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思考の独り言
体が、言うことを聞かないのさ。
どんなに情熱が溢れててもこの忌々しいわたしの、体が言うことを聞かないのさ。
さっきから同じ思考過程を辿っている。
重い病気ではないから、安心してほしい。
ただ、昔に病んだ心がやっかいで。
なかなか心の病の完治は難しい。
解ってはいた。
年齢とかの問題もある。
心は叫んでいた。
わたしにはたくさんのやりたい事がある。
けれど、やりたい事が多すぎて正直迷子なのだ。
多趣味も考えものだね。
心は呟く。
穏やかな時が欲しいと。
だけれど。
この世に火球の様に鮮やかな煌めきを残したいと。
この命の限り生きた証を残したいと、わたしは切に思う。
体は言うことを聞かない。
だから、聞かないなりに生きていくのさ。
………………儘ならないね。
今日も今日とて、まほろは深い思考と共に独り言を呟くのである。
しがない想いを呟く独り言。
お読み下さり本当にありがとうございます……。