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浮かれ過ぎにご用心  作者: やゐゆゑよ
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長澤さんと話した

 長澤が浮かない顔で妙な確認を取ってきた。

「小山さんとはうまくいっているように見えてたけど、本当に大丈夫なんだよね。これからもやっていける?」

 長澤は既婚者だった。


 小山とはそれほど親しかったわけでもないのに、直接報告を受けた。めでたい話だし、小山がその話を自分にしてくれてうれしかった。後から年長未婚者には話がなかったことを知った。どういうつもりで小山がそうしたのか自分にはわからないが、引っかかるものがる者達の気持ちもよくわかる。

 個人で祝儀を包む気はなかった。連名なら参加するつもりだったが、呼びかけ人になるつもりはない。こんな騒ぎになって困惑している。


という内容を長々と聞かされることになった。既婚者で報告を受けた者の中にも小山の行動に疑問を持つ者がいることに田中は少し救われた気になった。


「仕事は全然大丈夫ですよ。小山さんは仕事とプライベートをわける方なんですから。それで充分です。職場なんですから」

 そう答えた。

 もはや田中が小山の話を振られたとき、必ず使うフレーズだった。


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