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序章 それはとある昔話
14万文字くらいの予定です。1話か2話ごとに投稿していきます。
むかしむかしある国に、一人の王子様がいらっしゃいました。
賢く優しく美しい王子を周りの皆が愛しておりました。
ある日王子はお城を出て、街を見に行きました。
王子はそこで、ある娘と出会います。
その姿を目にした瞬間に、王子は恋に落ちました。
ですが、王子はこの国を統べる王様の子供です。
王子は娘に心引かれながらも、その場から立ち去りました。
しかしどういう運命の悪戯か、その出会いから一年後に、二人は再び巡り合いを果たしたのです――。