出ました
短くてすみません!
腕が無い。
絵面はものすごくまずい状況だが、僕は案外冷静でいれていた。
いや、それもおかしいことだけど、すんごく落ち着いている。
出血は無く、痛みも全く無い。というよりも感覚が無い。
腕だけじゃない。頭、身体、全身の感覚が無くなっている。それに肌色も悪い。
そして何より、心臓が動いていない。
「なああぁんでだあぁああ!!」
「嘘!動いてねぇ!いぃぃいいやぁああ!」
発狂した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「にしても、なんで?」
確かに僕は死んでいる。それは間違いない。信じたくはないがな!
だが、何故死んでいるのにも関わらずに動いている?喋っている?
「どういうことだ。」
さっぱりわかりませんでした。どうもありがとうございましたぁ!!
「ん?でも僕、なんか…。」
この感じ、知っている気がする。どこかで似たようなのを見たような…
「あ」
そうだ、あいつだ。
屍だ。
そうだ、あのゲームに出てきた屍にそっくりだ。それにあのゲームには確かゴブリンもでていたはずだ。それなら納得がいく。
いや、納得はしない。するわけがない。だとしたらここはゲールの世界?ありえない。
「でもあのゲームで屍って動いたっけ?」
そうだ、ゲームでは屍は動かないはずだ。
こんなに元気な屍がいたらカ○コンもびっくりだ。
「でも、もしゲームと同じなら…。」
やってみる価値はある。
手をパーの状態で腕を真っ直ぐ伸ばす。
そして深く深呼吸をし、落ち着いた声でこう言う。
「ステータス。」
ウォンッ
手の先に透明な板が出る。
「これ、まさか。」
ステータス画面が出た。