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地龍のダンジョン奮闘記!  作者: よっしゃあっ!
第一章 地龍になりまして

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13.この石はいい仕事してますねぇ


 上層はアンの居住スペースとなり、俺は再び深層、地下十三階に戻ってきた。

 しかしここで問題が発生した。

 場所がない。

久々に石像作りをしようと思ったが、そのスペースがないのだ。


 地下十三階まで作ったが、そのたびに様々な石像やらインテリアやら作ってしまい、空いている部屋がないのだ。

 一番奥の部屋には最後に作った千手観音像がでーんと構えている。

 なんか通るたびにポージングが変わっているが、もう気にしないことにした。


 しかしこれは困ったな。

 作業スペースがないと石像が作れないじゃないか。

 

 結論。ないなら作ればいい。

 

 なので思い切って地下十四階を作っちゃうことにしました。

 腹も減ってたしちょうどいい。

 

 では、さっそく頂きます。


 はむ、もぐもぐもぐ。

 うん、相変わらず美味い。

 ゴロゴロと大ぶりの宝石も大量に出てくるし、地下十階以降宝石の産出量が急激に増えた気がするな。

 まあ、いいか。

 そういえば、アンのヤツがこれは宝石じゃなくて、マセキだって言ってたけど、どういうことだろう?


 そもそもマセキって何だ?

 あとでアンに聞いておこうか。

 増築が終わったあたりにでも。

 ついでに宝石も多少は持って行ってやろう。

 覚えていればだけどな。

 

 それに、マセキだろうが、宝石だろうが、鉱石だろうが大量に出てくるに越したことはないしな。俺の食事的に。あと、おやつとしても最適。


 うん、うんまぁ~い。

 

 むしゃむしゃむしゃ。

 ぼりぼりぼり。

 がつがつがつ。

 

 食べる食べる。貪るように食う。

 掘る掘る。抉るように掘る。

 

 ここ最近成長期なのか、体もどんどん大きくなっている。

 そのため一日で掘り返せる量も多くなった。

 それに脱皮のペースも早い。

 一日一回は脱皮してる。

 といっても大きさ自体はそれほど劇的に変わってるわけじゃないけど。

 

 ふふふ、掘るコツももはやプロの領域だろ、これ。

 今の俺なら一階程度の広さなら一日あれば(体感時間的に)十分に掘ることが出来る。

 そう思った、その時だ。


 ………ん?


 掘っていると何やら違和感を感じた。

 なんだこれは?


 感じた違和感は“音”だ。

 掘る音がやけに“響く音”。

 掘った音が軽く、そして周囲に響くのだ。


 この感覚は覚えがある。

 前世の社畜時代。防音設備のきちんとしていないボロアパートの壁と同じ。

 叩いた振動が伝わるあの感覚と同じ。

 お隣さんのバカップルの喘ぎ声が聞こえてきたときと同じ。

 クソが。


 まるで土の向こう側に何かがあるかのような感じだ。


 まさか………?


 俺は食べることをやめて無言で掘り進めた。

 そして体感時間でおよそ一時間ほど掘り進めたとき“それ”は現れた。

 

“穴”だ。


 ぽかりと空いた空洞が目の前に出現した。

 同時に吸い込まれるように周りの土が崩れていく。

 周りの土が俺の体重を支え切れなくなったのだ。

 え?俺そんなに太った?

 俺は重力に従って、そのまま空洞に落ちた。



 いてて……。

 ずいぶん深く落ちたな。

 自分が落ちた穴を見る。

 かなり遠いな。

 どれぐらいだ?多分目算で五十メートル近くあるんじゃないだろうか?

 しかし、そんだけの高さから落ちても無事なんて、我ながら体の頑丈さが半端じゃないな。人間だったら確実に死んでるだろこれ。

 鱗とかも全然剥げてないし、痛みもない。

 ん、まてよ?

 てことは五十メートルの自由落下よりも飛龍のブレスの方が何倍も威力があるのか……。

 飛龍こえー。

 改めて飛龍の恐ろしさが身に染みた。

 やっぱり外に出るのは止めよう。


 とまあ、それはさておき。

 俺は周囲を見渡す。

 広いな。

 かなり広い。

 見た感じドーム状に形成された空間みたいだな。

 形としては東京ドームの内側みたいに広い。


 こんな空間があったなんてな……。

 ていうか、これってアレじゃないのか。

 地底遺跡ってやつ。特番とかでよくやるやつ。


 見ればあちらこちらに石版らしきものがあり、半球体状の壁にも一面びっしりと文字のようなものが刻まれている。

 まさに圧巻というほかない。

 うはーすげー。

  

 遺跡はあるけど、生き物とかは居るのかな?

 地底人か………胸が高鳴るな。

 居るとしても友好的な種族だといいな。

 俺見た目竜だしな。出会った瞬間に槍とか投げられないかしら。

 しかし先ほどから全くと言っていいほど音がしない。全くの無音だ。

 居ないのかな?生物、というか地底人。

 ちょっとドキドキするじゃないか。

 思い切って声を出してみるか。


 「ギャアアアアアアアアウゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」

 ギャアアアウウウウゥゥゥゥ…………

 ギャァァウゥゥゥゥゥ………

 ギャァァゥゥ………


 反応はないな。

 俺の声が木霊するだけで、ほかに何の音もしない。


 うーん、どのみち戻るには壁際まで行かなきゃいけないし、探索といきますか。


 一応警戒しつつ、歩き出す。

 おぉ、なんだこの遺跡すげぇ!


 直ぐに目に飛び込んできたのは畳一畳ほどの大きさの石版だ。

 右半分は何やら古代文字のようなものがびっしりと刻まれ、左半分にはイラストのようなものが描かれている。


 この絵は………鳥か?

 そこの描かれていたのは巨大な鳥だ。

 鳥の周りには、人間が小さく描かれているため、遠近法とか無視すればきっと巨大な鳥が描かれている様子なんだろう。

 人間たちは槍や剣を持ち、鳥は巣の前に陣取って卵を守っている。

 卵のいくつかは巣から落ち、中身が割られていた。


 この鳥ってなんか地上にいた奴みたいだな。

 もしかして、あの鳥について書かれているのか?

 

 その隣の石版には空を飛ぶ竜の絵と謎の文字。

 その竜は巨大なブレスを吐き、人間を攻撃している。

 

 うーん、多分だけど地上にいた奴らのことだよな、これ?


 見ればほかの石版にも差異はあれ、どれも魔物のイラストと共に謎の文字が刻まれたものばかりだった。


 もしかして、これって昔の人が描いた“図鑑”なんじゃないかな?

 そんな気がする。

 多分だけど、紙なんて技術が当時あったとは思えないし、こんな遺跡だし。

 だから石に刻んで知識を広めようとしたのかな。

 ロマンを感じるね。


 しかしこの石………。

 イラストや文字も気になるのだが、それ以上にこの石版だ。

 俺の見立てが正しければ、この石版、相当いい石を使っている。


 すぅっと手で石板をなぞる。

 うん、この手触り文句のつけようがない。

 次に香りを。すぅぅぅぅぅ………。

 ふぅ。なんてことはない。

 極上の石灰や鉄の匂いがした程度だぜ。

 素ん晴らしい。

 断言できる。この石はいいものだ。

 土や石を食べ続けてきた俺が言うんだから間違いない。

 

 というわけで頂きます。

 え?さっきまでの発言は何だったって? 

 いや、ロマンは感じるけど、それよりも目の前に石があったらそりゃ食うだろ?

 何言ってんだよ。

 

 ごりん。

 ぼりぼりぼり。

 ごくん。


 うん、俺の見立てに狂いはなかった。こいつは極上の一品だぜ。


 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 次の瞬間だった。

 

 莫大な知識、情報が俺の中に流れ込んできたのだ。


なんかランキングやブックマークがすごい事になってる………

本当にありがとうございました

今日は後一話くらい更新できそうです

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