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彼女 もらってください。  作者: とりもち
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どうしてこうなった...

初投稿ですのであたたかく見てってください。

「俺がお前をあいつの彼女にしてやる!」

今思うとこの一言が始まりだったのかもしれない…



―二日前―


「じゃあ、行ってくるわ」

「いってらー」

母の適当な返しを聞いて俺は学校に行く。

ドアを開けるといつもの二人が待っている。

「おはよう」

爽やかな声で挨拶してくるのが日向春斗(ひなたはると)。簡単に言うと学校一のイケメンだ。

「おはヨッシー!」

この頭がいかにもおかしそうな奴が土井貫太(どいかんた)。簡単に言うとバカだ。

「おう、おはよう」

そしてこの二人の親友から挨拶をされた奴が神田木兎(かんだぼくと)。俺のことだ。特に変わった所のない高校生だが一つだけ特徴をあげるのなら異常なくらい人から相談や、頼みごとをされる。

正直迷惑な話だが断れない俺も俺なのだ。

「しっしっし! それにしても木兎の頭はすげぇーな」

「そうか?」

文字では伝わらないだろうが爆発した?ってぐらい跳ねている。

「ドライヤーぐらいしなよ」

春斗が呆れたように言うと

「だりー」

「いやそのくらいしろしw」

そんな会話をしてたら学校に着いてしまった。


俺たちが通っている美那(みな)高校は名前だけ見るとバカっぽいがそこそこ頭がいい。

一年の教室は一階なので非常に楽だ。

教室に入ると貫太が真っ先に

「みんな!おっはよー!!」

「お?貫太おはよー」

「おはよー」

くそ、バカなのに人望はあるんだよな貫太は、

なんで俺こいつらと親友なんだろう俺史上最大の謎だな。

席に着くとチャイムが鳴りホームルームが始まる。

ちなみにだが担任はマッツンと呼んでいる。

理由は色々あるがまた今度にしよう。

「お前らそういえば学級委員って決まってなかったよな?」

いきなり意味の分からないことを言うマッツン。

「と言うわけで勝手に決めておいたぞー」

は?

「えっと、男子は木兎。女子は、如月お願いな。」

ん?今こいつは何を言った?

「よし!じゃあこれでホームルームは終了で」

え?嘘だよな…


―休み時間―

俺の机に集まってくる春斗と貫太

「木兎って学級委員だったん?」

「いや、今日初めて知ったわ」

「ていうかそういうのは春斗だろ!」

春斗が笑顔で言う

「ドンマイ!」

「くそぉー!!」

その笑顔が余計に腹立つな、おい

「そういえば聞いた?」

「なになに?」

「月華ちゃんまた告られたって!」

「まじ?」「さすが」「結果は?」

女子の会話が聞こえてくる。

「おい!」

………。

「おぉい!」

…………。

「ウォォォィいい!!」

「なんだ?貫太」

まったくうるさい奴だ

「なんだ?貫太、じゃねーし!

耳ちゃんとあんのかよ!俺初めてウォォォィいい!って言ったぞ!」

あいかわらずバカはうるさいな。

「そんなに気になった?」

春斗が聞いてくる。

「まぁーな」

「www」

なんだ?貫太がニヤニヤしてるな気持ち悪い。

「なんだよ」

「いやwまだ告らないのかなぁーとw」

「おい貫太、目玉くり抜くぞ」

「唐突なくり抜くぞ宣言に若干の恐怖を感じている俺だが、やれるもんならやってみろや!」

「うん」

「え?ちょっ、なんで木兎さんスプーン持ってるんですか?」

にこにこ

「準備はいい?」

「ぎゃぁぁぁー!!春斗助けてー!!」

貫太は春斗に視線をやると

「あ・き・ら・め・な」

口パクでそう告げられたのであった。


―休み時間はまだあるな、トイレでも行くか

「神田くん!」

びっくりしたぁー、心臓止まったかと思ったわ。

話しかけてきたのは如月火花(きさらぎひばな)

俺と一緒の学級委員だ。

「如月か、どうした?」

「あ、あの、学級委員一緒に頑張ろうね!」

とりあえず笑顔で挨拶でもしとこう

「おう!頑張ろうな!」

ボン!

ん?今、如月の顔が赤くなったような

まぁ気のせいだろう

「う、うん、頑張ろうね!」

そういうと如月は自分の席に戻って行った。

キーン コーン カーン コーン

おっと、チャイムが鳴ったか授業が始まるな

あれ?何か忘れてるような

まぁ大丈夫だろ。


―放課後―


帰宅部なので一人でいつものように帰る。

ていうか告られた話最後まで聞くの忘れてたな。

え?なんで聞きたかったって?

おいおいwちゃんと見てなかったのか?

まぁいいだろう、わからない奴もいるかもしれないからな

結論から言うと俺は橋本月華(はしもとげっか)に恋をしているのだ。

声、ルックス、頭、全てが完璧な彼女に恋をしてるのは俺だけじゃないだろうが俺は明後日、告白をしようと思ってるのだ。

悩みながら歩いていると。

「あのー」

「はぅ!」

「はぅ!?」

いきなり後ろから声をかけてするなんて非常識な奴だな!いったいどんなふざけた野郎―――

「これ落としましたよ?」

振り返るとそこには橋本月華(はしもとげっか)がいた。

「へ?」

なんで?え?へ?うぇーーーー??

「な、な、な、な、なんで、すか?」

いや、いくらなんでも動揺し過ぎだろ俺。

「ふふふ、あなた面白い人ですね。お名前は?」

落ち着けよ、ちゃんと答えるんだ俺!

神田木兎(かんだぼくと)です。」

「そっか!じゃあこれ!じゃあね!」

行ってしまった。やっぱり可愛いなぁー

お?そういえば俺なにを落としたんだ?

渡された物を見ると…


スプーン


これはやらかしたな


―一日前―


ホームルームが終わり、休み時間。

俺はマッツンに言われ学級委員の仕事を如月としていた。

「あのさ」

如月が口を開き

「神田くんって好きな人とかいるのかな」

なんでこいつはもじもじしてるんだ?

「え?あー、いるけど」

「え、」

「え?」

「そ、そうなんだ、」

なんか顔が真っ白になっている。不思議な奴だ。

「それって月華ちゃん?」

!?

「さ、さぁな」

「やっぱりそうなんだ…」

ん?小さすぎて聞こえないな、まぁいいか

「如月、お前はいるのか?」

一応聞いてみる。

「へ?あ、うん、いるよ」

「いるの!?誰?」

「そ、それは…」

どうしたんだ急に目をそらして

「秘密!!」

「ちょ、また、如月!」

走って行ってしまった、まだ仕事半分あるのに…


―「春斗ー」

「なに気持ち悪い」

「普通にひどい(泣)」

「橋本さんと喋らせて」

「どうしたの急に」

「覚悟を決めたんだよ、さっさと喋らせろ」

「後ろにいるぞ」

は?

「私に何か用事?」

!!!

「ど、どうして?」

「春斗君に借りてたノートを返しにね」

「月華ちゃんありがとね」

「え?借りてたの私の方だよ?」

「ベストタイミング!」

爽やか笑顔で春斗が言う

「ねぇ、覚悟決めたんでしょ?」

「お、おう」

ここでひいたら漢じゃないよな、よし!

「橋本さん!」

「なに?」

「明日朝早くから学校で会えますか?」

言ったぞ!俺は言ったぞ!

「いいよ」

きたーー!!

「私もちょうど用があったし」

え?みなさん聞きました?

これっていわゆる脈ありってやつじゃないっすか?

「じゃあ明日の朝ね!」

「はい!」

これはこれはこれは!!

人生最大の奇跡がおきるんじゃないか?

今なら北○鮮も一人で壊滅できる気がしてきたぞ!

「良かったな」

あー春斗いたのもう忘れてたわw

「おう!」

「明日ちゃんと聞かせてね」

この日は計九時間も寝てしまった。




―当日の朝―


髪よし!歯よし!息よし!顔よし!

「顔は、あんた良くないわよ」

母よ、そこはスルーしてくれ…

てか、心の声を読むんじゃねーよ!

「行ってくる」

「さようなら」

え?

「嘘よ」

「今嘘をつく必要あったかな!?」

「あら、知らなかったの?私、息の代わりに嘘を吐くの」

「そんな初耳学知りたくないわ!」

くそ!朝から余計な時間を使ってしまった。

早く行って想いを伝えなければ!


教室に着いてしまった。

よし!練習しておこう

橋本さん! 好きです!付き合ってください!!

なんもひねってないがシンプルでいいだろう。

「木兎くん?」

「は、はい!!」

「ふふふ、おはよう」「」

なんて可愛んだ 惚れてまうやろ!まぁもう惚れてるんだけど

「おはよう」

「それで私に何の用事?」

「え、えーと、」

いけ!言うんだ!俺!

「橋本さんの用事が先でいいよ」

はい、逃げましたー俺はとんだヘタレだったようです。

「じゃあ、お先に失礼して、」

こ、声のトーンが変わった!これはまさか!

「あのね、私好きなの。」




日向春斗(ひなたはると)君のことが!」




え、

えええええええええええええ!!!!!!

嘘だろ!そんなことは…

「聞いてる?」

「ほ、ほんと、なのかな、」

「うん」

パキン

あれ?今誰かのガラスのハート割れたぞ、

教室の窓に映る自分を見て

(あ、俺か…)

現実が想像以上に厳しい事について異議を申し立てたい気分だ。

「どうしてそのことを俺に?」

聞くだけ聞いておくか

「あのね、そのことでお願いがあるの」

なんだ嫌な予感しかしないぞ?

「私の恋、手伝ってほしいの!」

クリティカルヒット

もう俺のHPはとっくになくなっていた。

こんなお願いすぐに断るに決まって…

「ふふふ、いいだろう」



「俺がお前をあいつの彼女にしてやる!!」



ん?なにを言ってるんだ?

「ほんとに!?やったー!じゃあこれから毎日放課後作戦会議だよ!分かった?じゃー今日の放課後ね?バイバーイ!」

早口で喋って行ってしまった。

え?ほんとにどーすんの?くそー最悪だ、

受けちまったもんはしょうがねぇし、やるにはやる

が、よりにもよって、親友とかなんでだよーーー!

波乱の予感がす…

コンコン

「あのー」

「さっきの話、私も手伝っていい?」

あ、これ大波乱だわ

自分高校一年の素人なのであんまり分からないことも多いですが楽しんで書いていきたいと思いますので皆さんよろしくお願いします。

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