手遅れ13
「ジン。このオオカーミ生きてるの」
「ええ、生きてはいますが、もうほ」
私はナイフを抜く、私は甘えていたわ、オキ爺に守られ、ジン達に守られ、解っていなかった、世界は危険なものと理解していなかった、獣は、敵は怖いものだと理解していなかった、自分や愛する人を守る能力が無いなら死んでしまう、敵の餌食、両手を折られたギル、腹を切り裂かれたギル、可愛いギル、素直なギル、優しいギル、真面目なギル、何で私のギルがこんな畜生に殺されかけなきゃならないの、畜生が、糞畜生が。
「畜生が、糞畜生が、死ね死ね死ね死ね糞が、糞、糞が糞畜生が、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ」
「レイッ、レイッ、レイ落ち着いてっ、レイ、レイッ、大丈夫、もう終わったんだよっ、助かったんだよ、大丈夫だよ、レイッ、レイッ」
ギルが後ろから強く抱き締めてくれている。
「ギルッ」
ギュリッと抱かれたまま回転して抱き付く。
「ギル、怖かったの、ギル死んでしまうのが怖かったの、ギル」
怖い、何、何でそんな目で私を見ているの、ジン。
「レイ、大丈夫、助かったんだよ、もう大丈夫だよ」
ギルが優しく頭を撫でてくれる、ギルッ、もっと撫でてほしいわ。
「ギルゥ、怖かったのぉ、本当に怖かったのぉ」
甘えた声を出して強く抱き付いてみる。
「大丈夫、もう大丈夫」
ギルが抱き締めながら背中を撫でてくれる、嬉しい、気持ちいいわ、もっとして、いやっ、甘えるだけでは駄目よ、ギルにもしてあげないと、私はギルの背中を撫でてあげる、ふむ、背中も筋肉がついて逞しくなっているわね、私はギルのお尻を撫でてあげる、ふむ、お尻もなかなかね。
「レッレイッ」
「怖かったの怖かったのギルゥ」
そうね、慰めてもらったのだからお返しをしなくては、私は胸をギルの身体に押し付ける、ほらっ、どうなのギル、私の柔らかい脹らみは気持ち良いでしょう、ほらほら、どうなのよ。




