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第二話 革命の炎


たしか、12月の北欧ならではの寒い日、私達王家一族はとても街を歩けない状態になっていた。


城の下のあらゆる場所から反王政主義者が私達を罵る声がきこえ、窓には石がぶつけられ、街行く宮廷人達はほとんどが傷をつくって城にかえってきた。けれども彼らは私達への忠誠をくずさず、人々の迫害を恐れずに街へ出て行った。


恐らく、彼らの存在がなければ私達は今頃飢え死にしていただろう。そう思うと鳥肌がたつ。


そんな状態で3ヶ月がたったころ、とうとう国民達は総攻撃をしかけてきた。

赤色の帽子や服を身にまとった暴徒たちは一心不乱に武器をもって城に侵入しようとしてきたのだ。見つかったら間違いなく殺される状況のなかで私達は必死に変装して城を脱出しようとした。


だが一家がまとまっては危険なので3つに別れることになった。


まず母様と父様が、キース公爵とブランディス伯爵、ホクトーン公妃たち重役とともに城の裏側の秘密の出口から。レクシオスと彼の幼友達リューク・モンストンとモンストン伯妃、召使3人が地下にしばらく隠れて様子を見て脱出。私と乳母のポワトリン伯妃とリーン公爵と召使2人が地下道を通って脱出することになった。

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