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昇格試験





冒険者ギルドの地下の訓練場。

そこで俺とフクシアは軽く準備運動をしていた。

昇格試験はフクシアの次に俺が受けるという順番になった。


フクシアが試験に落ちるという心配はまったくしていない。

なぜならフクシアは、Dランクの冒険者ならパーティを組んで倒し、ソロで倒すならCランク相当の実力が必要だと言われているオークを単独で倒せるまで強くなったのだから。


そんなフクシアのステータスはというと。



名前フクシア

レベル68

HP673+34

MP231

攻撃581+116

防御573+57

魔防546+27

魔攻219

スキル

【剣術】レベル6

【回避】レベル6

【攻撃強化】レベル4

【生命力強化】レベル1

【耐久強化】レベル2

【魔防強化】レベル1

【HP回復速度上昇】レベル1

【腕力増加】レベル3

【衝撃耐性】レベル1

固有スキル

【不老】

加護

【ブラットの加護】



メチャメチャ物理攻撃に特化したステータスになってきた。

MPと魔攻が極端に少ないが、そんなことが気にならなくなるぐらい物理攻撃に特化している。

剣術に至ってはそろそろ俺を抜かしそうなぐらいだ。


このステータスでDランク試験に落ちるとは思えない。

しばらく訓練場で体を動かしながら待っているとやっと試験官が現れた。


「俺が今回お前らのDランク昇格試験を担当することになった、ライガーだ。

さて、どっちから始める?」


「フクシアからでお願いします。」


「……よろしく。」


「じゃ、始めるとするか。」


こうして試験官ライガーとフクシアの戦いが始まった。


まずはライガーがフクシアへと斬りかかる。

斬りかかるといっても刃引きされた訓練用の剣だが。

しかし、刃引きされているといっても鉄の塊であることに変わりはなく、当たれば当然痛い。


フクシアはその斬撃をあっさりと避け、ライガーの背後へと回り込む。

そしてライガーの首もとへと剣をつきつけた。


「まっ参った、降参だ。

フクシアは合格Dランク試験合格とする。

お前本当にEランクかよっ。」


フクシアも随分と強くなったな。

勝つとは思っていたが、まさかCランク冒険者を相手に一瞬で勝つとは。


「……ブラットの方が強い。」


「マジかよ……。

お前より強いとか勘弁してくれよ。」


いや、剣術に関してはもうフクシアの方が上だと思うぞ。

さて、次は俺の番か。


「次はブラットお前の番だ。

はぁ、負けるとわかってるのに戦うのはつらいなぁ。

でも、仕事だし手を抜く訳にもいかないか。」


随分と弱気だな。

まぁ、俺が勝つんだろうけどさ。


「よろしくお願いします。」


ライガーが先程と同じく斬りかかってくるが、俺は容易に避けることができた。

だって、遅いんだもん。

あのとき戦ったレッドドラゴンと比べると、どうしても鈍く見えてしまう。

胴に一撃加えると、ライガーはあっさりと気絶してしまった。


「ヒール」


ランクの低い冒険者に2連敗してしまったライガーが、少し可哀想になったのでヒールをかけてやった。


「うぅ、俺は気絶してたのか?」


「えぇ、先程俺の攻撃を食らった後気絶してましたよ。」


「そうか、Eランクのやつに2連敗したうえ気絶までしてまうとは情けないな。

ブラット、お前も合格だ。

昇格手続きをしてきてやるからギルドカードをだしな。」


俺とフクシアのギルドカードを受け取ると、しょんぼりとりた足取りでライガーは訓練場から去っていった。


「俺もフクシアもこれでついにDランクだな。」

 

「……うん……ブラットならすぐにSランクにもなれそうだね。」


「Sランクかー。

そうだな、どうせならSランクを目指そうか。

もちろんフクシアも一緒にSランクになろうな。」


「……おいてかれないように頑張る。」


「待たせたな、これがDランク冒険者のギルドカードだ。

Dランクからは、護衛依頼が受けられるようになる。

それは、ギルドからそれだけ信頼されるランクになったということでもある。

その信頼を裏切らずこれからも頑張ってくれ。」


俺とフクシアは黄色のギルドカードを受け取り訓練場を後にした。


そしてライガーさんから聞いた宿へと向かう。


「いらっしゃいませ。

一泊銀貨3枚となりますが何泊されますか?」


迷宮都市はカルマーニの街よりも栄えているからか宿代が高いな。


「7泊でお願いします。」


金貨2枚と銀貨1枚を支払い、部屋へと向かう。

宿代が高いだけのことはあり、前回の宿りも内装が豪華だった。

とくにベッドが大きいところがグッドだ。


あの宿ではベッドが少し小さくて、フクシアとの行為の最中に何度かベッドから落ちそうになったからな。

大きいベッドは嬉しい。


「……する?」


ベッドをみながらにやにやしているのを見てフクシアは俺が何を考えているのか察したらしく、上目使いでそう聞いてきた。

迷宮都市にくるまでの10日間まったくできていなかったのでフクシアも溜まっているのかもしれない。


俺は期待に応え、フクシアとベッドにゴーした。


【マネーロスト】発動。

所持金、金貨2枚銀貨1枚銅貨5枚のうち4割の銀貨8枚銅貨6枚をロスト。


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