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手遅れ19

「レイとコヴァルは転移も試してみますか」

「やるわっ」

 転移も覚えたらもう完璧ねっ、索敵様のお力で常にギルを見守り、非常事態には転移で駆け付け一緒に離脱、もうギルが危険な目に遭う事は無い筈っ、コヴァルも頷いているわね、転移も直ぐに覚えちゃうのかしら、負けないわよっ。

「では三人は索敵の訓練を続けていて下さい」

「「「はいっ」」」

 良い返事ね、あれっ、一寸待ってよ、ひょっとして、ジンとコヴァルが索敵様のお力を悪用して私とチズの身体を隅々迄認識して悦んでいるって事も考えられるのではっ、嫌っ、不潔だわっ、いやらしいわっ、私は無駄と知りつつ胸と秘部を手で隠し、ジン達を睨み付ける。

「いや。レイが何を考えてるか解りますが、そんな事しませんから。レイと私達を同類にしないで下さい。不快です」

 ジンが微笑みながら威圧してくる、コヴァル迄珍しく眉間に皺を寄せて頷き同意しているわっ、なんなのっ、盗人猛々しいとはこの事ね、自分達は覗きをしてない振りをして私だけ覗いているとでも言うつもりかしらっ、最低だわっ、出歯亀っ、女の敵よっ、私は妻としてギルの身体に異常が無いか隈無く調べただけよっ、夫の体調管理は妻の義務なんだからっ。

「いや、本当に、いい加減にしないと怒りますよ」

 まさかの逆ギレッ、私達可憐な少女の身体を隅々迄舐める様に睨め回し、己の劣情を発散してた癖に逆ギレですか、吃驚です、レイちゃん吃驚しちゃいます。

「なんだそれは。驚いた顔の儘後退りしやがって。死にたいのか」

 あら、コヴァルも怒っちゃた。

「冗談よ」

 私は真顔に戻り手で隠すのも止める、コヴァルはともかくジンが覗きなんてするわけないものね、コヴァルも一緒に暮らして来て幼女趣味っぽい行動なんてとった事無いから大丈夫よね、たぶん。

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