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東方作家萃 ~Phantasm Novel Union~  作者: PNU
第一回企画<咲夜の部>
11/20

咲夜さんの三つ編み<作者:暇な人>

また例の白黒が本を盗みに来たから見に来てみれば、またサボってるのね。

毎日毎日・・・私が確認しに来た時ぐらいは起きておこうという気にはならないのかしら。

しかも門の前にある自前の椅子を用意して座って寝てるわね、落ちそうだけど

まぁまたナイフで起こそうかしらね。


「むにゃむにゃ・・・・似合ってますよ、咲夜さん・・・・」


ってなんの夢を見てるのかしら、それにしても・・・こんなセリフ聞いてたら少し前のことを思い出しちゃうわね。


☆☆☆


「咲夜さんって何で髪を伸ばしたままなんですか? リボンとかで括ったりしたらいいのに」


「そんなことに時間を使えないわよ、それにもし邪魔だったら短く切ればいいのよ」


そうそう、確か当時はまだお嬢様のメイドになってから日が浅かったから自分の事なんて全く考えてなかったのよね。

一にお嬢様二に館、三四が紅魔館のメンバーで五に自分だったし。


「ダメですよそんなの!! 咲夜さんの髪ってこんなにスベスベで綺麗なのに・・・そうだ、私が纏めてあげますね」


「いらないわよそんなの、それより早く仕事に・・・」


「まあまあ、少しだけの休憩だと思って・・・ね?」


「・・・・全く、仕方ないわね」


このころから美鈴って私にも遠慮がなかったのよね、お嬢様にもあまり遠慮せずに意見してるし。

それに、時々お嬢様が真剣に美鈴と話したりしてたのよね。

美鈴っていったい幾つなのかしら、博麗の巫女や白黒には負けてるわりには妹様の相手をしてなつかれてるし・・・・

よくよく考えれば不思議よね、人間相手に手加減してるとは言え傷一つ付けないなんてそんじょそこらの妖怪じゃできないし。

ってこんなことを考えても埒が開かないわね、また今度聞いてみることにしようかしら。

んで確かあのあと私が寝ちゃったのよね、ご丁寧に椅子まで用意してたし

それに美鈴が歌ってた歌が妙に心地よかったのよね、また歌ってくれないかしら


「・・・・さん・・・くやさん・・・・咲夜さん、終わりましたよ」


「あら、いつの間に」


「素敵な寝顔でしたよ、はい手鏡です」


「・・・・・なんで三つ編みなのよ」


当時は本当に意味が分からなかったわね、まさか私のことを気に入ってたなんて

だいたい二・三年後に分かったぐらいだし、その時は自分が鈍感だって思い知らされたわね


「似合ってますよ咲夜さん、一層女性らしくなりましたね」


「まあ、確かに邪魔にはならないわね。ありがとう、それじゃ私は仕事に戻るから・・・・サボるんじゃないわよ」


「わかってますよ~、それより私とお揃いですね」


「~~~~///ばバカなこと言うんじゃない!! 全く、私はさっさと戻るから//」


☆☆☆



変わってなかった、この子の笑顔に弱いのはあの頃からだったのね

というか「お揃いですね」のセリフと同時にニコッと笑うなんて反則に近いわよ、あんなことされたらパーフェクトメイドと言われた私でもその気になっちゃうじゃない。

今じゃお嬢様達に時々冷やかされてるし、私は別に恋愛感情とかは持ってないのに・・・


「でもまぁ・・・・ちょっとぐらい、大丈夫よね」


少し肩貸しなさいよ美鈴、今は見逃してあげる代わりに。

それに椅子から落ちてるからちょうど良いしね



☆☆☆



「・・・う・・・うん、うん? はっ! もう夜、ヤバい咲夜さんに怒られる!!」


てあれ、肩が少し・・・・って咲夜さんが寝てたんですね。

久しぶりですね、咲夜さんの寝顔を見るのは。

最近じゃ時を止めた中で仮眠をとってるからなかなか見れなかったし、確か最後に見たのは私が咲夜さんの髪を三つ編みにした時以来ですね・・・・もう少し拝んでいてもバチは当たりませんよね

それにしても、星空が綺麗ですね


「咲夜さんの寝顔には負けますけど、ね咲夜さん」


「自分は暇な人と言います。普段は【東方、妙なのが幻想入り】というものを書いています、東方、妙なのが幻想入りは欲望と妄想の行くまま書いた内容です。

今回書かせて頂いたものは、美鈴の寝言を聞いて咲夜さんが三つ編みをやり始めた頃を思い返すという内容です。あまり甘くありませんが、このぐらいが咲夜さんらしいと自分は思っています」

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