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入学式

ザイクから俺の能力を聞いた翌日、俺は学校に行くことになった。

俺は消極的なキャラなので友達ができるか心配だ。なにせ昔の謎に人が寄ってくる特異体質ではなくなってしまったわけだしな。がんばろ。


「もしかして魔術科の生徒?」


そう言われたので振り向くと一人の女性が立っていた。たぶん清楚系だろう。


「こ、こんにちは」


第二の能力、コミュ障発動!!

目立たないように学園生活を送るのは俺にぴったりかもしれない。何せ素がモブだからな。


「みた感じ推薦の子では無さそうだね。」


え、推薦?推薦があるなんて聞いてないんですけど。もしかしてこれからマウント取られる感じ?


「試験受けたんだ。受かったの?倍率すごかったでしょ。」


倍率とか。最後に聞いたのはいつだろうか。


「ま、まあ」

「あ、エルセアちゃんだー!」

「またね!えーっと…」

「ワード、ワード・ルドルディアです」

「じゃあね!ワード君!お互い頑張ろう!」


なんか、特徴的な人だったなー。関わっちゃあかんやつ。


——————————————————


「・・・ということで私の話は以上です。」


結構長かったな、校長先生のあいさつ。まだ何かあったりするのかな。そういえば国歌斉唱がなかったな。

入学式の最初と言ったら国歌斉唱だろ。もしかして、この世界には国歌は存在しないのだろうか。


「次は新入生代表のメルティア・ルクレアさん。お願いします。」

「はい。」


あー朝の子か。それにしても新入生代表とは。まあ推薦入学だからある程度身分が高いことくらいは分かっていたが。


「皆さん、こんにちは。新入生代表として、ここに立たせていただいていることを、大変光栄に思います。私は、メルティアと申します。魔術学校への入学が決まり、この特別な瞬間を迎えられることに、心から感謝しています。

魔術の世界は決して簡単ではありません。時には、思うようにいかないこともあるでしょう。自分の実力不足に打ちのめされて挫折することもあるでしょう。ですが、ここには仲間がいます。助け合う心、魔術の力を使いこなすための努力が待っているのです。それこそが、この学校で学ぶ本当の意味だと信じています。

私自身もこの学校が誇る伝統と魔法を新たに築いていけるよう、一生懸命努力していく所存です。

最後に、これから共に学び、過ごす仲間たち、教師の皆様に感謝の気持ちを込めて、この場所で皆様と一緒に成長できることを嬉しく思います。どうぞよろしくお願いします。」


さすが新入生代表。いいこと言うなぁ。共に学び、過ごす仲間たちかぁ。一体何人くらいできるのだろうか。

とりあえず教室に移動するみたいだから行くか。


——————————————————


俺は一番後ろの窓側か。暇な時は景色を見て暇を潰せるし最高だぜ。


「やあ。」

「こ、こんにちは」

「僕はルージュ。ルージュ・ラルミス。これからよろしくね。」

「俺はワード。ワード・ルドルディア。よ、よろしく。」


お隣さん同士仲良くしようってことか?これって友達でいいんだよね?こんな簡単に友達作れちゃっていいの?

まあそんなわけで第二の人生で初めての友達ができた。そして同時に学園生活初日が終わった。

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