表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/106

第12話 シンナキの森で

 上級生徒は先生と共にこれからの事を話すと言い学園の中に入り、広場には中級と下級生徒だけになるのであった。

 中級と下級生徒は合計で30人程で、総勢約400人なので、ほぼすべての中級・下級生徒が学園に迫る邪竜に怯えて、逃げるように帰って行ったのである。

ちなみに、上級生徒は総勢約200人で、残ったのは100人以上居る。

 その大半が自分の力に自信を持ち、邪竜の事を余り知らない事や学園の校長であるルーメナルの今までの功績を殆んどの者が知っているのが理由である。

そして、ライハル、クロメチ、ヤハサクの三人は、他の中級・下級生徒や冒険者と共にシンナキの森に行くのであった。




 シンナキの森は王都に近い為に、日頃から冒険者に魔物の殲滅の依頼があり、強力な魔物は居らず、弱い魔物であるゴブリンやスライムが殆どである。

 だが………今現在に至っては、邪竜の影響?により、オーク等の中級以上の魔物が大半以上を占めている。

冒険者達は状況を見ると話し始める。


「おい!ガキ共!今現在、この森は見た限り中級以上の魔物が森を占領してやがる!お前らは三人に纏まり、冒険者三人計六人で行動しろ!分かったな!?俺らの判断に従い必ず動け!下手に動かれるとかえって俺らに迷惑が掛かるからな、あと………死にたいなら構わないぞ?」

「「「「「うっ!」」」」」


 冒険者は最後の一言と共に威圧を出し、生徒達の殆どが身震いする。

 勿論ライハルは威圧自体に気が付いてすらいないが………。


「ど、どうしたんだよクロメチ、ヤハサク?」

「ライハル………威圧されたのに平気だな」

「修行の成果なの………か?」


 クロメチとヤハサクは下級生徒の中では上位に入るほどの実力を持っているが、あからさまにAランクはありそうな冒険者の威圧には耐えきれない物であった。


「うーん………師匠は基本的に修行の時は威圧や殺気を出しながらやるから、慣れちゃったかもしれない」

「あの冒険者の威圧が感じないほどの威圧とか………………」

「お前の師匠はやっぱり怪しいな」


 クロメチとヤハサクはライハルの師匠のクラに対して更に警戒を強める。

 そんな話をしていると冒険者が生徒で取り敢えずチームを作れと言い、ライハル達は勿論3人でチームを組む。

 チームを組み終えると、3人の冒険者がそれぞれの生徒に付き、合計で約10チームが出来上がる。


「よし!お前ら!俺らの指示に従い、魔物を殲滅のするぞ!分かったな!?」

「「「「はい!」」」」


 そして………チームは分散しながらシンナキの森に入って行くのであった………。



 〉〉〉









 それぞれのチームは順調に魔物を倒していく。

 すると………とあるチームで。



「よし!これで終わりだ!」


 冒険者は生徒下級魔法の援護により、オークの後ろに回り脳天に向かって剣を振り下ろす、頭の中間地点まで突き刺さるとオークはその巨体をドスン!と音を立てながらその場に倒れこむ。


「や、やった!」

「これでオークは13体目だ!」

「この調子なら必ずいけるよ!」

「そうだな………よし!この調子でどんどん倒して行くぞ!」

「「「はい!」」」


 冒険者と生徒達は先に進むと、少し開けた場所に着く。

そこには………。


 人と思われる6体の肉片がそこらじゅうに散らばっており、その肉片の上には赤い髪に背中には蝙蝠と同じような翼を生やした………………吸血鬼が肉片を貪っていた………。

ブックマークとお読み頂きありがとうございました!


追記

魔物のランクは下級はF~Eで中級はD~Cで上級はB~AですS以上のランクは最上級と呼ばれています。

あと、3話を少し修正しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ