ。あと、これを抜きたいんだが、抜くとヤバそうなんだ」
言いながら背中に深々と刺さったナイフを指差すイーラの顔には、痛みや苦しみなど微塵も浮かんでいない。
「ちょ……! ああもう、早く入って! その服切っていいわよね?」
「また裸に剥かれてしまうのか……」
「ふざけてる場合か!」
「ふざけていないさ。ジェーンなら俺の身体を好きにしてくれていい」
大急ぎで鍵を開けてイーラを室内へ押し込めつつ、もはや定位置となったソファへうつ伏せになるよう指示をする。治療道具はソファ近くに置くようにしたのですぐに処置に入れる。
深々と刺さったナイフは間違いなく内臓を傷つけているというのに、イーラは飄々とした態度を崩さないのでこちらの緊張感まで解けてしまいそうになる。
「死体を好き勝手する趣味はないから大人しくしてなさい」
仕方ないな、と目を閉じたイーラが静かにうつ伏せになったのを確認してからシャツの裾にハサミを入れて勢いよく引き裂いた。
結局、肺まで達していたナイフを抜き取り、治療が終わる頃には空が明るくなり始めていた。疲れ切った私とは裏腹に、治療したばかりのイーラはすぐに起き出して私を二階の寝室へ運ぶと枕元に前回の治療費を置いて帰っていった。体力どうなってるんだ。
翌日にもまたイーラはツケの支払いと治療に訪れた。その次は数日空いて、次は一日空いた程度。
連日のときもあれば少し間が空くこともあるけれど、頻繁と称してよいほどにイーラは治療所を訪れるようになっていた。毎回ツケの支払いに来るたびに怪我をしているせいで、いつまでも支払いが終わらない。最近では手土産まで持参するようになった。
妙に懐かれたな、と気付いたのは治療後に向かい合って彼の手土産であるワインを二人で傾けていたときだった。
どうやら治療のたびに私が小言を言うのが物珍しいのか、はたまた他に何か琴線に触れるものがあるのか、叱られているときのイーラは目を細めて満足げにこちらを見ていることがある。叱られている自覚など皆無なのはその顔で察したので、何も言わずに黙々と治療しようとしたら、急に不機嫌になって治療拒否をし始めたりもした。駄々っ子か。
「支払いのたびに怪我してたんじゃ、いつまでも払い終わらないじゃない」
「君の趣味に貢献してるのさ」
趣味:人助け。なんて、適当な嘘はつくもんじゃない。
その日は仕事を早めに切り上げて家を出た。向かう先はこの街での生き方を示し、場所を売ってくれた金貸しこと、権力者の一人・強欲の住まうお屋敷だ。
毎月の借金返済のための訪問である。稼ぎの悪い月は足取りも重くなるが、ここ最近は妙に懐いてくる怪我の絶えない金づるができたのと、小さな諍いが頻発したことでスキップでもしてしまいそうだ。
今月分の返済をしても余裕がある。なんて素晴らしいんだろう。自分へのご褒美にちょっと良いワインとチーズを買って帰っても良いかもしれない。
どうせまたすぐイーラはやって来るのだろうから、いつもの手土産の礼に私がご馳走してあげようじゃないか。
なんて機嫌よくアヴァリティアの部下に挨拶し、取り次ぎを頼めばいつもの応接室に通された。いつも通りの流れで、顔見知りの幹部がお茶を出してくれる。
上品な調度品に囲まれ、上等な生地のソファに身を預けると、かつての伯爵家を思い出――さないな。私が生まれる前から伯爵家の家計は逼迫していたのでこんな高級品とは無縁だった。そして貧乏人と親しくしてくれるような貴族家などないため、他所のお屋敷へ招かれて、なんてこともなかった。
伯爵家のご令嬢時代にも飲んだことのない香り高い紅茶の柔らかな湯気を胸いっぱいに吸い込んだ。
「あらあら、紅茶も買えないほど厳しく取り立てているつもりはありませんよ」
呆れとも苦笑ともとれる声の主は、上質なシルクで出来たシンプルなドレスを身にまとい現れた。背後には彼女の右腕ともいえる秘書のような役割の幹部が控えている。
静かに部屋に入り、そのまま私の座るソファの向かいに腰を下ろした彼女こそ、この屋敷の主人であり、この街で金貸しを主に営む金貨の主人・アヴァリティアである。
彼女の愛する金貨によく似た色味の巻き毛をかきあげ、年齢不詳の豪奢な美女は出会った頃と変わらぬ上品な笑みを浮かべた。
柔らかな笑みと丁寧な口調に騙される者が多いが、彼女の本質は冷酷な商人である。損得勘定でのみ動く。
彼女の機嫌を損ねる前に、本題である今月の返済分が入った袋を取り出してテーブルの中央へ置いた。
にこりと笑みを深めて小さく頷くアヴァリティアが指先で指示をすれば、彼女の座るソファの後ろで静かに控えていた秘書が動き、袋の中身を確認する。
硬貨を数える音を聞きながら、アヴァリティアは「最近は忙しかったでしょう」と物知り顔で労わる。――手慣れた仕草で硬貨を数え終えた秘書は、頷きをもって今月分の返済完了を示した。
「ええまぁ、おかげさまで今月は少し贅沢ができそう」
「それは何よりです」
彼女にしてみれば私は毎月一定の金貨を運んでくる債務者であり、そのためには取り立てを厳しくし過ぎてはいけない、少しばかり気を付ける必要のある客という事になる。
借金で首が回らず魔法を失ったり、命そのものを絶たれては困ると、毎月の返済額はその総額からすれば少々甘い額と言える。
なにせ精神的負荷により、治癒魔法を失った私を保護してくれたのは彼女である。もちろん善意や良心などからではなく、治癒師の制服を見て金になるとの判断によるものだ。
「このまま小競り合いが続いてくれることを祈るわ」
私からすれば、大きな抗争がおきて住人と新参者の間で決着がついてしまうより、小さな諍いや事件を長く続けてくれる方が金になる。
そして目の前の女傑は自分の利益となるなら、それぐらいの根回しは言葉一つで叶えられる人物だ。
だから依頼にならない程度に、けれど彼女が有益と判断して状況を維持してくれるように気を付けながら言葉を選んだ。つもりだった。
アヴァリティアはあら、と小さく零して首を傾げた。
「それよりもお金になる獣を手懐けたでしょう?」
紅茶を飲んでいたら危うく噎せていたところだった。
もちろん情報だって金になるのだから、彼女が知らないはずはないと思っていたが、それにしても手懐けた、などと言われるのは予想外だった。いや、自分でも懐かれたとは思っているが、それを他人から言われるのは座りが悪い。
「別に、憤怒に肩入れしているわけじゃないわ」
そしてこの街唯一の治癒師として、中立の立場でいる事が身の安全に繋がっていることを、私はよく理解している。
「ええ、もちろんです。あなたは自身の立場はよくご理解されていることでしょう。
彼も治癒師が中立であることの意味はご存知だから、個人的な関わり方をしているのでしょうね」
健気ね、と微笑ましいものを見るように言われてどんな顔をしていいのかわからなくなる。
けれど表情に悩む必要はなかった。
「わからない人もいるようですけど……学ぶ機会は自ら作るようだから心配はいらないでしょう」
そう言ってアヴァリティアは優雅な手つきで紅茶を飲み干した。
退室を求めるサインを読み違えることなく、私は席を立った。
閲覧・評価などありがとうございます。
励みにさせていただいています。