表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から戻った社畜さんは今日も出社する。  作者: ホンカレー
過去篇←しばらくはこの篇を進めます
2/23

A01「名誉」


〜『 名誉 』選択篇〜



「名誉?そんなものでいいのか?ほら、莫大な領土とか、我が娘らとか、そんなもんじゃなくて?」


「ええ、名誉で」


 これで、この世界での地位は獲得した…

 しばらくは生きていけるだろう。


「…わかったよ…」

「…よし…これで勇者団の役目も終わりだな。これまでの任務ご苦労だった。」

「以上だ、解散!」


「はっ!」

4人の応答が重なった。

6年という月日はバラバラだった心すらも一つにまとめ上げる。


そんなことを感じて、4人は王城を後にした。


中央広場

噴水前

中央広場には既に群衆はおらず、いつも通りだ。


「これまでありがとう、みんな。また、会える日まで…」

ハムはそう言うと宿屋のほうに歩いていった。


「あ、ハム…待って…あ、じゃあね…」

ガムもそう言ってハムを追いかけて行った。


(あいつら、いつの間にくっついたんだ…?)


「……私たちが最後に残りました…ね…シュウさん…これまで、ありがとうございました。あなたがいなければ、魔王は倒せなかった…」


「いや、あなたがいたからですよ、ロムさん。こちらこそ、感謝してます。じゃあ、いつか…また会える日まで…」


「はい…」


ロムーリはすぐそばの酒屋に入っていった。

ちなみに彼女はかなりの酒豪である。


中央広場に一人残ったシュウ。


「さて、家に戻りまs…」

と一歩を踏み出したその途端、体が落ちる感覚を覚えた。

…あれ?


闇に呑み込まれ、視覚が効かない。

音もなく、光、時間すらない世界へ堕ちていく。


何もできない、ああ…死ぬのか


そう思った彼は目を閉じる。

スッーと、眠るかのように意識が消えてゆく…



ピカッ!闇に走る閃光。

(んん…眩しい…)



突然の光で視界が回復。


思わず目を開くと……



暗い空に明るいネオン。

そして行き交う人々が目に飛びつく。


その人々はスーツを身に纏っている。

その中にたった一人、鎧を着た男。


「えっ…?」

困惑、困惑、困惑。


 今さっきまで周りには誰もいなかったはず…

 周りの人々の顔を見るに、ここはあの世界ではない。

 ここはあの世界とは違う世界なんだ。


そんなことを思っている間に人とぶつかった。


「チッ、あぶねぇな」

誰かに舌打ちされる。


「す、すみません」


改めて周りをよく見る。


 …懐かしい。

 …あ、ここって、日本?



勇者シュウがいるのは______東京の中心、渋谷だった。


戻ってこれたのだ。日本に。



「次へ」を押してね(A02にジャンプ)


感想や評価などよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ