第14話 力の差
『俺のチームでは今、上級以上の吸血鬼に出会った!誰か!応援を頼む!』
(上級以上の吸血鬼だって!?)
ライハルは驚いていると、冒険者が。
「よし!俺達は吸血鬼が出たって所に急いで行くぞ!あそこはCランク以下しか居ないところだ!急がないと全滅するかもしれない!行くぞ!」
冒険者はそう言うと魔道具の反応があった所に走って行く。
「行こう!クロメチ!ヤハサク!」
「そうだな」
「行くか!」
3人は冒険者達に続いて走り出す。
そして冒険者達に追い付くと、ライハルが。
「すみません!先に行ってきます!」
「何を言っているのだ!?」
「急がないと全滅するんでしょ!俺は身体強化魔法が使えるので先に行ってきます!」
「ま………「【強化】」」
ライハルは身体強化魔法を使うと急激に速さを上げて冒険者達を追い抜いて走って行く。
「何だ!あの速さは!」
「気にしないでください、あいつなら大丈夫ですよ」
「だが、相手は上級以上、少なくともBランク以上の冒険者が行かなくては勝てないぞ!」
「アイツの師匠が化け物ですから………それに修行をさせてもらっているので、あいつは冒険者のBランク以上の強さはありますよ」
「信じられん………あんな子供が………って、お前らもまだガキじゃねぇか!俺は信じられんから急ぐぞ!」
そうリーダーが言うと少しペースを上げるのであった。
〉〉〉
ライハルは急いで魔力の壁を張ったので、周りを見ていなく、吸血鬼の斬撃を防御した後に周りの状況に気が付く。
「うわぁぁぁ!?何………これ………………酷い」
ライハルが状況に絶句している中、吸血鬼は。
「ほう………素晴らしい魔力の防壁ですね、さぞ!貴方は美味しいでしょうね!」
吸血鬼はこちらに向って加速してくる。
ライハルは吸血鬼がこちらに向かってきていることに気が付くと、自分と冒険者と他の生徒の周りに己の大量の魔力により魔力の防壁を張る。
ガキン!
「またこれですか!これならどうですか!」
吸血鬼は後ろに下がり、深紅の剣の形を変えて深紅の槍に変えると槍を空中に浮かばせて、それをものすごい速さでライハルに飛ばす。
ガァキン!
「な!?」
吸血鬼は防壁が壊れたと確信していたら、自分の槍が粉々になった事に驚愕する。
「そんなんじゃ!俺の防壁は壊せないよ!今度はこっちだ!【炎の隕石】」
シェルサル達と吸血鬼の上空に巨大な火の塊が出現して、降下してくる。
「自爆する気ですか!?」
「俺達は防壁があるから関係ないです!」
「っち!仕方ないですね………本気でいきます………」
吸血鬼は手に着けていた腕輪を破壊すると強大な魔力を解き放つ。
「我の本気を見せてあげます………」
吸血鬼は手に再び血を出すと、今度は1cmの小さな球体に形を変えると、火の塊に音速を越えて飛ばす。
火の塊は音速に飛ばされた血の塊にぶつかると同時に飛散するんように吹き飛ぶのであった。
「え!?俺の自慢の魔法が!?」
「全く………封印を解いて仕舞うとこうなるから嫌だったのですが………まぁ、いいでしょう………では頂きますかね」
「いたぞ!」
「え!?」 「何だ!?」
ライハルと吸血鬼の前に突如服の背中側に理解不能な言語書かれた真っ黒な服装の黒髪の少年が現れる。
「見つけたぞ!我の………っ貴様は誰だ!まさか!?貴様か?我の獲物に手を出したのは!?」
「何をいってるんですか?我………いや、被るから止めますか。私が見つけた獲物ですよ、消えてください」
吸血鬼は先程使った血の弾丸を飛ばす魔法で少年に攻撃する。
しかし、血の弾丸は少年にぶつかる前に消滅する。
「?何だ?これは?………この程度で我に挑むと言うのか?身の程知らずが………消え去れ」
少年が腕を振るうと、吸血鬼の体が木っ端微塵に吹き飛ぶ。
「そうか………貴様は吸血鬼か、これでは再生してしまうが……消滅すれば関係ない【無慈悲な炎】」
木っ端微塵に吹き飛んだ吸血鬼の体が白い炎によって消滅する。
「雑魚がでしゃばりおって………さて、今度は前よりも更に強力な………解呪しようとすれば死にいたる物を掛けるか………」
「あ、………あ」
ライハルは恐怖で動けないでいた、少年がゆっくりとこちらに近く。
やがて目の前に来ると。
「では………【ヴェ】「ちょっと待って貰おうか」何!?ぐ!」
少年のすぐ後ろによく見かけた青年が現れ、少年を横に吹き飛ばす。
「し、師匠!」
「よぉ!、大丈夫か?」
そう、ライハルの師匠であるクラが現れるのであった。
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ライハルの服は木の枝に引っ掛かったりしても無視して走っていたのでボロボロになりました。