第7話 修行の開始
ライハルは14歳の黒髪の少年です。
ここはマナサハイアという、世界である。
この世界は一般的な剣と魔法の世界で、そこに住む者なら、いずれも世界に轟かす程の人物になりたいと一度は思ったことがある人達が存在する一般的な剣と魔法の世界である。
〉〉〉
マナサハイアにあるラナハタチ王国のラナハタチ学園は14歳から入れて、早くて4年で卒業出来る。マナサハイアにある全学園の頂点に立ち、魔法と剣を教える学園である(もちろん一般知識も)。
「って事で僕が通っているラナハタチ学園は本当に凄い学園なんだよ!」
「でも、凄いせいで傲慢な奴ほど調子に乗り、ライハルを虐めてくるみたいな奴が出てくるんだろ?」
(う!………でも!それでも!)
「それでも!この学園で卒業出来たら、冒険者はCランクから登録出来て、魔法使いとしては、国を魔物から守る為の凄い魔法使いしかなれないような仕事も出来るようになるんだよ!」
「だが、ライハルは魔法は上手く出来ないんだろ?剣は使えるのか?」
そうクラが言うとライハルは目をそらす。
じーとクラがライハルを見る。
「………………………」
「………………………使えません」
「そうか………」
(あ!あれは!)
「寮に着きそうだから、あとは寮に着いてからしよう!」
(気まずいから寮に着いてから話そう………)
「まぁ、別にいいが」
〉〉〉
ラナハタチ学園の寮は数人部屋、一人部屋、一軒家などとある。
「学園の近くの寮は高いから、学園から離れるほど寮の値段が安いんだ、だから一番離れているから一軒家でも一番安いのがこの寮なんだよ」
そうライハルは目の前にある一般的な木造の一軒家を指差す。
「結構立派だな」
「けど………広いラナハタチの王都の端しっこにあるから、学園から数キロ以上離れているんだ………」
ライハルの寮はラナハタチ王都の南の端しっこにあり、すぐ近くには城壁の門がありその奥には大きな森がある。
「いいな」
「え?」
(………い、いまなんて?)
「かなり最高の条件な場所だな、予想が正しければ特定の人物には人気の寮だな」
「数キロ以上も離れているのに?」
(学園に着くために早起きして急がないと間に合わないのに………)
「まぁ、これからわかるさ!あと魔法のついでに剣も教えてやるよ、できた方が特だろ?」
「師匠は剣も使えるんですか?」
「当たり前だろ、接近されたらあっという間に切られるぞ」
(凄い………魔法も魔力も桁外れなのに、剣も使えるって………本当に何者なのかな………)
「んじゃ、もうすぐ夕暮れになりそうだから、取り敢えず今日は腕立て伏せ千回と腹筋千回と百キロ走ってこい」
「え!なにそれ!?」
(え?え?え?)
「言ったぞ、さっさと始めろ!」
「は、はい!」
ライハルは家の前の小さい庭で始めるのであった。
〉〉〉
(はひぃ………………はひぃ………………し、しぬぅ………くるじぃ………、)
ライハルは庭で必死に呼吸をしながら仰向けになって倒れていた。
「まだ、半分しか終わってないぞ!全く………【回復】」
クラが言うと、ライハルの体を白い光が包み込むように光っていく。
(はひぃ………ん?あれ?疲れが消えた?)
「なんで?」
「俺がお前に回復魔法を使ったからだ、あとついでに【自動回復】………これで自己回復力が増える筈だ、まだ終わってないぞ!もう夜だから早く始めろ!」
「は、はい!」
そうしてまた、ライハルは始めるのであった。
ライハルを遠くから観察するクラは。
「ふむふむ、身体能力は平均で………魔力はっと!」
クラは片目に力を込めると、普段は見えない人の中にある魔力を探り、ライハルの魔力を測る。
「うーん、………………お?魔力は結構高いな………何故に落ちこぼれ?、何か理由があるのか………または………………」
クラはそのあと、これからの事を考えるのであった。
〉〉〉
「やっと………お、終わった、」
空はすっかり真っ黒でライハルは倒れながらも明日の事を考える。
「し、師匠………今日は………」
「ああ、今日はもう寝ていいぞ」
「よ、よかった………」
(もう………くたくただよ………いくら回復できても、精神的な疲れが………)
「んじゃ………師匠、おやすみ………」
「あ、あと俺は少し出掛けてくるから、もう寝てて良いぞ」
「う、うん………」
そうライハルは言い寮に入るとすぐにベットに被さり、夢の中に行くのであった………。
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