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***  作者: 葛西 三四郎
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「時田くん、これ期日まで一週間あるからよろしく」

渡された履歴書には調査人の様々な情報が記されていた。これを元に調査が進められる。-



-入社した当初、私は行動調査という尾行や張り込みをメインとした、いわば”探偵らしい探偵”になる予定だった。

入社時の説明では、そこに配属されると言われていたし、自分もそれに一切、難色を示さなかった。

しかし、入社してみるといつの間にか採用調査の方に回されていた。

「とりあえず今ある仕事からやっていこう」

ということで私の研修は始まった。

たまたまその時は採用調査の仕事が盛んで、行動調査の仕事が少ない状況だった。おそらくはそれが理由であると思う。

もしくは既にその時点で向き、不向きを判断されていたのかもしれない。向きによって割り振られたのか、不向きによって割り振られたのか、それはわからない。しかし、行動調査に必要と言われていた「忍耐」や「根性」などの精神的な資質を私には感じなかっただろうな、とは思う。私自身、其処に自分の資質があると考えたことはない。

だからもし、どちらかであるなら、不向きによって割り振られた可能性が高いように思うが、その事について直接聞いたことがないので、本当のところが何であるのかはわからない。

とりあえずは当面、割り振られた仕事に全力を傾けるより他はなかった。


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