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浮かれ過ぎにご用心  作者: やゐゆゑよ
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小山さん何か違いませんか

 田中は、そのことを半年前から小山本人以外から聞いていた。


 半年前、小山は娘の結婚がまとまった話を周囲のかなりの人数に報告した。

 田中が人づてに耳にした時、一番初めに考えたことは

「わあ、めでたいな。お祝い何にしよう」

だった。

 田中は小山と今年度から職務上のコンビを組んでいた。田中としてはなかなか良好な関係を築いている実感があった。だからこそ、娘の結婚が決まったと聞いた時、真っ先にお祝いしようと考えたのだと思う。


 小山はいつになっても田中に娘の結婚話をしなかった。

 一ヶ月も経たないうちにお祝いムードは不穏な空気に取って代わっていった。

 小山は娘の結婚話について伝える人と伝えない人を分けていた。

 田中は伝えられないうちの一人だった。

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