二話 血を洗い落としました
二話 血を洗い落としました
兎真を出迎えた要だったが、当然手に付いた血に気付かれる。
「どうしたんですか?」
「ちょっと刺してしまって……。はじめまして兎真さん。宿守要です」
軽くあいさつをしていると、サイズが駆け寄ってくる。
「兎、久しぶり!」
「サ、サイズ……」
口のまわりが血だらけのサイズを見て気を失い、兎は倒れそうになった。要は慌てて抱き止め、部屋に連れ込んだ。
兎はすぐに目を覚まさなかったので、要は兎をベッドで寝かせて、サイズの血を風呂場で洗い落とす事にした。それにはエスパーダも協力してくれた。彼女としては一刻も早くその場を離れたかったからのようだ。
「怖かったね……」
などと笑顔で言ってる。
「人の名前を笑うのは良くないよ」
「仕方ないじゃん。思わず笑ったの」
「味方になってくれなかったらどうすんだよ? エスパーダの負担が増えるんだぞ」
「分かったわよ。なんとか仲良くしてみる」
そう言いつつ、エクスカリパーの名前を口にして笑っていた。
「ダメだこりゃ」と要は呟いた。
口のまわりの血を落としてきたサイズにエクスカリパーは同じ質問をする。
「あなたも巨人族の子孫なの?」
その問いにサイズはフルフルと首を横に振る。そして研究所で生まれた事を話すのだ。
エクスカリパーは親身に聞いてくれて、涙ぐんでさえいた。
「そんな輩がいるとは許せん。私も助太刀させてもらう」
あっさり仲間になり、拍子抜けした。チョロインという単語が頭をよぎる。
「巨人族の子孫って?」
「ガイアの神話知らないの?」
気軽に質問したエスパーダには敵意を向ける。まあ無理もない。
「箱庭の神の話なら聞いた事あるけど」
要が言うとサイズも頷いた。
「そうか。じゃあ話そう。破壊神が箱庭を壊してしまい、そこから逃げた小人の中にガイアという女性がいたんだ」
エクスカリパーは神話を語り始めた。