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創作者とはその世界を初めて目撃する存在ではないか?

作者: 小雨川蛙

 

 頭に思いついたまま、指が動くままに作品を書いていると、とても嬉しいことにご感想いただくことがあります。


 私としては感想をいただけるだけで嬉しくて仕方ないのですが、そんなご感想の中に時々予想外のものが混ざる時があります。


 それは作者である私でさえも知らないことを読み取ってくださること。

 時には登場人物の心情であったり、時には作品内の世界が抱えている問題であったり……それらの内容は私としてもしっくり来るものばかり。

 そんなご感想を拝見させていただく内に私はより一層作品を理解出来たような気持ちになります。

 こういうものは所謂(いわゆる)『行間を読んでいる』とでも言うのだろうな、と私は思っていました。


 しかし、最近になってふと別の考えが浮かびました。

 それは創作者とはその世界を初めて目撃しただけの存在なのではないか、と。

 つまり、創作者は自分が見たことを何らかの形にしてそれを伝えるために発表をする。


 そして創作者とはあくまでただ目撃をしただけの存在なので全てを知っているわけではない。

 だからこそ、作品を見た人々が作者とは違う『別の側面』を見つけたりするのではないかな、と。


 勿論、本来であれば創作者は自分の造り上げた世界全てを知っていることが望ましいと思います。

 いえ、むしろそれをしなければ失格と言う人もいるかもしれません。

(そもそも厳しい言い方をするのであれば、作者が世界全てを知っていないのであれば練り不足とも言えるので)


 ですが、少なくとも私は作者である自分でさえも知らなかったり、あまり理解出来ていなかったりするものを発見してくださる方がいるのをとても嬉しく思いますし楽しみにしています。




 すみません。

 書き始める前は上手くまとめるつもりだったのですが、取り留めのない話になってしまいました。


 一先ず、今後も私は世界を探し続けて見つけたら作品として残していきますので、皆様のお暇つぶしにでもなれば幸いです。


 長々と駄文を失礼いたしました。

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