表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

僕と彼女とパラレルワールド。

作者: 獬豸といふ名の裁きを降す者(中二病です)

どんどん続きを書いていく、改訂連載型短編小説です。

不定期ですが、3000字ずつ程改訂していきます。

2週間に一度は改訂できるように努力します。

これから、宜しくお願いいたします。

夢から覚めれない。

最近夢そのものは覚えてないのに夢から覚めれない。

時計が起こしてくれなきゃずっと夢の中。


家にいる間は虚心感が半端ない。

家族とか友達とかじゃない。

充実してる。そこそこ裕福な家だ。


でも何かが欠けてる。ピースの足りないパズルみたいに。

心にぽっかりと穴が開いてしまったように。


====


「よー。」

「よー。」

はい。会話成立。

別に友達いないし。

ここ、私立天都学園はあたりでは指折りの高校。

創立120周年らしい。

私服で良いから楽なんだな。

上下関係は校則で禁止。めっちゃフリーな高校。

自由な分、罰則は厳しい。

だからこそ自由が通用しているんだな。きっと。


「えーと、出席取るぞー」

HRで中年のおっさん教師が言った。

名前は何だっけ?たしか佐藤だっけ?

「朝倉ー」

「うぃーっす」

「芦田ー」

「はーい」

「天月ー」

「ちゃーす」

。。。長くなりそうだから飛ばす。

「や、流鏑馬ー」

「。。。はい。。。」

じじい嚙むなって。

え?読み方?やぶさめ。

名前?流鏑馬遊馬。ゆうま?あすまな。

カードゲームに出てくるキャラの名前じゃねえからな?

皆はあすまって呼んでる。


「一限目始まるぞー」


------------------

まぁなんだかんだで昼になった。

昼ごはんは屋上で食べる。

自分で言うけどコミュ障ですんで友達いない。

友達いないのに彼女はいる。

なんでだ?そんなにモテたっけ?

「遊馬君?考え事?」

「あ、いや、なんでも。」

彼女。小鳥遊ユリカ。一応言う。苗字はたかなし。

え?どっかで見たことある名前?マジで?

「遊馬君は魔法って信じる?」

「え?」

「ううん。なんでもない。」

ま、魔法?唐突だな。

ファンタジーの世界に引き込まれたか?

「今度さ、遊園地行かない?」

「んあ?うん。いいよ。」

「ホント!?初めてだー!やった!」

あーしくった。流れに任せていぇすしちゃった。

まぁいいか。行ってやろう。

楽しみにしてるみたいだしな。いくしかないか。


「あ、予鈴なったね。また後で!」

おん。じゃあな。


それじゃあ行きますか。


------------------

つ、疲れた。。。

数学で抜き打ちテストとかマジ最悪。。。

微分積分?知るか。

「遊馬君?お疲れだなあー」

「ん?まぁうん。」

「今日何か予定あるの?」

「いやー特にないかな。」

「勉強、教えよか?」

「あ、うん。さんきゅ」

「私ん家来る?」

「あー俺ん家来な。ご飯作んなきゃならないし。」

「でも、いっつもお邪魔してばっかりで。。。」

「あぁ。いいよー別に。誰もいないし。」


互いに母親はいない。兄弟もいない。

どちらも父親と二人暮らし。

ユリカを少し待たせてご飯を作る。

今日は野菜炒めでいいかな。


「不味いご飯だけど、食べる?」

「不味くないじゃん。いっつもいただいてるもん。」

「そうか?高級レストランで通用すると思う?」

「うん。」

「いやうんじゃないだろ。」

あはは、と互いに笑う。

さて、晩御飯も終わったし、勉強の時間に移る。



「微分積分教えてよ。」

「微分積分は、うーんとー」

うんうん。よくわからんやつ。

「傾きを求めることと、体積を求めること、かな?」

いやーわかりやすい。

中学生に教える教え方だねそれ。

でもね、ごめん。知ってるわ。

むしろ本当の意味も知ってる。

世の中そんなに簡単だったら苦労しないな。

「あ、えーと、例題の方ができない。」

「あ、そうだよね。ごめんごめん」

馬鹿じゃないぞ、俺は。

中学生に説明するわけでもあるまいし。


『y=x³+3x²+1 (-1≦x≦2) の最大値と最小値を求めよ。また、そのときのxの値も求めよ。』


あーうん。死ぬわこれ。


まるで文字化けした暗号じゃねえか。

「基本的な問題。理解しなきゃダメだよ?」

な、なんだと。。。

「センター試験に絶対出るよ?」

うむむ。。。

「はい。じゃあまずYを微分して。」

は、はい。。。

「y´=3x²+6x、かな?」

「正解。さあ次行こう!」

テンションあがってんなー。。。

「y´=0となるときを考えると、3x²+6x=0より、3x(x+2)=0だね。」

うん。まぁわかる。

「するとどうなる?」

「えーと、x=-2 , 0のときにy´=0?」

「うん!正解!できるじゃん!」

やればできるっていうような眼をしないでくれぇ。。。。

「増減表を書いて。」

「うん。」

「あ、注意。xの範囲は-1から2までだから、x=-2は範囲外だよ。」

「ありがとう。」

「でもx=0は範囲内だから、増減表に入れて。」

「うん。」

「答えは。。。?」

「x=2のとき、最大値21 , x=0のとき、最小値1、であってる?」

「ピーンポーン!遊馬君できるじゃん!」

うう。。。これだから数学は苦手なんだ。。。

「増減表は書いたほうが間違えにくいからね。絶対書くこと!」

「うん。ありがとう。じゃあ世界史やろう。」

「えぇー。。。苦手な奴じゃん。」

俺は苦手じゃない。ユリカが苦手。めっちゃね。

数学、理科、国語はいいのに社会系が全滅。

本人曰く暗記系は無理らしい。

数学の公式も暗記系じゃないのか。。。?

まぁいいや。


「古代ローマからな。」

「うーん。。。」

「S.P.Q.Rの意味は?」

「すごい・ぷんぷん・くるくる・ランプ」

こういうところでジョークを言うんじゃない。

「。。。Senatus Populusque Romanus」

「外国語わからないよぉ」

まぁな。ラテン語だしな。

俺も理解できないわ。

「元老院ならびにローマ市民」

「え?それ国名?」

「古代ローマ帝国の正式名称。」

「ふーん。。。変なのー」

まぁあれだ。昔の中二病ってやつか。

「次。ローマの起源は?」

「イタリア半島のティベル河畔あたり、だっけ?」

お、覚えてやがった。

「お、珍しく覚えてたな。」

「ひどいなぁー」

「じゃあ元老院とはなにか。」

「ワカリマセーン」

外国人か。。。

「貴族で構成された最高の立法・諮問機関のこと。期末に出るぞ。」

「えぇー。。。」

「はい次。コンスルとは?」

「行政や軍事を担当した最高政務官のこと!」

「正解。じゃあおまけ。ディクタトルは?」

「独裁官、だっけ?」

「正解。任期はコンスルより短いし再任はないけど権力があった。」

「へぇー。」

「まぁもう時間が遅いし、今日は帰りな?」

「え?あ、ほんとだ。8時回ってる。」

さーてユリカが帰ったら風呂でも入るかな。

「でもまだ居たいなぁー」

夜遅いんだって。帰さないと俺が怒られる。

「ダメ。夜遅いと襲われるぞ?」

「誰に?」

「誰かに。」

「遊馬君に?」

「。。。は?」

いやその発言NGだぞ。

「あはは。じゃあまた明日!」

「お、おう。。。」


ユリカが扉をを開ける。

それを見送る。


見送ったはずだった。



 

。。。え?



。。。。。。なんで?



。。。。。。。。。。。。なんで俺、今キスしてんの?



「初めてだね。お互い。じゃあバイバイ!」


ちょ、なんで?

あの瞬間に何が起こった??

扉をユリカが閉めた1秒後にはユリカとキスしてたんですけど??

なんで?

ま、まぁいいか。

初めてのキスだったし。

急すぎてわかんなかったけど。。。


シャワーでも浴びるか。




あ、あれ?

シャンプー買ったはずなのに。

なんでないんだよ。

あーもう!なんでだぁぁぁ!

仕方ない。今日は水に薄めたシャンプー使うしかねえな。


今日だけじゃない。

最近おかしい。買ったはずのものがない。

作り置きしていたごはんがない。

ま、まさか。。。


ど、泥棒!?


いや落ち着け俺。作り置きした飯を食い逃げする泥棒なんているのか?

きっといない。

じゃなくて、最近起きると部屋が部屋じゃない感覚が襲う。

一瞬「どこ?」って感じ。

眠りからなかなか覚めれないし。

最近どうしたんだ?


プルルルル-


「もしもし?」

「遊馬か?俺は帰りが遅くなる。先に寝ててくれ。」

「あ、うん。おかず、冷蔵庫に入ってるから。あとご飯と味噌汁は温めて。」

「いつも悪いな。ありがとう。じゃあな。」


プーッ


父さんは帰りが遅いらしい。

じゃあいいや。

勉強ももうちょっとしよう。


------------------


寝るか。

時間は11時回ってる。

ユリカに連絡だけしとこう。



◇◆

遊馬『今日はありがとう。』ー既読

友梨佳『こちらこそ(´・ω・`)』

遊馬『うん。じゃあ俺もう寝るわ。』-既読

友梨佳『は、早!明日中間あるよ!?』

遊馬『え?なんで?』ー既読

友梨佳『なんでってw中間だからじゃんw』

遊馬『微分積分?今日やったとこ?』ー既読

友梨佳『そだよーw』

遊馬『。。。まじ?』ー既読

友梨佳『まじw』

遊馬『。。もうちょいしてくるわ。。。』ー既読

友梨佳『いってらっしゃいw』

◇◆


先に教えといてくれよ。。。

まったく。。。

仕方ない。するか。。。


------------------


ピピピッ


。。。ん。。。?

ここ。。。どこ。。。?

あぁ。。。机の上か。。。

そのまま寝たのか。。。


「遊馬ー!起きろー!遅刻するぞー」

「もう起きてるー」


あー中間やだなー。。。


朝ごはん。

焼き鮭に味噌汁とご飯。

普通の朝ごはんだな。

普通すぎてつまらん。

「じゃあ父さん先に行くぞ。遅刻すんなよ。」

「うん。いってらっしゃい。」

じゃあ僕もご飯食べたら行こうか。。。


------------------

「おはよう!遊馬君!」

「お、おはよう。。。」

「どうしたの?暗い顔して。」

ちゅーかんあるじゃん!

「いや、今日、中間あるじゃん?」

「。。。え?」

「。。。え?。。。ないの?」

「ない。。。と思うけど?」

え?でもLIENで言ってたじゃん!

「昨日言ってたじゃん?」

「私が!?言ったっけ!?」

「LIENで言ってた。」

「嘘ー!確認してみる!ごめんね!本当に!」

俺も一応。


足が止まる。


当然だ。



。。。なんだこれ。。。


なにも書いてない。。。

昨日取り合った内容。

「今日はありがとう。おやすみ。」

これだけ。


「あ、遊馬君。。。?」

「ご、ごめん!寝ぼけてただけみたい」

「そっか?じゃあまた後でね。」

「うん。」


どういうことだ?

昨日確かにユリカは言った。

『中間だからじゃん』

なのに履歴、いや俺が送った事すべてがまるで違う。

昨日夜来たことは確からしい。

だが中間の話は別だ。

待て。夢か?

夢であってほしい。

じゃあなんで机の上で寝てた?

考えてるとますますわかんねえ。

くそ。。。一旦HR行くか。


------------------

「出席取るぞー。朝倉ー」

「うぃー」

「天月ー」

「ちゃーす」


。。。ん?

いや待て。

んあ?

誰か飛ばしてねえか?

芦田。。。芦田飛ばしてる。


「五十嵐ー」

「はい。」

「石原ー」

「はーい。」


いや誰か気づいてやれよ。。。

はぁ。。。仕方ねえ。。。

「あのー、芦田のこと飛ばしてません?」


。。。。。。え?


何この視線。

めっちゃ俺に集まってね?


「流鏑馬ー。『あしだ』なんてこのクラスにいないぞー」

。。。え?

「遊馬が口開くなんて珍しいじゃねえか」

「だなー。しかも架空の人物」

え、いや待って?

なんでみんな笑ってんの?

芦田ってあれだよ?学校一モテるあの芦田だよ?

なんで?


休みとか、欠席とかじゃない。

芦田の存在が『ない』。

なんで!?

芦田の事は夢じゃない。2年間ずっと同じクラスだった。

高1の最初のころ、俺はあいつのことが好きだった。

だから夢じゃない。

まさか、こっちが夢か?


------------------


昼過ぎになった。


「ユリカ?」

「ん?」

「前、好きだった奴のこと、話したことあったか?」

「ううん。」

やっぱり。

前に俺は話したはずだ。

これで少し分かったことがある。

俺の記憶とこの現状に矛盾があること。

現実が現実であって、俺の記憶は記憶に過ぎない。

俺は記憶障害なのか?

違うことを祈ろう。

だが、それ以外思い浮かばない。

『魔法って信じる?』


あはは。。。まさかな。


もしそうなら、死んでもいい。

魔法なんて絶対ない。

だがなんであの時聞いたんだ?

あー深追いするとややこしい。

これで終わりにしよう。

------------------

い、痛え。。。

腹痛え。。。

今夜はやべえな。。。

カレーライスがもりもり出るわ。。。


うっ。。。

激痛なんだけど。。。


「よー遊馬ーカラオケ行こうぜー」

。。。はい。。。?

あんた誰。ってかカラオケってなに?

「お、いいねぇ!学校指折りの歌手だもんな!」

いや、待て。肩組むんじゃねえ。

俺人前で歌ったことねえよ。

「遊馬君?私もいっていい?」

ゆ、ユリカもかよ!?

ってかなんで!?

状況把握不可能なんすけど!?

「じゃあ決定だな!」

「え。。。お、俺。。。」

「いくぞぉ!」

なんで名前も顔も知らない男子とカラオケ!?

「お、俺、今日、と、図書館、い、行くからさ」

腕の間を抜けて走って逃げる。


------------------

『パラレルワールドとは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。

「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。』

「パラレルワールド。。。」

俺は気付いた。俺は時空を飛び越えている。

微妙にだが『ズレ』がある。

例えば、カラオケの件。

自分で言うのも何だが、コミュ障の俺。

なのに人前で歌うわけがない。

それが歌う設定になっている。

知らない奴らもいる。

逆にいなくなった奴もいる。

今までの矛盾はこれで説明がつく。

が、なんなんだ。。。

なんで俺なんだ。。。

それになぜ時空を飛び越えているんだ?

原因はなんだ?

『タイムトラベルで行き着いた先は実際は現実に酷似したパラレルワールドであり、どの時間軸で歴史を変えようとしても自分がいた元の世界には影響しない。』

やはりか。

似ているが違う。

生活している場所、学校、いろんなものが変わらない。

存在していた人物が存在を消す。

代わりに新しい存在が出る。

『パラレルワールドはSFでよく知られた概念であるだけでなく、実際に物理学の世界でも理論的な可能性が語られている。例えば、量子力学の多世界解釈や、宇宙論の「ベビーユニバース」仮説などである。ただし、多世界解釈においては、パラレルワールド(他の世界)を我々が観測することは不可能でありその存在を否定することも肯定することも出来ないことで、懐疑的な意見も存在する。

理論的根拠を超弦理論の複数あるヴァージョンの一つ一つに求める考え方も生まれてきている。現在の宇宙は主に正物質、陽子や電子などで構成されているが、反陽子や陽電子などの反物質の存在が微量確認されている。この物質の不均衡は、ビッグバンによって正物質と反物質がほぼ同数出現し、相互に反応してほとんどの物質は消滅したが、正物質と反物質との間に微妙な量のゆらぎがあり、正物質の方がわずかに多かったため、その残りがこの宇宙を構成する物質となり、そのため現在の既知宇宙はほぼ全ての天体が正物質で構成されているのだと説明されている。ビッグバンの過程において、この宇宙以外にも他の宇宙が無数に泡のごとく生じており、他の平行宇宙では、逆に反物質のみから構成される世界が存在するのではないかという仮説も提示されている。』

つまり、いろんな宇宙があるという事か?

うーん。。。

分からねえ。。。


ん?これは。。。


=============

パラレルワールドにて。。。

15/05/10

高校の時の不思議体験投下。


中間テストの迫る高3の6月。世界史の授業で先生が突然


「今度の中間テストの答え教えてやる。他の生徒には言うなよ。」


と言い出した。


自分の高校(総合学科)には世界史の先生が2人いて(仮にA先生とB先生)、答案作成はいつもA先生の担当。


しかし、A先生の作るテスト問題は運転免許の筆記試験並みに捻くれててややこしい。なので、毎回平均点が60点台だった。

B先生は「世界史だけテストの平均点が低いって校長にお叱りを受けたから、少しでも平均点をあげるためにちょっとズルする。問題を見せてもらったけど、あんな捻くれた問題、相当捻くれた奴じゃないと解けない。」


と言って、全50問、全部答えを教えてくれた。自分はそれが嘘かもしれないとはみじんも思わず、B先生の言った答えをすべてノートに転記。ひたすらそれを覚えた。


テスト当日。テスト問題はマジで先生の言った通りの問題が出て、答えをすべて暗記してた自分は20分ほどですべて書き終え、あとは落書きに費やした。その時のテスト監督がA先生で、テストが終わった後A先生から


「ずいぶん早く終わってたみたいだけど、もしかしてあきらめた?」


とにやにやしながら言われ、ちょっとカチンときたので


「90点以上取れる自信があります。」


と言い返す。


1週間後テスト返却。自分の点数は国名をミスって96点だった。問題が今まで以上に捻くれていたため、平均点は過去最低の50点台。


クラスで90点以上だったのが自分だけだったのでクラスメイトからは驚かれ、B先生からはめっちゃ褒められ。授業終わってからクラスメイトみんなから


「お前スゲーな」


って言われたけど、


「先生答え教えてくれたやんw」


と返すとみんなきょとん。


「そんなことあったっけ?」だと。


ノートを見せつつ答えを教えてくれた日付を言うとクラスがざわついた。その日、自分は授業に出ていなかったらしい。


でも確かに授業に出た。ノートにも答えを書いたし、その後習ったムガル帝国云々もきちんとノートに書いてある。


クラス内騒然。しまいには自分が事前にテストの答案をカンニングしたとまで言い出す奴が現れ、それを友達が否定して口論になった。とりあえず収まったのに、放課後、正義厨の女子数人が


「〇〇がテスト前に世界史の答案を盗み見た」


と嘘のチクリをしやがって職員室に呼び出された。


その時に出席簿を見せてもらったけど、欠席者に〇がしてあったし、その時職員室にいたB先生も、〇〇はいなかったと証言。


ノートを見せて授業に出てたこと、カンニングなんてしてないと主張したけど、はじめは全く信じてもらえなかった。


だけど、答案用紙は職員室の奥にある鍵付きの書庫に入れられるから、カンニングはまず無理だということで、潔白は証明された。


次の日の放課後に担任が釈明して、嘘をいいやがった正義厨女子に謝るよううながしたけど、


「カンニングはしてないだろうけど、答えを知ってたことに変わりはない。〇〇はどう説明するの?」


と話を反らして結局謝らなかった。クソうぜぇ。


B先生がこっそり自分にだけ教えた説も浮上したけど、自分はB先生とは世界史の授業以外に接点がなく、大勢いる受け持ちの生徒の中で、とくに親しくもない自分に教えるメリットがない。結局この件はうやむやのまま終わった。


あの日自分は確かに授業に出てたのに…。周りの人間全員から否定されると精神的に結構きつい。


ちなみにあの時のノートは取ってある、けど字が汚い&落書きだらけなのでうpはしない。


以上。大した不思議体験じゃなくてごめん。

=============

このサイト。。。

かなり参考になるんだけど。。。

なんだこれ。

そっくりそのままの現象を誰かが受けたって事。

実際にいる。

少ないけど、居ないことはないんだ。


解決策なんてないのかなぁ。。。


あれ?待てよ?

この話が本当ならあの夜、自分が勉強した内容を見れば。。。!



タイムパラドックスを解決するのがパラレルワールド。

ということは、遊馬はまさか。。。?

とすると、ユリカはやっぱり『アレ』を使ったんじゃ。。。?

『全能神と魔王様。そして僕。』を読んでいただくとユリカの事が分かります。

ユリカは実は。。。!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ