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手遅れ10

「ジン、助けてくれてありがとう。もう駄目だと思ったわ」

「間に合って良かったです。けれど、これは自分の過ちです。レイ、ギル、すみませんでした。自分がもっと周囲の警戒をしていれば防げた事でした。本当にすみません」

 ジンが済まなそうに頭を下げる、短くも、長くも無い黒髪が揺れる。

 確かにジンが警戒していたなら防げたとは思うけど。

「ジンさんっ、頭を上げて下さいっ。さっきも言いましたけど僕達が無断でマツターケを採りに来ちゃたのが悪いんですからっ。謝るのは僕達の方ですよっ、すみませんっ」

 慌てふためくギル、可愛い、そうね、ギルの言う通りだわ、其に、今までオオカーミどころか、危険な獣なんてこの近くに出た事無いんだから、私達もジンも悪く無いわよ、運が悪かったのよ。

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