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第11話 邪竜

読みにくいと指摘を頂いたので心の中は()で分けて見ました。今回から少しでも読みやすく出来るように変えてみましたので。まだ読みにくい所があれば報告して頂けると有難いです。今までの話は修正するかは微妙です、時間があればするかもしれません。

ライハルの呪いを解いた時に、とある場所で。


「ぬ?………誰だ!我の獲物を奪った奴は!」


薄暗い洞窟の中で、真っ黒の鱗に包まれ、背中に理解不能な言語が書かれている全長二十メートル以上はある巨大な黒い竜がそう叫ぶ。


「誰かは知らんが、よくも我の邪魔をしてくれたな………………」


 黒い竜の周りは誰も居ないが、そのある者に向かって言う。


「我をこけにしよって………許さんぞ!!!」


 ゴゴゴ!


黒い竜の叫びと共に放出された大量の魔力により、洞窟全体が揺れる。

黒い竜は怒りで我を忘れ、そのまま呪いが消えた反応があった場所へと竜から姿を人間に変えてから、洞窟の中を駆け巡る。

やがて外に出ると共に魔方陣を出現させ、人の姿のまま空を飛び、向かうのであった。

 

 〉〉〉





さらに、一週間後の朝。




いつものようにライハルが起きるのが遅れ、クラに向かって土下座していた。


「師匠!お願いします!また送って下さい!お願いします!お願いします!お願いします!」

「うるさぁぁぁぁぁぁい!分かったから静にしてくれ、いい加減早く起きろよな、流石にめんどいぞ」

「でも師匠………修行で毎日毎日魔力切れで倒れるの繰り返しでくたくただよぉ………」

「それは、うん!気合いでどうにかしろ!それしかない!俺を頼るのも今日で最後だぞ!てゆうか………ちょっと数日予定があるから、寮に居られないぞ、だから無理」

「えええ!?師匠がお出掛け?………………何するき?………怖いんだけど………」


ライハルは今までのクラがしてきた、常識を遥かに越えた物がたくさんあったので怪しんだ。


「まぁ………ちょっくら私用だ、ライハルには説明出来ん、まぁ………数日だけだからそれまでいつも通りに修行をしてろよ、してなかったら………超超遠距離魔法でお仕置きするからな、わかったな?」

「わ、わかったよ、でも………出来るだけ早く帰って来てよ!新しい魔法教えて貰う約束してるんだから早くしてよ!」

「それじゃあちょっくら行ってくる」


ヒュン


クラはライハルの目の前から突然消えて、寮の中はライハルだけになり、ライハルはふと、さっきの事を思い出す。


「あ………………送ってもらってない………急がないと!!」


 ダダダダダッ………


ライハルは急いで寮を出て鍵を閉めて、身体強化魔法を唱えると、急激に走る速度を上げて、学園に急ぐのであった。


 〉〉〉










ラナハタチ学園の門の南の方から、かなりの速度で走る人影が現れてやがて姿が見える。


「あっ………ライハルじゃん、相変わらず走るのはえーな………」


ライハルの少ない男友達のヤハサク・モナサルタが門の前で、人影に向かってそう呟く。


「あ!ヤハサクおはよう!」


 キッキー!


まるで急ブレーキを踏んだような音を石で出来た道でさせて、ライハルがヤハサクの前で止まる。


「相変わらず速いな………でも、その遅れる癖は直した方がいいぞ?」

「いやぁ………師匠の修行が厳しいから無理だと思う………けど!魔法も色々と覚えてきたから、遅れても大丈夫!」

「まるっきり駄目人間の台詞じゃねーか!」

「あ!………師匠の影響だよ!そうに違いない!」

「お前の師匠はどんだけ怠けてるんだ?まぁ………聞く限りは凄そうな人だけど………」


ライハルはやっぱり、特別講師として1日でも講師になっていた期間の事を覚えていないと、心の中でため息を付く。

それと共に、師匠は絶対記憶があると思っていた、何故なら、記憶が無いのに用事などあるはずがないのだからだ、だがライハルはそれを言わない、それを言ったらクラが何処かに行くかもしれない予感がしたからである。


「ライハル、何か今日は広場で全校生徒に話がるとか言ってなかったけ?」

「あ!!忘れてた!行こうヤハサク!」

「ああ!遅れるから早く行こぜ!」


ライハル達はそう言い、門を潜り抜けて、学園の広場に向かう。



 〉〉〉






学園の広場には全校生徒が集まって綺麗に整列されている、その先には教壇がありそこには学園長が立っていた。

すると、挨拶が始まる少し前に、急いできたライハルとヤハサクが整列している列の中の空いている所に急いで行く。


「はぁ………はぁ………どうにか間に合ったな………ライハル………………」

「もぅ………ヤハサクのお陰で間に合いそうだったのがギリギリになったじゃないか………」

「何言ってんだよ!お前はすっかり学園長の挨拶がある事を忘れてたじゃないか!人のせいにするなよ!」

「なにぉ!」

「なんだと!」

「お前ら………静かにしないと怒らるぞ」


ライハルとヤハサクは前後ろで並んでいて、その隣の列のライハルの少ない友達の一人である、クロメチ・ハッサターニアが喋りかけてそう言う。


「は!?やべぇ止めよライハル、怒られると面倒な事になるからな」

「そうだね、俺らの担任はこういう事に付いては厳しいから、静にしよう」

「喋るのを止めろよ、そろそろ挨拶が始まるぞ」

「そういえば、なんかあったらしいが、それについて話すのか?」

「そうかもね」


ライハル・ヤハサク・クロメチがそう話を切り上げるとほぼ同時に、学園長が話始める。


「全校生徒の諸君おはよう、今日は急きょ用事が入ったため、皆の前で挨拶をすることにした。

先週に邪竜が住んでいるとされる洞窟から人影がこちらのラナハタチ王国方面に向かって空を飛んだと魔力伝達水晶から連絡が入っためである。

もしかしたら、いや………邪竜がほぼ確実にラナハタチ王国に攻めてくる可能性がある、最悪の場合は上級生徒の力が必要になるかもしれない………。

下級・中級生徒達は邪竜の影響とされる魔物の暴走が先日に連絡が有ったため、南の森(シンナキの森)行き、冒険者と共に行き、冒険者の援護をしてくれ、無論少しでも危なくなったら、冒険者に任せて戦線を離脱してよい、それかどうしても無理だと言うものには何もせん、無理には行かしたくないからのう。

そういうわけだ、いま、この国は危機に貧しておる、生徒達に頼むのは、教師として………いや、大人としてはいけない事だが、今はそんな事を言っている暇が無いほどに危ない状況なのだ、行っても良いと言うものだけこの広場に残り、無理だと思うものは、家または他の国の実家にでも帰るがよい、わしが許す。

だが!この国の学園は何故最高峰の学園と呼ばれているのかを思い出して欲しい、この国には人類最強の内の一人と呼ばれている冒険者と最強の魔法使いと呼ばれていたこのわし、ルーメナル・ザスタイルが居ることを!この国は邪竜ごときでは到底滅ぼせない事を思い知らしてやろうではないか!………………無理じえはせん………無理だと思うものは広場を去るがよい。

以上が説明したかった事じゃ、帰りたい者は帰るがよい」


学園長がそう教壇で言い放つと同時に生徒達が広場から逃げるように去っていく。

下級生徒はほぼ全員が去っていき中級も同じく去っていく、上級生徒は大半以上が残っていた。


「ライハルはどうする?」

「ん?ぼ………俺?うーん………師匠の修行の成果が知りたいから、単に魔物と戦って見たいだけだから残ってみるよ」

「ヤハサクとクロメチは?帰る?」

「俺はライハルと一緒で残るよ、この国に家があるし、この国が滅びたら家族も居なくなるからそんなのはごめんだからな」

「んじゃ俺はライハルとヤハサクに付き合うとするかな、お前らが居なくなったら面白く無さそうだしね」


三人はそう言い合い、この場に残ることにしたのであった。

ブックマークとお読み頂きありがとうございました!

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