表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/24

 自宅に入った後、リビングのテーブルの上に置かれた回覧板に気づいて、次の人に回さなければならないと思う。

 家を出て、目的の家に行く途中、曲がり角の向こうから、貴利也の声がした。

「もう敬吾には関わるな」

 加奈の声が「貴利也君まで、そんな事言うの? どうして?」と返す。

「危険なんだ。伊月は何をするか分からない」

「伊月君が危険な事と、敬吾は関係無いよ。敬吾と私は仲良かったんだし、また昔みたいに話したいだけ」

「とりあえず、今日は帰れ。おじさんは知らないんだろう?」

「今の高校に通いたかった本当の理由は、お母さんにしか言ってない。お父さんは、貴利也君が通ってる高校だから、転校したかったんだと思ってる」

「あんまり、おじさんに心配掛けるなよ。送るから、帰った方がいい」

 少しの間の後、加奈が「分かった」と頷いた。

 貴利也と加奈に、面識が有るらしい事は、会話で分かった。

 二人が歩き出さない内に、違う道を行く事にする。

 小学生の時、加奈に自分がした事なんて覚えていない。仲は良かったかもしれないけど、だから今も仲良く出来るかと問われれば、それは難しいと答える。

 貴利也が加奈に話したように、伊月が何をするか分からないからだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ