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第10話 呪い

誤字・脱字の報告はして頂けると有難いです!

そして、一週間後。




「師匠!ヤバイよ!試験がもう少しであるよ!どうしよう………」


ライハルが学校から帰ると、そう言う。


「へ?試験があるって?なんの試験だ?」

(それは………えっと………)

「魔法と剣の実技試験だよ!」

(まだ日課のランニングと筋トレしか教えて貰ってないのに………ああ!ど、どうしよう………)

「試験か、まぁ………日課もそれなりに出来るようになったから、体作りは少しはできた筈だから………そろそろ本格的にやるか!」

「やっとしっかり教えてくれるの!」

(日課をやるだけだとやる気がいまいちだったけど、本格的に教えてくれるならやる気がでるよ!)

「じゃあじゃあ!何するの!」


ライハルはワクワクしながらクラに聞く。


「そーだな………じゃあ、いや………その前に、ライハル、手を出せ」

(手を出せ?何でだろう?まぁ………師匠の事だから何か理由があると思うけど………)

「これで、良いの?」


 ライハルはクラに手を出すと。


「この者に我の祝福を………」


 クラはそう言いながら、ライハルの手のひらに魔方陣を描く、すると魔方陣が少し光と手に吸い込まれるように消えていく。


(うわわ!な、なに!)


 ライハルは体の中のモヤモヤした何かが吹き飛んだような感覚がした。


「これでよし………じゃあ始めるか、まずは………俺の魔法を全て相殺しろ」

(え!?)

「師匠の魔法を相殺しろって!?そんなの無理だよ!」

「安心しろ、下級魔法しか使わん、じゃあまずは【ファイアーボール】」


 クラはライハルに向けて【ファイアーボール】を放つ。


(うわ!いきなり!ぼ、僕も!)

「【ファイアーボール】!」


 ライハルもクラと同じ【ファイアーボール】を放つ、すると【ファイアーボール】がぶつかり合い、相殺する。


「え?」

(なんで?さっきは慌てて【ファイアーボール】を使ったけど………いつもは少し燃えて直ぐに消えるだけだったのに………ちゃんと使えた………)


 ライハルは疑問に思っていると。


「やっぱりか………」

(え!?師匠は理由が分かっていたの!?)

「師匠は何かしってるの!?」

「それはなぁ………しっかりとした事は言えないが、ライハルには普通の人より魔力があるんだ、それに引かれてまだライハルに物心が付く前に、何かしらで誰かが呪いのような物をライハルに付けて、それが原因でライハルは魔力操作が上手くいかなかったんだろう」

(ええ!?なにそれ………呪いって………………てか、呪いはどうなったの!?)

「師匠、呪いはどうなったの?」

「呪い?ああ、俺がぶっ壊した」

「へ?」

(呪いって壊せるものだっけ?)

「呪いって壊せるの?」

「いや、普通は魔法で解除するしか出来ないが、俺には関係ないからな、この程度では問題ない」

(………………………いいや、それより)

「それじゃあ、魔法は普通に使えるようになったの!?」

「ああ、使えるぞ、だが………トレーニングは止めるなよ、じゃあ再開するぞ、今度はいまのライハルに合わせて【ファイアーボール】を使うぞ」


 するとライハルの周りの続々と火の玉が現れ、ライハル目掛けて飛んでいく。


(ちょ!数多いいよ!)

「【ファイアーボール】!【ファイアーボール】!【ファイアーボール】ふぁ………………………」


 ライハルは向かってくる大量の【ファイアーボール】にひたすら自身の【ファイアーボール】を放ち続けのであった。



 〉〉〉






(はぁ………………はぁ………………頭がくらくらする………)

「頭が痛い………」


 ライハルは魔力を使い果たし魔力切れを起こしていた。


「魔力切れだな、まぁ、初めて自身の打てる最大の数の【ファイアーボール】を使ったからな、今までは呪いで使えなかった魔力を使ったから、体が慣れてきたら保有魔力が増えるだろう、取り敢えず【回復ヒール】………これで歩けるぐらいは回復するだろ、今日はこれで終わりだな、さっさと寝ろよー」


 クラはそう言い、ライハルを連れて家に向うと床に寝そべりそのまま寝るのであった。


(師匠は寝る所があったら何処でも寝るね………、僕も、いや………俺にしよう、師匠の弟子としてしっかりしないと!んじゃ、師匠、おやすみなさい………………ふぁ………)


 ライハルはベットに寝そべり、寝るのであった。

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