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3話. アイネスの没落

誤字が多いかもしれません。 申告していただければ幸いです!

「失礼します·····」


家の中の雰囲気は、世界の家よりは平和な田舎の小屋の感じが強かった。

木目の生きている木の壁にカチカチと音をたてる時計

眠りに下っている太陽が見えるほどよい広い窓。


「ウアアアア!! 悪魔が追いかけてくる!! 」

「こら!! 私は悪魔じゃなくて、女神様だって!! 」


そして, 活気に満ちた子供達とその子供達を遊んでくれる隣町の善良なお姉さん.

異世界から来た『悪魔』シロ。


「だから、悪魔じゃないんだってば!!! 」

「そんなに子供たちの後を追いながらも僕の思いを読むのか·····」


自称女神シロは、存在を認めない子どもたちの尻尾を追いかけていく鬼の役割をしながら、同時に僕の頭の中をのぞき込んで、顔を背けて私をにらんだ。

こういう能力を使うのを見ると、 シロが神のように感じた。

いや、感じるものなら悪魔の方がもっと似ているか。


「ウアアア!!! 貴様からいなくなってしまわなければならない!! 」

「おい···ちょっと待って!シロ!! いきなり飛んできて髪引っ張らないで! 」


行動は考え、すべて悪魔に似ていた。

子供たちを追っていた両足をジャンプし、経路をひねって私の髪の毛を狩った。

神には悪魔という扱いがどれだけ無視する発言なのか見当がついた。


「わあ!! 悪魔の部下が悪魔を攻撃し始める! 」

「小さな悪魔が優しくなったみたい! 私たちも一緒に戦おう! 」

「うおお!!悪魔を討とう!! 」


そして、強く張り付いたシロをはぎ取る視界の中から、狂気の表情で駆けつける子どもたちが見えた。

悪をこの世界から無くそうとする正義が、瞳は溶岩のように沸き立っていた

王の資格を持つという転生人は強いと言われている。 一応、私も転生人に含まれていたが、今では何の能力も力もないただの平凡な男子校生であった。

いや、能力を持った転生人でも、魔王でも、ムードに乗り始めた子供たち5人には、絶対勝てないだろう。


「ちょっと···シロ、出てこい! 」

「認める! 私が悪魔でも自称女神でもないし、本物の女神だって! 」


理性を失ったシロは、剥がそうと力を使えばするほど、強くくっついた。

全ての神経が迷惑女神に注がれている時、

すでに、正義のヒーローたちはシロより高くジャンプし、無防備な私を正義のまなざしで狙っていた。


「あくま~とーばち!! 」

「ちょっと···ウアアアア!!!! 」


この未来が有望な正義のヒーローたちを止められるのはたった1人、彼らの保護者だけだった。


「どうかしたの? みんな? 」


英雄たちが僕の頭と肩を掴みながら審判を始めようとした瞬間、

小屋の玄関のドアがゆっくりと開き、穏やかな声で英雄たちを呼ぶ声がした。

そして、ドアがもう少し開きながら、そっと古い服を着ているある女性が入ってきた。


「ほら、おばあちゃん! 僕たちが悪魔を捕まえた! 」

「私たち、もうたくさん稼げるの?! 悪魔2匹ならかなり高くつくんじゃないかな?? 」

「はぁ?!正義のヒーローじゃなくて、お金を目当てにする狩人たちだった? 」


童心が破壊された.

世界を救うために悪魔を討つ正義のヒーローは、この世界には存在しないのか。

正義の使徒ではなく、悪魔猟師に頬と髪の毛を渡していた時だった。

小屋に玄関のドアを開けて入ってきた灰色色の髪の毛とお婆さんと呼ぶには、若い外見の女性がいじめられている私をじろじろと見た。

女は眉間にしわを寄せて私に声をかけた.


「······もしかして、本当の悪魔ですか? 」


悪魔だという事実をこんなに丁寧に聞くなんて。

今自分の子供たちが私を引き止めているからかな?


「悪魔のはずがないじゃないですか! 今この子たちがしていることがもっと悪魔みたいだな! 」

「くぁぁぁぁぁ 死ねぁ ~この悪魔だ~」


自分の目で見ても、ただ子供たちの幼稚な役割劇遊び。

18歳の私より年上の女性にとっても、この状況は子どもっぽい遊びに思えた。


「ちょっと、みんな、知らない人にいたずらしちゃダメって言ったよね···! 」

「ええ~でも、おばあちゃんこの子は確かに悪魔だよ~! 兄貴が召喚したんだよ! 」

「そう!おばあちゃんがくれた本に出てくる悪魔召喚魔法陣で召喚したよ!」


何の家族だから『悪魔召喚魔法陣』が書かれた本をくれるのだろうか。

この世界に渡ってきてから体感的に約3時間、まだこの世界に適応するには少ない時間であった。

現在としては子供たちに髪の毛をつかまれながら、新たな情報『異世界では子供たちに悪魔召喚魔法陣を教えてくれる』と教わっただけだった。


「ちょっと、ロイ! ここでは間違って引いたじゃん! ここも文香が間違ってるし! 」


保護者と見られる女性は、子どもたちの言い訳に、小屋の隅に描かれた魔法陣を確認しに行った。

そうして、聞こえてくる女に向かって、魔法陣を描いた子は、うろたえた顔をして女を見つめた。

悪魔を召喚する魔法陣にしては青色の光も出ず、魔法陣の線もくねくねしていた。

ただ、子供が授業中に勉強したくなくてノートに落書きした奇怪な文香のようだった。


「あれ?そんなことないのに···確かに、円がすごく丸い必要はないって 書かれてるんだけど···」

「でも、これはちょっとひどかった。 お兄ちゃん···」

「うん···やっぱり、兄貴が成功することないよね···」


子どもたちがおばあちゃんと呼ぶ女性が口を開いた後、雰囲気が変わった。


狩人たちは私の頭から静かに降りてきて、魔法陣を描いた子供から距離を置き始め、おばあさんは意味深長な微笑を、女神シロは殺意に満ちた瞳を輝かせながら手で風を集め始めた。


「あの···おばあさん?まず、私たちのせいじゃないんですよね? それなら、ちょっと復讐···いやいや、罰を与えてもいいですか? 」


食物連鎖が変わってしまった瞬間、シロはおばあさんの返事を待ちながら魔法陣の少年をにらんでいた。

少年は壁に寄りかかって、「ごめんなさい」を繰り返し、恐怖に震えていた。


「はい~この子はイタズラするのも好きだし、ここは部外者もたくさんいるし、僕だけずっと怒ってるからもう僕の言うことをよく聞くようでちょっと悩んでたんですよ~ この機会にちゃんと癖を直してもらえたら 私は嬉しいです~」

「ちょっと!おばあちゃん! 」


確かに、おばあちゃんと呼ばれるには若いルックスとクールな性格の淑女さんだった。

そして、ゆるされたとたん、シロの口がほころび、手からの風がどんどん強くなった。


「シロ···やりすぎないで。 子供に合ったしつけをする」

「フフフ···心配しないで。 私が『女神様』ということだけはっきり刻印してあげるから」


私が何を言っても感情的になるという意味だろう。

まあ、いいか。 僕もやられたことがあるから。


「じゃあ、教えるね。 女神が悪魔より怖いということを···! 」


シロは恥じらいながら身の毛がよだつような言葉を吐いた.

その少年の体の周りには私の経験した青い風が積もり、次第に強く回転していった。

そして,強まっていた風はさらに回転を速めながら少年を空中に飛ばし始めた.


「いやあああああ!! 」


味方がすべていなくなったちびヒーローは、空中でもがいた。

まもなく、青い風が漫画の中で見た死のハリケーンのように燃え上がり始めた時、小屋の中には不遇のヒーローの悲鳴だけが鳴り響いたという。



◈◈◈◈◈



「ごめんなさい···。私が食べ物を求めている間に、 子供たちがこんないたずらをするとは···。

私はエリス。アイネスから来た魔女です。

誤解されそうなので予め申し上げたいのですが、子供達がずっとおばあさん、おばあさん、そうしていてもかなり若い年です···」


それで、家に悪魔召喚魔法陣を教えてくれる本があったんだ。

彼女の名前はエリス。 史郎が言う金の国から来た魔女だという。

最初に見た時から疑っていたが、やはりおばあちゃんと呼ばれるには成熟した淑女の外見だった。


「おばあさん、初めて会ったときはしわがすごく多かったんだけど、その国を抜け出したときから急に若返ったんで___ ウプウプ!! 」

「·········アハハ~うちの末っ子は何を言ってるんだろう~? 」


まあ、魔女だからその可能性もあった。

だが、聞き返してはいない。 こういうことはひとまず回避しろと体が本能的に言っていた。


「国から抜け出したとは? アイネスで何がありましたか? 」


僕は子供が言った重要なことを対話のテーマを変える際に聞き返した.

エリスはあごを軽く突き,横に首をかしげた。


「あなたもまずは部外者ですね? ところで、どこの国から来て、アイネスの状況を知らないのですか? 」


エリスは僕を疑っているような話し方をしていた. 一体アイネスは何が起こって疑われているのだろうか。


「アハハ···実は今僕は国がないんです。 エリスさんのように国を抜け出して旅人の生活をしているので···」

「だから、どこの国にいて旅人の生活をされていたので、今アイネスの状況をご存知ないんでしょう? 」


あぶない。

エリスは僕から警戒を緩めなかった。

こうなったことを、ただただすっきりこの世から来た前世人だと言いたかった。

だが、その思いを抱いた瞬間、いまだに風で少年を宙に浮かべているシロから視線が感じられた。

「どうかそんなことをしないで」と涙声で話す表情と目鼻立ちがまともに見えないほど強く揺れる峠。

考えなければならなかった。 この魔女の疑いから逃れる最高の言い訳を

シロが正確に知らせた国はアイネス、グラシア、メドポ、セクリファイス、カオニスだけだった。

残りの中央のレビュート、北側のワーストとハイデンゲルは、エルフの国について尋ねたが、中断で説明が途絶えたため聞くことができなかった。

まず、アイネスは正解ではなかった。 最初、アイネスの何が起きたのかと聞いてみたが、アイネスから来たとすれば、つじつまが合わない。

「どの国から来たのか」という問いはアイネスの消息が前の国に広まったことを意味した。

すべての国が今のアイネスの状況を知っているという言葉と同じ意味だった。

次はグラシア。 シロの説明どおりなら、貿易に強い国と言った。 貿易に強いなら、それだけ情報に関することも大国だろう。

昔から、貿易が強い国々は他国の情報も早く受けてきた。

だから、グラシアはアウト。

その次はメドポ。 闇の影の国 他国の情報をうわさで聞くというより、盗んできそうな国だった。 やっぱり、アウト。

西のセクリファイスとカオニス エリスが渡った東のアイネスと正反対の方向を考えると,移動が長くかかったというのはかなり信憑性のある話だ。

だが、エリスは魔女。 セクリファイスは魔法使いとエルフの国とシロは言った。

なぜか、エリスはアイネスに住んでいたが、セクリファイスの出身と予想された。

もし、セクリファイスだと自信ありげに言って、疑心から逃れることなくその国について質問を投げかけたら···


「あ···あの···ハイデンゲルからゆっくり歩いてきたんですよ···。あんなに社会と離れて暮らして···」


賭博手を投げた.

残った3つの国は何も知らなかったが、残った数がなかった。

しかし、一流作家の柿がハイデンゲルを選んだ。

学校の試験でわからない問題を取った時より集中した。

どうか、神様···


「あ~ハイデンゲルから歩いてこられたらすごく長くかかるんですね。その程度ならアイネスの消息を 聞いてないかもしれませんね。

ふん、納得しました! 」


ああ···神様が僕を助けてくれた.

エリスがほっとしてため息をつくと,シロも同じ息を吐き出した。


「それで、アイネスには一体何が···」


疑いがさらに生じる前に早く流れをつかまなければならなかった。

エリスには機会を与えないで,すぐにアイネスについて尋ねた。

エリスは首をかしげ、ゆっくりといすに座りながらアイネスの状況について話し始めた。


「アイネス···光の国といわれた夕暮れの王国

悪に染まった人から罪を滅ぼす光の神と空の王が建てた国でした」


エリスの言葉はシロから聞いたアイネスとはずいぶん違っていた。


「苦しむ人が一人もいなかったし、全国民とアイネスに来る外国人を癒す神聖な国として有名でした。

私もやはり、セクリファイスから天使の教えを受けるためにアイネスに移住しました。

その国の教え 光の魔法はセクリファイスの魔法とは次元が違って、私には立派な経験になりました。

病める人、貧しい人、罪を犯した人。 全て存在できない、そんな理想的な国でした。

国がある部外者に奪われるまではですね」

「ある部外者に···。国を奪われたんですって? 」


僕はエリスの最後の一言に耳を傾けた.

部外者が国を奪ったことは、その国を手に入れたのは転生者である可能性が高い。

自分の望む能力を持つことのできる転生者。 そして、今その人が現在のアイネスの王様という声だった。


「···あいつの名前が思い出せないから暴君と呼びます。

その暴君はこの世界では見られなかった魔法を駆使して国を力で奪いました。 そして光と天使の国を黄金と財物の国に変えながら物質万能主義を展開し始めました。

すべてのものは、金と財物で乗り越えることができ、それらがなければ役に立たない存在だ。 暴君の政治はアイネスを没落の道に歩き出しました。 貧富格差が広がり、貧しい人たちを差別し始めました。 そして、ますます貧しい人々が苦労して集まって国の外郭で暮らし始めた時、暴君は彼らの自我を押しつぶし始めました。

お金がない者を奴隷として使用し、身の代金だけの物として考え始めました。

この政治は、これまでの3年間、ずっと続いています。 外郭で貧しい子供たちを保護していた私は、これ以上彼らの干渉に耐えられなくなると、子供たちを連れて苦労しながら国を脱出することができましたし、セクリファイスに戻るには子供たちの体力がとても不足していて、この人がいない空き家を見つけてしばらく滞在している状態です」


エリスはしばらくゆううつな顔をして,再び笑みを浮かべた. だが、その笑顔は幸せという感情を感じさせない冷たい笑顔だった。

エリスの言葉を整理すると、もともと光の国だったアイネスを力で奪ってお金の国にし没落した王国にした。

王国の王は私と同じ転生者であり、「この世界で見られなかった魔法」は転生者に与えられた『神の機会·アビリティクリエイティブ』だろう。

なぜ建国から3年経った新生国家が経済順位3位に上がったのか、その疑問が解けた。

怖いお金に対する執着が治癒で有名だった光の国を「没落したお金の国」にした。

僕は少し小屋の木でできた窓から外の風景を眺めた。

夕日は徐々に沈みかけて,深いオレンジ色を空に覆い、素晴らしい夕焼けだった。


「エリスさん、ではアイネスはどの方向にいるんですか」

「あら···?ここから小さい歩けばいいんだけど···」

「いいですね。日が暮れる前に早くアイネスに到着しなければならないんですよ。 いこ、シロ。ここに長居すると失礼じゃないか」

「うう···まだ罰を与えられてないのに···」


少年をまだ空中にぶら下げているシロは、僕の言葉に不平を言いながら、少年を再び床にゆっくり下ろした。

少年はふらふらしながらまともに体を動かすことができなかった。


「二度とこの女神さまを無視しないで! 」

「うええー。ごめんなさい」


シロは最後に少年を叱って、エリスは目を大きく開けて玄関のドアから離れる私をぼんやりと見ていた。


「さあ、ちょっと待ってね。 アイネスに行かれるんですか? 日が暮れていますが。 泊まるところがなければこの小屋でしばらく泊まってもいいですが」

「あ、寝床を探すためにアイネスに行くのではないんです。 私とシロはその国を建て直しに行くんです」


エリスは僕の重い答えを聞いて反応を見せなかった。

ぱっと感じが出なかったせいかな?

エリスは生まれ変わりと王のゲームを全く知らなかったからだ。

今アイネスの王が転生人なら、王のゲーム参加者ということになる。

彼のゲームのやり方には問題がなかった。 このゲームの本質的な目的は、すべての王冠を一つにまとめ、この世界を支配すること。 アイネスの暴君はよく言えばこのゲームがやっていることだ。

しかし、暴君の政治は問題が多く、苦しむ人をたくさん作った。

これで暴君の隙ができたし、もっともらしい理由もできた。

これからちゃんと王のゲームに臨むことができた。


「女神様がいらっしゃってもそうだけど···」

「あ、そうだ。エリスさん。 女神という言葉が出てきましたが、この世界にも神は存在しますか? 」

「神···ですか? 」

「ええ、光の神様とか、お金の神様とか。 この世界の神さまです。 出来るだけ大衆的に、 みんなが知っているシーンだったらと思います」

「うーん、みんなが知っている神···」


エリスは突然の私の質問に再びあごを当てて悩んでいた。

そうして、その瞬間、小屋の床に倒れていたその少年が、焦点を失った目で話を切り出した。


「神様ならあるじゃないですか。 おばあちゃん。終末の神様『アベル』」

「ああ、そうだね。 アベルがいたんだ」

「あべ…る?」


僕は聞きたかった新しい情報に思わず耳をそばだてた。


「終末の神『アベル』が世界を作り上げた太初の神の一つです。 悪者は破壊し、誤った世界を終末させるという神様といいます。

深紅色の炎の巨大な剣が罪を犯した人に届けば、その人は永遠にその炎の餌食になると言います」

「おお、分かりました。 良い情報ありがとうございます」


そうしてエリスと子供たちに別れの挨拶をし,木製の魔女の小屋から出てきた.

悪魔猟師たちに罰も与え、新しい情報も得て行ったまま、私と城はアイネスに行く道を向かった。

今どこにいるのかも分からない地図は、私がどこにいるか分かる役に立つ地図に変わった。


「でも、今アイネスに行って何ができるの…?エリスさんの話を聞くとものすごく強い王様みたいだけど···」


再び土の道を歩く私と反対に空を楽に飛び回るシロは言った。


「君はまだ能力も作ってないし、何の能力を持ちたがっているのかも分からないし。 王になれるんだよね? 」

「なあ、シロ。お前は王様になるために何が必要なのかまだ知らないんだな? 」


シロは首をかしげながら、エリスのように深く悩んだ。


「えっと、強い力? 今アイネスの王もそうやって王冠を奪ったじゃないか」


もちろん、シロの答えも間違った答えではなかった。 しかし、強い力だけで王になるとしたら、その王は暴君になるしかなかった。

代表的な例がまさにアイネスの暴君だ。


「シロ、お前は神の存在意味が何なのか知ってる? 」


女神に神の存在理由を尋ねた。


「君のいう神様はこの世界にある未知数の神様たちのことだよね? 金の神だとか、エリスさんが言った終末の神だとか」

「僕のもともと世界にいた神々も未知数の神々に含まれる。 どうだ, なんだかわかる? 」

「······私はただこのまま生まれてきたので分からないけど、未知数の神々もやはりよく分からない」


まあ、当たり前か。 シロのような神々は未知数の神々が必要ないはずだから。


「神の存在理由は弱者のためだよ。 弱者も人間だから、頼れる存在が必要で、その頼れる存在を作ったのが神だよ。

実質的に頼るべき存在は王とすれば、精神的に頼るべき存在は神ということだ」

「それで? 」


詩郎はこの話を興味深そうに聞き始めた.

私はポケットからさっきシロが渡した『アビリティクリエイティブ』という名前の金色のチケットを注意深く取り出した。

望む能力を作る神の機会。 転生者だけが、王になれる者だけが持てるチャンスだった。


「王になるためには人々の心をつかまないと。 力で国民を統制すれば、それは王ではなく暴君になってしまう。

歴代の王たちが人々の心を簡単にとらえた秘法が、まさに未知数の神々。 実質的に精神的にも頼られる存在になってこそ真の王になれる」


そして、黄金色に輝くチケットを両手で掴みながら力に集中し始めた。

濃い黄金色だったチケットはますます7色に燦々と輝き、火花を散らした。

初めて見た虹色の花火は想像よりずっと美しかった。


「ちょっと待って!何の相談もなく能力作るの?! こんなに急に? 」

「こっちの分野では俺がお前より専門家みたいだからな。 僕は一流作家になる身だったんだ」


炎をしだいに私の腕に伝い上がり、やがて私の体全体を火炎にさらった。

だが、苦しくはなかった。 むしろ、暖かな感触が私の肌をやわらかくしてくれた。


「『アビリティクリエイティブ』!!

行ってくるよ、早く来るから。 ちょっと待て」

シロは僕の決定が気に入らないのか不満そうな顔をした.

だが、答えは聞いていない。

シロがいらいらして愚痴をこぼす口を開けた瞬間、花火が私をすべて覆って姿を消したからだった。



◈◈◈◈◈


虹色の火がだんだん消えていき、やがて目が覚めるようになった。

花火が私を移動させた空間は他の空間より暗く重い雰囲気を持っていた。

ただ能力だけを与えるチケットだと思ったが、思ったより能力を得られる環境が具体的に整えられたのだった。

どことも知らないここ 地面は堕落したような黒い泥道でできており、周りに咲いた植物や木々は緑色ではなく血の色を帯びていた。

そして、視線を真ん中に置くと、遠くから望む光景が私の目にいっぱいになった。

赤い花々, 木の葉がない状態で枯れている.

そして、その中に真紅の炎を周囲に纏っている巨大な剣。

終末の神アベルの剣が黒い地面に深く突き刺さったまま、私を歓迎していた。


紅煙の翼が赤黒い血を流して絶叫すると、空が割れ始めた

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