最終日
「あー、暇だな。」
特にすることも無いし、何かしようとも思わない。
すると声が聞こえてきた。
「おーい!いるかー!おーい!」
近所迷惑な奴が来た。
あいつはクラスでも有名な不良だ。
なぜかはわからないがなんとなく馬があっているので一緒につるんでいる。
「なんだよ〜。どうしたんだ?」
「お前暇だろ?遊びに行こうぜ。」
こいつはいつもこんな調子だ。いつも何も考えちゃいない。
「おい、飲めよ。」
こいつはもう酒を飲んでいる。
たまにこうして酒を勧めてくる。
「いや、僕は遠慮しておくよ。」
「ったく、カテー奴だな。」
いや、お前が柔らかすぎるだけだ。
そう言いたくなったが我慢した。
我慢は大事なことだ。
生きる上で必ず必要になってくる。
だが、我慢をしすぎるといずれ身体が持たなくなる。
あ〜あ、我慢しても全く痛く無くなればいいのにな。
〜2時間後〜
「うっはっはっは〜。」
2時間飲み続けたことで相方はベロベロに酔っていた。
「んでな、あの女がな、俺がせっかく声をかけてやったのに、ごめんなさいだってよ。このイケメンがわかんねーのかな〜。」
「まあまあ。落ち着けって。」
「んであのヤローなんて言ったと思う?もう4人と付き合ってるから無理だってよ!」
「それはひどいな。」
「くそぅ、くそぅ、くそぅ。」
「落ち着けってば。」
「くそぅ、ビッチのバカヤロー!」
相方はそう叫ぶと勢い良く道路に飛び出した。
(っち、あのバカ!)
すぐ目の前にトラックが迫ってきている。
どうやっても相方は助からない。
でも、こんな奴でも友達だ。
「うおぉぉぉーーーー!」
ドン!
相方の背中にタックルをかます。
相方が反対車線に吹っ飛ぶ。
もう目の前にトラックが迫ってきている。
つみの状態だ。
(あーあ、こりゃダメだな…生き返れないかな?無理か。)
ドォン!
この瞬間、僕の今日が終わった。