第9話 偽りの友達
友達作りを計画した俺は
まず初めに家に呼ぶ事にした。
※何回も言うが、俺は金持ちだ。
家にはカラオケ、体育館、
庭にはプールと外国では当たり前だが
日本ではまず珍しい事だ。
その知識を持ってる事で
家を拠点に友達作りを始める。
学校が終わるとクラスの皆に呼びかける。
「家にプールあるから遊びにこない? 」
そう皆に話かける事で
皆は好奇心で来る事を豊はわかっていた。
そして、皆を引き連れて家に向かう。
「スゲェー!! 家も凄いけどプールはやべぇーよ!!」
「・・・・ユ タ カ ク ン 凄いね!! 」
「だろう!? 皆で楽しむべ〜!! 」
数時間経つと飽きる人、帰る人が増えていく。
「楽しかったわ! またな〜!」
「俺も楽しかったよ〜! またな〜! 」
「…………はぁー」
深く長いため息を吐く。
「本当は、なんか言い合ったり、お互いの趣味を話したり、喫茶店でくつろいだり、出かけたりしたいんだ! 」
友達と一緒に居るのは楽しかったが
本当の友達ではないため、いつも心は独りだった。
・・・・心の中ではいつもそう思っていた。
学校が終わると毎日の様に
偽りの友達が家に遊びに来る様になった。