第2話 腐った世の中
高校を卒業してからの私は午前中に夢の広場でライブを行い
午後は資金のためにファミレスでアルバイトをしている。
まだ私は夢を捨てきれずにいたからだ。
そんな中夢の広場でライブを行っていると一人の男が声をかけてきた。
「すみません私こういうものなんですけどー」
物腰が低い方で名刺を見てみると音楽プロディーサー 高野 久利という人であった。
いわゆるスカウトである。
高野「実はライブを開催していて、君にも出演して欲しいんだよね。
一応出演料が1回5000円かかります。その代わり多くの音楽家やプロディーサ達が
集まるから未来の通しだと思って頂ければ」
私 「喜んで出演いたします。」
・・・・・・・その頃の私は、まだ若かった。
次の日私は、アルバイトで稼いだ資金を片手に高野に案内された会場に向かう。
高野がいた。スカウトされた時とは違い立派なスーツを着ていた。
私の出番が来て歌い始める。
周りには派手なスーツを着た人ばかりであった。
そんな中私は歌った。歌った。歌い続けた。
明ける日も来る日も。
そんなこんなな出来事が半年経ち
私は聞いてはならない言葉を聞いてしまった。耳を疑った。
音楽家達「しかし本当馬鹿だよなー。
こういう馬鹿がいるからこういう派手なスーツを買えるって訳だ
まだまだ鴨にできそうだな。」
高野 「駄目ですよ〜そんな聞こえる事で喋っては」
・・・・そう私はまんまと詐欺師達に夢を投資していたのだった。
築いたら、アルバイトで貯めたお金も底をついていた。
そんな中、家に帰ると電気が真っ暗だった。
私 「お母さん⁉︎お父さん⁉︎」全く反応がない・・・
暗闇の中に奇妙な声と一人の男が立っていた。
そこにはあの高野がいた。
高野 「ひゃっひゃっひゃっ‼︎娘も馬鹿なら親も馬鹿だな。
元後言えばお前が盗み聞きするからだぞ
ひゃっひゃっひゃー‼︎」
私はすぐに警察を呼んだ。目の前が真っ暗になった私はその場で気を失った。
気づいた時にはサイレンの音が鳴り響いていた。
後に警察から聴くと高野坂恨みして親に金を請求したが、追い返されて殺人にいたったという。
カナのお母さんとお父さんは即死だったという。
気を失った私はサイレンの音しか覚えていなく
お母さんとお父さんの死体は見ていない。
絶望の淵に立っていた私に事件を担当していた警察官に事情を話す。
その警察官が後に親代わりになる人であった。