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高嶺の花  作者: ちぇん
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いつまで?

ナナ「良助は居間に行ってて!すぐご飯作るから。」

ナナの母「あら、良ちゃんいらっしゃい!」

良助「おじゃまします。」

結局ナナの家に来てしまった…

ナナに言われるがまま居間に荷物を置き地面に座る。

ナナの家に来たのはいつ以来だろう…

確か中学の初めの頃にやっぱ飯食いにきたな…

ナナの家は両親ともに健在で、父親は警察、母親は小学校の教師をしている。

居間はすごく綺麗に片付けられていてうちとは大違いだ。

ナナの母「良ちゃん背伸びた?なんかすっかり大きくなったわね」

ナナの母親に会うのも久しぶりなような気がする。

ナナの母親「そういえばナナに聞いたんだけどまた嫌な先輩と同じ部活になっちゃったんだって?」

余計な事を…

良助「もう先輩もこっちも子供じゃないんで…平気です。」

精一杯の強がりだった。

ナナの母親「そっか!良ちゃんも大人になったね。ナナがすごく心配してたから気になっちゃってね…」

ナナが?本当におせっかいだな…

ナナ「ちょっとお母さん余計な事言わないでよ!」

ナナが料理を持って居間にやってきた。

良助「お前余計な事言うなよな…」

ナナ「余計な事じゃないでしょうよ!あんなに露骨に顔色変わってたくせに…」

良助「変わってねぇよ!」

ナナの母親「まぁまぁ!お料理冷めちゃうから食べましょう。」

久しぶりにコンビニ以外のご飯が食べれる…

一口食べた瞬間わかった。

良助「おばさん!ご飯おいしいです!」

ナナ「ちょっと!私には?」

良助「お前作ってないだろ?」

ナナ「な、な、なんでよ!私も手伝ったもん!」

そうなのだ。ナナは勉強も運動もできるし、容姿も美少女だが、料理がひどいのだ…

料理がひどい…俺が見ただけでもレンジで生卵爆弾を作成したり、なんか青いお好み焼きを作ってみたり、みずみずしいカレーを作ってみたり…

ナナ「私だってちゃんと練習すれば…」

などとぶつぶつつぶやいている。

良助「ナナ、お前の方はどうなんだ?」

ナナ「私は問題ないよ!クラスでもクラス委員に選ばれたし、部活も仲良くやってるよ!」

だろうな…

本当そつなくやるよな…

料理以外は…

ナナ「何?」

良助「何でもないです…」

それから他愛のない会話をしながら食事も終わり、

良助「御馳走様でした」

ナナの母親「はい、気持ちいい位食べたわね」

ナナ「じゃあ玄関まで送るよ!」

良助「いいよ。」

ナナ「よくない!行くよ。」

しぶしぶナナと玄関に向かう。

ナナ「隣だけど気を付けて帰るんだよ?」

良助「子供じゃないんだから…」

などと話していると、

ナナ「杉原先輩の事、本当に大丈夫?」

良助「大丈夫だよ。向こうもほとんどこっちを無視してるし、もう中学生じゃないんだから…」

ナナ「そうだよね!でも何かあったらすぐ言うんだよ?良助は一人でため込む癖があるんだから…」

良助「大丈夫って言ってんだろ!」

ナナ「怒鳴ることないでしょ!良助のバカ!」


自宅に入り荷物を置き自分の部屋に入る。

しかしナナは相変わらず料理が下手みたいだな…すごい動揺してたもんな…

でもクラス委員で部活でも1年生で強豪校の1軍の練習に参加してるってどんだけすごいんだよ…

そしておせっかい!

何かというとおせっかいを焼きたがるんだよな…

でも…

いつまで?

もうずっと子供の頃から今みたいな関係が続いているけど…

いつまで続くんだろ…

ズキ…

またこの感覚だ…

もういいや…寝よ。

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