五人目
あれからまたしばらく歩き続けていたら、武装した人間の死体を見つけた。
ラッキー。
今日の僕は少しついているのかもしれない。
革鎧と鉄の剣を装備していたので頂いておく。
横に広がった僕の腹には少しきついが、なんとか装備することができた。
腰の所についている、金の入った革袋も頂く。
とりあえずその人間を鑑定してみる。
名前 マイケル
レベル33
HP286+28
MP264
攻撃163+8
防御165
魔防149
魔攻151
スキル
【HP自然回復速度上昇】レベル2
【生命力強化】レベル2
【攻撃強化】レベル1
【火魔法】レベル1
固有スキル
レベル的にはオークより弱いがとても欲しいスキルを持っている。
今の僕に必要なスキルだ。
火魔法が使えば、生の状態で食べれるようになる。
【喰らう者】は死んでる生物を喰らえばスキルをゲットできるって、書いてあるから多分人間を喰ってもスキルは得られるはず。
しかし、生の人間か。
オークの時より抵抗があるな。
でも強くなるためだし、食べよう。
がぶっ。
腕にかぶりつく。
うん、まずい。
そして硬い。
こいつかなり筋肉あるから硬くて食べづらい。
ある程度食べたところでステータスを確認する。
名前五味 駄素途
レベル1
HP8+1
MP7
攻撃9+1
防御8
魔防8
魔攻9
スキル
【HP自然回復速度上昇】レベル2
【火魔法】レベル1
【生命力強化】レベル2
【攻撃強化】レベル4
【腕力強化】レベル4
【皮膚硬化】レベル4
【胃酸強化】レベル3
固有スキル
【喰らう者】
【鑑定】
称号
召喚に巻き込まれた者
よしっ!
火魔法を手に入れた!
スキルを得たのと同時に、火魔法の使い方が頭にながれこんできたので使うことはできるはず。
「ファイアーアロー!」
僕がそういうと赤い炎の矢が前方に向かって放たれた。
ステータスを確認してみるとMPが2減っている。
今の僕のMP量だとあまり使うことはできなさそうだ。
さて、次の喰いものを探そう。
またしばらく森のなかを歩き、見つけたのは狼のような魔物の死体だった。
てかこの森、死体多いな。
さっそく鑑定、鑑定。
フォレストウルフ
レベル59
HP546+81
MP135
攻撃352
防御348
魔防292
魔攻223
スキル
【生命力強化】レベル3
【俊足】レベル6
【胃酸強化】レベル4
【毒耐性】レベル4
【衝撃耐性】レベル3
固有スキル
先程、手に入れた剣で皮を剥ぎ肉を切り取っていく。
そして、その辺から集めた枝に火魔法で火をつける。
その炎の中に肉をつっこんで焼いていく。
肉の焼ける匂いが漂ってくる。
生の状態なんか比べ物にならないくらい旨そうだ。
全体に火が通ったところで少し冷ましてから口に運ぶ。
旨いっ!
火魔法手に入れてよかったー!
焼いた分の肉を食べ終わった後、ステータスの確認をする。
名前五味 駄素途
レベル1
HP10+2
MP8
攻撃10+2
防御9
魔防9
魔攻10
スキル
【HP自然回復速度上昇】レベル2
【火魔法】レベル1
【生命力強化】レベル4
【攻撃強化】レベル4
【腕力強化】レベル4
【皮膚硬化】レベル4
【胃酸強化】レベル5
【俊足】レベル6
【毒耐性】レベル4
【衝撃耐性】レベル3
固有スキル
【喰らう者】
【鑑定】
称号
召喚に巻き込まれた者
その後、また死んでる魔物を見つけるため森を奥へ奥へと進むと、倒れてはいるがまだ息がある魔物を見つけた。
しかも、ドラゴンだ。
小さいけど。
翼も折れかろうじて生きているという状態なので、俺が剣でひとさしすれば確実に死ぬだろう。
僕はそのドラゴンに近づき、首に剣を全力で降り下ろした。
しかし、死にかけといってもその鱗の頑丈さは健在でなかなか傷をつけることができない。
何度も何度も剣で斬りつけ、やっと殺すことができた。
直後、膨大な力が僕に入ってくるのを感じる。
でもまだステータスは見ない。
見るのはこいつを喰ってからにしよう。
まず、鱗のびっしりとついた皮を剥ぎとる。
そして先程のように肉を切り取り焼いていく。
ドラゴンの肉か。
普通に暮らしてたら食べれないだろうな。
食べ終えたところで、待ちに待った鑑定。
リトルドラゴン
レベル73
HP1539
MP2331
攻撃1156
防御1163
魔防1256
魔攻1243
スキル
【HP自然回復速度上昇】レベル6
【MP自然回復速度上昇】レベル7
【魔力量強化】レベル7
【耐久力強化】レベル6
【魔攻強化】レベル8
【魔防強化】レベル6
【生命力強化】レベル7
【攻撃強化】レベル7
【腕力強化】レベル8
【脚力強化】レベル6
【竜鱗】レベル8
【胃酸強化】レベル6
【竜魔法】レベル7
【高速詠唱】レベル6
【回復魔法】レベル6
【竜の咆哮】レベル7
【状態異常耐性】レベル7
【魔法耐性】レベル6
【物理耐性】レベル6
固有スキル
【限界突破】
さすがドラゴン、すごい数のスキルだ。
そしてそれはつまりドラゴンを喰った俺もそうなる訳で。
そこにすでに虫の息ではあったものの、ドラゴンを仕留めた際のレベルアップも加わった俺のステータスはというと。
名前五味 駄素途
レベル71
HP713+320
MP696 +243
攻撃709 +319
防御687 +206
魔防693 +207
魔攻705 +317
スキル
【HP自然回復速度上昇】レベル7
【MP自然回復速度上昇】レベル7
【生命力強化】レベル9
【攻撃強化】レベル9
【腕力強化】レベル9
【魔力量強化】レベル7
【耐久力強化】レベル6
【魔攻強化】レベル8
【魔防強化】レベル6
【脚力強化】レベル6
【皮膚硬化】レベル4
【胃酸強化】レベル8
【竜の咆哮】レベル7
【竜鱗】レベル8
【竜魔法】レベル7
【火魔法】レベル1
【回復魔法】レベル6
【高速詠唱】レベル6
【俊足】レベル6
【毒耐性】レベル4
【衝撃耐性】レベル3
【状態異常耐性】レベル7
【物理耐性】レベル6
【魔法耐性】レベル6
固有スキル
【喰らう者】
【鑑定】
【限界突破】
称号
召喚に巻き込まれた者
【限界突破】……自分の全ステータスを一時的に2倍にする。
1日に1度のみ使用可能。
使用後は、24時間の間ステータスが半分になる。
メチャメチャ、レベルが上がっていた。
しかも僕、人間なのに竜魔法使えるっぽい。
これでオークにも勝てるようになったし、この調子でガンガン強くなろう。
隼人を殺すために。




