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28話 お出かけ準備



 翌日、僕とアッシュは朝5時に起き、身嗜みを整え、昨日用意した荷物の確認をし、それぞれの主人の元へ向かった。


 「お嬢様、おはようございます」

 「あら、おはようヴェル」

 「本日はどのような髪型になさいますか?」


 学園では女子寮に僕は入れないし、マリーがいるので僕がお嬢様の御髪を整えることはない。

 だが、本来それは僕の仕事。

 僕は、久しぶりにお嬢様の御髪を整えることが出来て喜びながら、御髪を整える準備を始めた。


 「うーん、どんな髪型がいいかしら。じゃあ、このドレスに合う髪型にしようかしら」

 「畏まりました」


 お嬢様は、季節に合わせた夏らしい水色で青いリボンをあしらえたドレスを着ている。

 

 「では、編み込みをしてハーフアップに致しましょうか」

 「ええ、そうして」


 僕はお嬢様の髪を解き、編み込む。

 こうして見ると、やはりお嬢様が悪役令嬢と言うのは到底信じ難い。

 普通の令嬢と同じようにお洒落をし、喜ぶ。

 そんなお嬢様を見て僕は微笑ましく思た。


 「はい、出来ましたよ」

 「ありがとう。やっぱりヴェルは編み込みが上手ね」

 「勿体なきお言葉。お嬢様の準備も出来ましたし、そろそろ坊ちゃんのところは行きましょうか」

 「ええそうね、きっとあの子遅いとか言いながら待ってるわ」


 




 お嬢様と玄関の方は向かうと、お嬢様が言っていたように坊ちゃんが頬を膨らませながら待っていた。

 プンプンという効果音が付きそうだ。


 「遅れてしまい申し訳ありません」

 「ノア、遅れてごめんなさい」

 「もう、姉上たち遅いですよ!僕がどれだけ待ったと思ってるんですか?罰って事で今日は僕の言うこと聞いて下さいね?」

 「分かったわ」

 「やったー!じゃあ、早速出かけましょう!さっ」

 

 そう言って、坊ちゃんがお嬢様の手を引っ張り外へ出てしまった。


 「あ、お嬢様、坊ちゃんお待ち下さい!アッシュ行きますよ」

 「はい!」


 僕とアッシュは慌ててお嬢様と坊ちゃんの後ろに続いて外へ出た。

 外へ出ると、お嬢様と坊ちゃんは既に馬車に乗っており僕らが乗るのを待っていた。


 「ヴェル、アッシュ早くしろ〜!」

 「「 お待ち下さい!」」

 「ふふ、ノアはしゃぎ過ぎよ。ヴェルとアッシュが困ってしまうわよ」

 「だって、姉上とお出かけなんて久しぶりだから1秒たりとも無駄にしたくないんですよ」

 「ノア、私も楽しみよ」

 「では、そろそろ参りましょうか。ちなみに今日はどちらへ行くのです?」

 「ヴェル、アッシュそれは、「内緒ですよ。着いてからのお楽しみです」そうよ、ノアの言う通り内緒よ」

 「いや、今言ってくれる雰囲気だったじゃないですか」

 「内緒!とっておきの場所だから楽しみにしてなさい」

 

 こうして僕らのお出かけが始まった。




全然進まなくてすみません笑

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