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東方作家萃 ~Phantasm Novel Union~  作者: PNU
第二回企画~リレー~<ドッキリの部>
13/20

スキマプレゼンツ、紅魔館のメイド長はドッキリに引っ掛かるのか!?――第一幕<作者:雨坂輝雄>

ーSide咲夜ー


朝起きたら迷いの竹林の近くに居た。…寝巻きのままで。


なんでと聞かれても分からないわ。だってちゃんと昨日は自分のベットで寝たはずだもの。


「はぁ……」


考えても仕方がない。紅魔館に帰りますか…。


「ん?」


飛ぶ前にふと下を見るとメイド服と手紙が置いてあることに気がついた。


手紙には


『ハロ~。今回ちょっとね、色々やることになって、貴方が選ばれたの。いろんな人から誘われるからそれに付いて行ってね。あと、飛んじゃ駄目だからね♪

                   幻想郷の美女 ゆかりん』


……なんですかこれ。やってられませんね。帰りましょ……


『PS.面白そうだからやってきなさい。

         レミリア』


お嬢様ぁ~。どうしてくれるんですか。


もういいです。パパッとやってパパッと帰りましょう。


さて着替えて、よし。誰が来るのかしら。


「メイド~。居るか?」


……来たのは焼き鳥マニアね。何してくれようかしら。


「ま、待て!ナイフを向けるな!私は連れてこいって言われただけだ!」


「へぇ……証拠は?」


「し、証拠なんて何を見せればいいんだ?」


「まぁいいわ」


「いいのかよ」


「で、どうすればいいの?」


「いや、私は輝夜に永遠亭に連れてこいって言われただけなんだが……」


永遠亭に?何があるのかしら?


「じゃあ、行きましょ」


そう言って歩きだした。



  *



そして歩いて永遠亭着。


「で、ここで何するのよ。早く帰りたいんだけど」


「そう焦っちゃダメよ」


出てきたのはあの医者。何よ、焦っちゃダメって。早く帰って居眠りしてるであろう美鈴の頭にナイフを刺したいのだけれど。


「ここでは追いかけっこをしてもらうわ」


「なめてんの」


「フィールドは迷いの竹林全部。能力の一回の使用時間は十秒。てゐを捕まえられたら貴方の勝ち。制限時間は一時間。いい?」


「は?」


「負けたら罰ゲームあるからね。よーいスタート!」


は?え?何?……とりあえず兎詐欺をとっつかまえればいいのよね。


……ガサッ


「そこっ!」


ズボ!(咲夜が落とし穴に落ちる音

ドン!(咲夜が尻餅を付く音

バシャ!(上から水が落ちる音

ダッ!(時を止めて穴から脱出する音


あ、危なかったわ…。今は服のスペアが無いんだから…。


でもここはトラップだらけ。飛んでもいけないし、どうしましょうか。


……ガサッ


「そこ!」


ピン!(咲夜の足に紐が引っかかった音

ズテッ!(咲夜が顔面から落ちた音

ヒュー(上からタライが落ちる音


「今度は何よ!」


私は上から落ちてくるタライに気づかず


ガンッ!


意識が遠のいていった…。



  *



「……ハッ!」


気が付いたら竹林の中で寝ていた。いや、気絶していた?どっちでもいいわ。


「何分寝てたのかしら」


問題はここよ。あと何分で兎詐欺を捕まえなきゃいけないのかが分からないじゃない。


「もう時間過ぎてるわよ?」


……え?医者今なんて言った?時間過ぎた?


「って事で罰ゲーム。」


プツッ……


「ちょ、ちょっと!何したのよ!」


「作ったばかりの新しい薬を打っただけよ?」


「何してくれて…ぁははははははははははははははは!!」


ヤバい。何か知らないけど面白い。あはははははははははははははははは!!


「ふむ…笑い薬のようね。」


「あははははははははははははははははははははははははははははは」


そのまま十分間笑い続けた私はすでに心が折れてました…。


「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは………はぁ」


この薬が切れた後の何とも言えない脱力感。


「……次行きましょ」


「お次はこっちですよ」


……何よ。今たそがれてるのよ。ほっといて頂戴。


「咲夜さん!無視しないで下さいよ!」


「…………何?」


「だから次は守矢神社でやるんですって!」


「じゃあ貴方の奇跡で守矢まで連れていって」


「任せて下さい!」


ヒュン


「さぁ着きました!」


……ここ守矢神社じゃなくて


「人里じゃない!」


「あ、あれ?もう一回!」


ヒュン


桜、桜、桜、屋敷。


「白玉桜じゃない!」


「もう一回!」


と、数十回後。


「やっと着いた……」


守矢神社着。


「何故一回で来れなかったんでしょうか…?」


知らないわよ。


「まぁいいでしょう!何が在っても東風谷早苗はくじけないのです!」


「それで私はここで何をすればいいの?」


「あ、それは神奈子様に聞いてください。それでは私はお昼ご飯を作ってきます!」


「あぁ、そう」


早苗が神社に入っていき、その入れ違いにあの神様がやってきた。


「メイド!早苗は!?」


なんかかなり緊迫してるけど…。


「お昼ご飯作るって言って行ったわよ?」


「あ…遅かったのか……」


「何が?」


「早苗が作るとな…(ガクガクブルブル」


「ちょっと大丈夫!?」


「…わ、私達からのお題は早苗の料理を阻止してくれ」


「わ、分かったわ」


時を止めて台所に直行した。



  *



「っ早苗!居る!?」


とりあえず、早苗が作るとおかしな事になると推測し、止めに来た。


「どうかしました?咲夜さん」


早苗が笑顔で振り向いてくる。後ろでは鍋の中に入ってる黒い物体が……黒い物体?


「何それ!?」


思わず素が出る。だって訳も分からない黒い物体が鍋の中でグツグツいってるのよ?アレは食べたくないわ。いや、食べてはいけないわ…。


「とりあえず私も作るわ。私が作った方が手っとり早いし」


お題でもあるしね。


「いえ、咲夜さんは休んでて下さい。お客さんなんですから」


「じゃあ一緒に作りましょ?」


多分何を言っても聞かないだろうから、これが妥当でしょう。


「分かりました。じゃあそっちの方は任せました」


早く作り終わって早苗の作ってる料理止めないと。あれ食べたら……考えたくもない。



  *



ものの数分で作り終え、早苗の料理の手伝い(阻止)に向かう。


「早苗、終わったから手伝いに来たわよ」


「あ、じゃあこれお願いします」


時を止めて一気に終わらす。


「次は?」


「じゃあこれを」


「終わったわよ?」


「それじゃあこれを」





  *




「出来ました!咲夜さん、手伝って頂いて有り難うございます!」


「……えぇ」


神様方、謝っておくわ。頑張ったけど……


「さぁ諏訪子様、神奈子様食べましょう」


この一品だけは無理だったわ。


……さて。とばっちりが飛んでくる前にトンズラしましょう。白黒とは違うわよ。


「じゃあ私はこれで……」


「おい、ちょっと待ってくれ!」


「きゅぅ~~~…」


「諏訪子様!?大丈夫ですか!?」


「……色々予定が詰まっているので」


割り切って無視した。いや、だって、ね?食べたく無いですから。早苗の料理(殺人兵器)。


「待ってくれ!メイドぉぉぉぉぉ!!」


能力使って鳥居まで移動。なんか叫んでたけど気にしない。


まぁ神様だから大丈夫よね。私だって頑張ったんだからバチは当たらない筈よ。


「さて、次にいきましょ…!!」


ガッ(咲夜が躓いた音

ズサー(咲夜が頭から滑った音


「………………………………」


……何時もならこんな事になんてならないんだから!


「あー、はいはい。分かったから次行って来なさい」


そんな声が聞こえると足元にスキマが開き、そこに落ちていった。


どうも、最近小説書き始めたばっかの雨坂 輝雄といいます。

今回はリレー形式になっていますが、うまく書けたかどうか。温かい目で見てください。


PNUでこの作品を書かせて頂いたわけですが、実際自分の作品の方ではまだギャグなんて出てないんで初めて…ってことになりますね。まぁ、楽しんで頂けたらうれしいです。


自分の作品作品のほうも読んでくれたらうれしく思います。


ここら辺で次の走者にバトンを渡しましょうか。


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