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浮かれ過ぎにご用心  作者: やゐゆゑよ
9/21

小山さん…

 小山が娘の結婚について話し、田中が祝意を伝える。それだけで十分だったはずだったのだが。


 小山は田中の顔をのぞき込む表情で言った。

「田中さんは?田中さんは良いお相手はいないの?」

 田中の社会人経験から導き出される正答は、

「いなんですよぉー。探してるんですけどぉー。なかなかねぇー。娘さんがうらやましいですぅー。あやかりたぁーい」

だ。出題者(小山)は上記を模範解答として期待している。自分の娘を羨ましがれというわけだ。


 この半年、小山から娘の結婚の報告を受けた者がそれぞれ印象を語っていた。

「小山さん嬉しそうだった」

「小山さんちょっと浮かれているよね」

 小山にとって娘の結婚は相当うれしいことなのだろう。


 小山は田中が思っていたより、仕事にプライベートを持ち込み、他人のプライバシーに踏み込むタイプだった。


 自分の他人を見る目の浅さが身に沁みた。

 

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