5話 1歳と離乳食
本作品を読んでいただきありがとうございますm(__)m
私もこの世界と一緒に成長していけたらと思います。
あれから1年経った。
たくさんの発見があった年だったな。
まず、オルティナ様の言ってた通りここは辺境伯領だった。お母さんとお父さんの会話の内容を聞く限り領土は広大だが人が住める土地が少なくほとんどが海や森、山と自然溢れる所らしい。そして、魔物などを倒すためにここの民や兵士達は屈強な者が多いようだ。
次に両親や兄弟達の名前がわかった。
お父さん:ソラ・フォン・リューノ
お母さん:ウミ・フォン・リューノ
お兄ちゃん:ナガレ・フォン・リューノ
お姉ちゃん:ハナ・フォン・リューノ
どの名前も何故か日本人みたいな名前だが、気にしても分かる事でもないので気にしないでおく。
使用人たちの名前はまだ3人しか分からない、執事長のセバス・チャンとメイド長のロッテン・マイヤー、私の専属お世話係でメイド見習いのマリー・ゴールド
メイド見習いのマリーが私の専属お世話係なのは7歳で私と1番歳が近いからだ。
次に、生まれた時から言葉が理解できた理由もわかった。オルティナ様の加護が影響しているようだ。神の加護の効果は言語理解が確定で付いていて、その他の効果は神様によって違うらしい。オルティナ様の場合は記憶保持で、転生の時のショックから記憶を守ってくれると言っていた。他にも覚えたことを自分のモノにして保っておく事ができるようだ。
「サキお嬢様、お食事の時間ですよ」
「本日から離乳食にしていきますよ」
これまでの事を振り返っていると、マリーがご飯を用意して来た。
「うー!まんまっまんま!」
1年経ってかなりしゃべれるようになってきたし1人で座れるようにもなった。
「本日の食事は、レッサーミノタウロスのミルク粥です」
「れっしゃーみおたうおす?」
レッサーミノタウロスってなんだ?!
やっぱり牛頭人?それとも牛型か?
「はい!レッサーミノタウロスというのは頭がミノタウロスなんですけど、四足歩行の家畜化した魔獣のことです。乳には微量の魔力が含まれていて、魔力に身体を慣れさせるのに向いているんです!」
「他にも、レッサーオーク、レッサーコカトリスがいますよ」
「おー!まりーしゅごい」
流石マリー、物知りだな!
「では食べましょうか、サキお嬢様」
「はい、あーん」
「いたあきましゅ!」
「ぁーむっ」
もぐもぐ、もぐもぐ
「おいちー!」
ミルクの甘さと小麦のとろみ、2つの旨味が合わさってとても美味しい。この世界に米があるなら米で作ったミルク粥も食べてみたいな。
「美味しんですか?良かったです、料理長も喜びます」
「しばらくはミルク粥やパン粥が続きますが、ここには美味しいものが沢山ありますから食事も楽しいですよ」
「では、ご夕食の時にまた伺いますね」
行ってしまった、彼女はああ見えて忙しいからな。
メイド見習いは先輩メイドのお手伝いなどの雑用が主な仕事のようだ、なので彼女がここに来るのは食事の時だけだ。正式なメイドに昇格すれば私の専属として常に一緒にいられる、楽しみだなぁ。
ご飯を食べたら眠くなってきた、お昼寝でもしよう。
「おやしゅみなしゃい……Zz」
次も1年くらい経過させる感じです
3歳まではサクサクと進めたいと思っているので、次回もお楽しみに!