第3話 心の傷
俺達3人は今屋上への最後の階段を上った
匠『ふぅ』
輝『やっと飯〜』
周『ポンポン痛いよ輝パ、グフッ』
匠『便所行け』
周『はい…』
トイレに走る周
匠【ったく】
輝『なぁ、匠』
匠『ん?』
輝『俺達ガキの頃からの親友じゃん?でもお前が女性恐怖症の理由聞いたことないんだけど?確か中2の終わり辺りからだったよな?』
匠『…あぁ…』
輝『何が…あったんだよ?』
匠『ふぅ…お前に言ってなかったけど…中2の時大学1年の家庭教師と付き合ってた』
輝『泪〈るい〉さん…だっけ?』
輝【確か死んだんだっけ…付き合ってたのか…】
匠『うん…』
輝『…そっか…恐いって言ってたもんな…』
匠『…もう嫌だからな…』
匠【…もう…大切なモノを失いたくないよ…】
周『たっ…』
周【空気重っ!】
輝『でもさっ人って傷付いて傷付いてそのたびに強くなるもんじゃない?』
匠『傷付くのが怖いんだ…泪が死んだ後忘れるために何度か恋愛したけど、怖くて好きになれない、付き合ったら相手の短所ばっかみて、好きなフリして、最低だな…俺…』
周『傷付かない恋なんてあるのかな?』
匠『周…』
輝『傷付くのも醍醐味だよ…辛いけどね…頑張れ、癒せないくらい深い傷ならみんなで分け合えばイイ、勇気が足りないならみんなで出し合えばイイ、それが仲間…だろ?』
周『格好イイ輝パパぁ♪』
匠『馬鹿、サンキュー、頑張るかな』
周『おうよ!』
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン…
輝『予鈴だ、引き上げるぞ』
匠『俺ちょいここにいるわ』
輝『わかった』
周『また後で♪』
匠『うん』
匠【2人が屋上から出ていく音が聞こえる】
匠『寝よ』
泪『へぇ〜匠君モテるんだ』
匠『興味ないんだけどね』
泪『あららその子達可哀想に』
匠『…泪さんは…彼氏とか好きな人居るの?』
泪『残念ながら匠君と違ってモテないから居ません』
匠『そうなんだ、あのさ…俺…』
匠『俺じゃ…ダメ…かな?…』
泪『えっ?…』
泪『こらこら大人をおちょくらないの』
匠『本気だよ…』
泪『ありがと…私も…』
好き
匠『はぁはぁ何だよ…くそ』
匠【泪さん…か…たった…10日の恋だったもんな…今までで最高の思い出だけどね…】
匠『回想なんてらしくねっ3時か、教室帰ったら丁度帰りのHR始まるくらいだな、よし』
屋上を出ようとした匠の頬を寂しげな風が屋上へと通り抜ける…頬に何かを感じながら彼は振り返り誰も居なくなった屋上に
匠『ありがとう』
と呟いた…




