本来の姿、小さい姿、蛇の姿、人の姿
最近、ホワイトが抱き付いてくるようになってきた。
寒い夜の夢を見るときは蛇の姿になって、
マフラーがわりになってくれたり、
とても暖かかった
力が戻ってきたので、本来の姿も見せてもらえた。
頭と尻尾が8本ずつあるその姿を僕は
「イソギンチャクみたい(*´∀`)」
って、これ、かわいいって意味だったのに
どつかれた、(>_<)
とても大きくて、会った頃の何倍?
とにかく大きくて
見上げるのが辛い
「小さくなれない?大きすぎて見上げるのが辛いよ」
そう伝えるとホワイトは
かなりかなり小さくなった
猫ぐらいの大きさに
「あっ、かわいい♪」
イソギンチャクがウネウネしています
ヤマタノオロチがウネウネしています
『身体の大きさは変えられるからな、
この国の平均的な山8つ、谷8つ分から、
人の子が作った砂場の山8つ、谷8つ分まで。』
それ、かなりすごいよ
ようはスパイとか隠密行動出来るじゃんっ
僕は目を輝かせた
『なにを考えている』
「隠密行動とかスパイとか潜り込めそうだなーって!」
『めんどい事はせぬ』
「えー」
『えー、じゃない、私が隠密行動してどうしろと』
「格好いいじゃんっ!!」
はぁーーーっ、
8つの頭それぞれがため息ついた
その様子を僕は面白がった
「ホワイトをバックに入れて持ち運びたいなぁ」
『私はペットか』
ここで うんっ って言ったらまたどつかれそう
なのでやめておいた。
人の姿になって、ホワイトはまた僕を抱き締めた。
人の体温と同じになれるのか、
やっぱり暖かい
『ペットは嫌だが、これからもよろしくな、夏美』
嬉しかった、ホワイトから、これからも、と、言ってくれた。
「こちらこそ」
僕は、やっぱり、ホワイトのことが大好きだ。