表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/106

第15話 やり過ぎ危険!

「貴様ぁ………虫けらどもの分際で生意気になりおって………消え去れ!【無慈悲なフレア】」

「危ない師匠!避けて!」


 クラの周りが白く光り出す。


「お?これは………最上級の魔法か………どーしよっかなーー………棒立ちでいいか………やっぱ………うーん………」

「な!?何言ってるの!?師匠!?早くよけない………」


 白い光の輝きが増すと、爆音と共に白い炎を撒き散らす爆発が起きる。


「はははははは!さっきの10倍の威力でやったから………跡形も無いだろ?我に歯向かった罰だ………悔いておけ………」


 煙が無くなっていくと………そこには…………… 何も存在していなかった………。



「し、師匠ーーー!!」

「五月蝿い………眠っておれ」

「ぐ!?………し、師匠………………」


 バタ!


 ライハルは邪竜によって気絶させられるのであった。


「これで、邪魔物はおらんか………さてと、呪いの続きを………」


 ヒュン!


「な!?」


 邪竜の目の前からうつ伏せで倒れていたライハルが突然姿を消す、それと同時に目の前にはクラが現れる。


「全く………少し本気で相手してやろう………」

「貴様は!?な、なぜ生きている!?あれは魂ごと焼き尽くす炎だぞ!?」

「あんなの、ただの………ただの………………………うーん、………………そうだ!、ゴホゴホ!、そう!ただの炎と同じだ!」

「そんな事は理由にならん!」

「ま、冗談はさておき………ただの1つの世界の邪竜ごときが………最上級の神であるこの俺、破壊神クラに楯突くとは………覚悟はあるんだろうな?」

「破壊神だと!?ふざけんじゃねぇ!じゃあ!お前は約五百年前に邪竜に転生したこの俺様を散々いじめてきた奴か!?」

「ん?五百年前?………………あ、あーそうか、お前はあの時暴れていた邪竜か、じゃあこの世界はあの時の世界か………なつかし!」

「何が!なつかし!だ!ふざけるな!お前が俺の背中に日本語で『我は深淵より生まれし邪竜(笑)なり』って外せない呪いを付けたせいで、一生背中にこれが残るんだぞ!さっさと治せ!」

「だが断る、お前が散々この世界に迷惑を掛けた罰だ、後二百年ぐらいで解けるようにしているからそれまで大人しくしていろ………と、言いたいが………こんなに暴れている事が分かるとなると………少し追加が必要だな…………」

「な!?何をする気だ!?」


 クラはそういうと、ゆっくり邪竜に近ずいて行く。

 やがて、邪竜の目の前に着くと………。


「じゃあ、ひとまずお前の性格を破壊して性格を変える、他の人に迷惑が掛からないようにするか」

「や、やめ」

「ほい!」

「ああああああああ!!」


 邪竜の叫び声が辺りに響くのであった………。


 〉〉〉








 ライハルを再び転移で元の位置に戻すと、ライハルが目を覚ます。


「うーん………は!?邪竜は!?」

「お?起きたか、おはー」

「お、おはーって師匠!邪竜は!?」

「あーあ、邪竜ならほら、あそこにいるぞ」


 クラ達の視線の先には………。







 頭にピンク色のリボンを付けて、背中に【お花love】と書かれた服を着た少年がお花を植えていた………。


「可愛いお花ちゃん!早速植えて、辺り一面お花をに変えようね!」


 ライハルは絶句して、クラは「少しやり過ぎた………」と少し後悔していた………。


「えーと、し、師匠………どうするの?これ?」

「そうだな………よし!他の人が来る前にさっさと逃げるぞ!ライハル!!」


 ッダ!


 クラは全速力でその場を離れる。


「うわ!師匠酷い!俺も………」

「「おい!ライハル大丈夫か!?」」

「あ………」

「「え?………」」



「お花いっぱい植えましょうねー!」



 肉片だらけの場所でお花を埋めている少年と、いままさに走ろうとしているライハルを目撃するクロメチとヤハサクであった………。



お読み頂きありがとうございました!

ブックマーク登録もありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ