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手遅れ16

「おい、何だその変な歩き方は」

 何なのっ、私とジンが敢えて触れなかったのに、何故触れるっ、本当に駄目エルフね、ジンを見習いなさいよ、思いやりの精神よっ、ギルだって馬鹿じゃないわ、気付かれてるって知ってるのよっ、知らない振りをする事で無かった事にしましょうと言う皆の暗黙の了解なのよっ、ギルがオッキしたのは知ってますが触れませんよって言う意思表示、優しさなのよっ、其を「おい、何だその変な歩き方は」とか触れんな馬鹿かっ、別に今回の事だけじゃ無いわ、思った事を其のまま言っちゃ駄目なのよっ、其が事実だとしても、人を傷付ける可能性がある言葉はっ、仮にコヴァルが見知らぬ女によ、言い寄られて性的に求められたらどうなのよ、しかも具体的な行為をしてくれとかさせてくれとか言われたらどう思うのよ、嫌でしょう、程度の差何かどうでもいいの、根本的に人を傷付ける事を否定した前提で世の中回っているのよっ、殺人とか強姦とか、人を傷付ける行為、悪意を否定する事で歴史を重ねてきた、文化を築けてこれた、そうじゃ無かったらサルーに毛が生えた程度の文化しか築け無かった筈よ、悪意を肯定する事はサルーに退行するに等しいのよっ、畜生じゃないなら思いやりの精神を持たなきゃ駄目、法に触れなきゃ何しても良いって考え方もサルーに退行する考えよ、法の基は慣習なのよ、長い年月を掛けてつくられた共通価値観、其をよ、時間的空間的連続した安定を法や慣習から得て今の私達があるのに、傲慢にも自分の価値観を絶対化して利己的に振る舞い犯罪を犯すなんて終わってるわっ、要はコヴァル、空気読めって事よっ。

「えっ、えっと、ええっとですね」

 あぁあっ、またギルの顔が真っ赤になっちゃったじゃないっ、可愛いわ、今さら手で隠しても膨らみは確認済みよ、なかなかだと思います。

「そうっ、トイレに行きたいんですっ、我慢の限界ですっ、一寸行ってきます」

 ギルが森に駆けていく、股間を押さえ前屈みの儘、一寸可笑しいかも。「フッ」

 今笑ったっ、コヴァル、笑ったわよねっ、こいつ、まさか態となのっ、態とギルを辱しめて笑い者にしたのっ、感情の起伏が無い無表情エルフだと思っていたけどっ、実は性格最悪エルフなのっ、無表情で性格の悪さを隠蔽していたのっ、そう考えると納得出来る事が多々あるわね、これは認識を改めねばっ、こいつは警戒対象よっ、こいつがいる限りギルとの進展を望めない気がするわっ、女の勘ってやつよっ、どうしましょう、理術では到底敵わないし、刺突剣も達人の域、どう殺れば良いのかしら、不意討ちしかないかしら、でも一撃で確実に殺らないと反撃で此方が死んじゃうわ、殺れるかしら、コヴァルほどの使い手を、私が。

「すみません。お待たせしました」

 ギルが帰ってきた、普通に歩いている、オシッコすると戻るのかしら、謎だわ。

「行きましょうか」

「うん」

 コヴァルの事は様子を見ましょう、勘が外れて邪魔して来ないかも知れないし、何より殺れないわ、実力差がありすぎる、放置よ、今日で大分ギルと仲良くなれたんだもの、焦らず行きましょ。

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